第2回  最初の打合せで見えてくること

家づくりは、最初の打合せからすでに始まっています。ここで話される内容は、間取りや仕様だけでなく、ご家族の価値観や暮らし方そのものです。

お客様がその家でどんな暮らしをしたいのか。何を大切にしたいのか。将来どのように変化していくのか。こうした話を丁寧に伺うことで、その家の方向性が見えてきます。

最近は建築家の物件が増えていますが、自社設計の場合は私たちがお客さまの夢や希望を設計図面という形にします。最初はお客さまに白いスケッチブックをお渡しして、自由に希望を書いていただくこともあります。そこから、お客さまの大切にしている暮らしの価値観を読み解き、それをどう現実の住まいにしていくのかをプロの立場から提案します。

実際のところ、この最初の段階で整理された内容が、その後の設計や工事の判断に大きく影響します。逆にここが曖昧なまま進むと、途中で迷いや不安が生まれやすくなります。

 

図面はあとから何度でも修正できますが、暮らしの考え方は簡単には変えられません。だからこそ、最初の打合せは「決める場」というより、「整理する場」として大切にしたいと考えています。

 

第1回  家づくりを時間軸で考えてみる

家づくりを考えるとき、多くの方は「どんな間取りにするか」「いくら費用がかかるか」といった点から考え始めます。もちろんそれも大切ですが、建築現場にいる立場からすると、もう一つ大事な視点があります。それが「時間」です。

 

家づくりは、短期間で完結するものではありません。ご相談をいただいてから、設計、着工、完成、そして住み始めてからの年月まで含めると、非常に長い時間の積み重ねです。その中で何を考え、どのような判断をしていくかによって、出来上がる住まいの質は大きく変わります。

 

設計:木下治仁氏

最近は効率化やスピードが重視される時代ですが、家づくりに関しては、必ずしも「早いこと」が良いとは限りません。むしろ、時間をかけて整理し、納得して進めることの方が、結果として満足度の高い住まいにつながることが多いと感じています。

 

家は完成した瞬間ではなく、その後の暮らしの中で価値が問われます。だからこそ、目の前の工程だけでなく、「どんな時間を過ごす家になるのか」を考えることが大切です。

今回は、そんな家づくりの時間の流れについて、現場の実感を交えながら整理していきたいと思います。

 

2025年の抱負_3 気候危機時代の建築現場

近年、日本では気温の上昇が著しく、毎年のように夏の平均気温が史上最高記録を更新し続けています。建築現場は屋外や高所で作業することが多く、環境に大きく左右されます。特に夏の暑さは命に危険を及ぼすほどのもので、熱中症対策や休憩など、現場を担う職人さんやスタッフには口すっぱく注意喚起していますが、それに勝る暑さに、どう立ち向かえばいいのか、頭を悩ませるばかりです。

特に昨年は、あまりの暑さで作業が進まず、上棟が1日余計に延びてしまったことがありました。これまでも台風や大雪など、気象状況によって工期に影響が及ぶことがないわけではありませんでしたが、猛暑は長い日数続くことで、工事現場の作業員は心身の負担を強いられ、命の危険に晒されることも事実です。

この先、猛暑の時期に工期がかかる場合、工期の延長なども視野に入れてのスケジュール組成や、お客様のご理解、ご協力が必要になっていくようになるかもしれません。大丸建設のような小さな工務店の力だけでは機運醸成は難しく、業界を上げての啓発が必要になってきます。仲間の工務店などと連携しながら、夏場の建築現場環境の改善に向けて動いていきたいと思います。

 

酷暑と建築現場_3 輻射熱や排熱の影響もある

夏場の建築現場が過酷なのは、アスファルトやコンクリートなどの地面や資材が多く使用されており、これらの表面は日光を吸収して高温になりやすいことも一因です。

コンクリートや鉄は熱を蓄え、その熱を輻射して周囲の空気をさらに温めます。実際、気温が高い日には、実際の気温よりも体感温度が高くなります。特に基礎コンクリートの打設作業では、これらの材料が高温になるため、職人さんたちにとって過酷な環境となります​。

さらに、機械や重機からの排熱も暑さを助長します。建築現場では、クレーンや重機、発電機などの機械が稼働しており、これらから放出される排熱が現場の気温をさらに上昇させます。エンジンや排気管から放出される熱風によって、職人さんたちは暑さを感じ、熱中症のリスクも高まります。

リノベーションのプロセス_2 設計プロセスの重要性

設計段階は、中古住宅のリノベーションプロセスにおいて、具体的な計画を策定する重要なステップです。まず、建築家やデザイナー(私たちが担当することがあります)がお客さまと直接対話して、ニーズや希望を詳細に把握します。これには、間取りの変更や内装のリフォーム、外観の改善など、様々な要素が含まれます。また、現在の既存住宅の特性や制約についても考慮が必要です。

続いて、作成した設計案をお客様に提示します。予算や工期の考慮も大切で、実現可能なプランをお示しすることが大切です。このプロセスで行き違いがないよう、何度も意思確認をしていき、詳細な図面や仕様書を作成します。設計段階では、建築基準法や各種規制についても十分な配慮を行います。

