2カ月にわたりウッドショックについて考えてきましたが、そもそも木材の原材料費がどのように決まるのか、日本の住宅建築における国産材の重要性、ひいては産地を守り育てることの大切さを突きつけられる、大きなきっかけになったのではないかと思います。
大丸建設のように、日本で古くから伝わる木造建築を主とする工務店は、木材がなければ家を建てることはできません。もちろん、輸入材も木材なので私たちは家を建てることはできますが、大丸建設の大工・職人は、国産材(スギ・ヒノキ)を扱うことに長けていて、木目のくせ、やわらかさ、強度、材質など、同じ種類の材であっても、部位によって適材適所を使い分けるやり方で、木を無駄なく大切に安全に使う技術を持っています。日本の高温多湿な気候風土に適した材は、なんといっても国産材(スギ・ヒノキ)だと私は思っています。そして、国産材を安全に美しく使い尽くす技術、つまり「匠の技」を伝え、その価値を残し高めていくことが大切だと私は考えています。