お客さまの希望を満たしながら、リノベーションのコストや品質を確保していくことがとても大切です。

2024年の抱負_6 木を使える職人を育てる

大丸建設は国産無垢材の家づくりをしています。ここで何よりも大切なのは、地域の職人さんの技術を活かしていきたい、ということです。

木の家づくりには、特に大工さんの力量が大切です。木の家は、その木が森に立っていた時のように木を使うのがいいとされ、木の天地を知り、表裏を見て素直に立てるのが一番なのです。しかし、これも一朝一夕にできることではなく、また無垢材にふれる経験が少なければ、身につかないものです。木は切った後も生きていて、呼吸しています。木の経年変化や季節による変化を理解して、それでも住まいという形におさまるように、木と対話しながら家を建てていけるような大工を、仕事を通して育てていきたいと思っています。

仕事がなければ職人の技術を未来に受け継いでいくことはできません。大丸建設では、木の家を求めるお客さまと職人をつなぐ架け橋でありたいと願っています。

史上最も暑い夏_8 この先の気候はどうなるのか

2023年、史上最も暑かった夏をデータで振り返ると、日本の気候の変化の階段を一足飛びに駆け上がったような感覚があります。これまで「異常気象」ととらえられていた気候が常態化し、今後もその傾向が続くとなると、これから私たちは、「東京の夏は暑く、長くなる」と思って備えていく方がよさそうです。

それには、ライフスタイルの変化が欠かせません。これまでと同じように温室効果ガスをたくさん排出する生活をしていては、ますます地球温暖化は進み、暑さでしんどさを感じる夏が長期化し、生活しづらくなってしまいます。マイボトルやエコバッグを使うといった小さな心がけも大切ですが、温暖化対策として有効なのは住まいの断熱をしっかり進めることや、移動の低炭素化といった、抜本的な対策が必要になってきます。特に断熱については、熱中症予防や健康維持にも直結するので、ぜひとも検討していただきたいテーマです。

今夏の猛暑は、今後のライフスタイルに大きな影響を与えたと思います。今こそ、本気で変わる時なのではないでしょうか。

首都圏の建築事情(8) リノベも選択肢の一つ

土地の価格が高く、小さな土地を選ばざるを得ない首都圏での住宅建築時には、新築ではなくリノベーションというのも選択肢の一つです。大丸建設でも大規模リフォームやリノベーションを手掛けることがあります。フルリノベーションの場合は従来の住宅の骨組みだけ残して、あとは内装もプランも設備も一から作るため、新築同様になります。骨組みを生かすため建築費用は1〜2割は安くなります。

もともと自分が住んでいた住宅をリノベーションする場合は別ですが、中古物件を取得してのリノベを検討する際は、その住宅がどのような状態であるかを取得前に確認しておく必要があります。新築時の図面通りの場合は問題ありませんが、時々増築によって建築違反のことがあるケースがあります。敷地に対して延べ床面積が大きい、増築の届出をしておらず建築確認済証がないこともあります。

取得前に私たちにご相談いただければ、的確に判断できますので、遠慮なくお問合せください。

2023年の抱負(1) 本年もよろしくお願い申し上げます。

新年あけましておめでとうございます。

私、安田佳正が株式会社大丸建設の6代目社長に就任して、二度目の正月を迎えます。おかげさまで、新築や大規模リフォームの着工件数も伸び、安定的な経営状況で新年を迎えられたことにホッと安堵しています。木材価格の高騰や物価高の影響もあり、利益的にはまだまだの部分はありますが、会社としてはスタッフが一丸となっていい形で1年を走り抜けることができたと感じています。

ご家族や親戚のご紹介で大丸建設に声をかけてくださる方、化学物質過敏症でお困りのなか「大丸になら任せられる」と信頼を寄せてくださる方、スタッフの地道な広報で大丸建設を知ってアプローチしてくださる方……お客様の存在あってこそ、我々は住まいづくりに励むことができ、心から感謝しています。

今年は、いい住まいをさらに増やしていきたい。そのためには、多方面で仲間を増やしていくことが大切だと考えています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

現場監督急募!(5) 現場管理と監理

現場監督の仕事には、「監理」と「管理」の二つがあります。「監理」について私たちは「さらかん」と言っており、設計図書通りに現場で施工がなされているかの確認という意味合いです。

一方「管理」は通称「たけかん」。進行管理、工程や安全を管理する、値段や原価、品質を管理する、といった仕事を指します。

現場監督は「監理」と「管理」に関わるプロフェッショナルです。その中でも、「たけかん管理」の方では、建材の値段や原価の管理は、大きな会社であれば営業や積算という役割がカバーすることもあります。一方で、「さらかん監理」は建築的知識が必須で、設計者の意図を読み解き施工現場を統括するうえで、とても重要です。

現場監督が建築士(一級、二級)の資格を取得することは、現場監理において大いに役立ちます。

 

〜〜現場監督募集〜〜

職種:現場監督(正社員)

勤務地:東京都稲城市大丸71-2

勤務時間:8:00〜17:00(所定労働時間8時間)

※時間外勤務あり

※月〜土のうち週5日勤務

給与:月給250,000円〜

※能力、経験、資格等を考慮のうえ優遇

※社保完備

資格:要普通自動車免許

現場監督経験3年以上の方、建築士・建築施工管理技士優遇

 

お問合せ:042-377-4441、または info-dm@kk-daimaru.co.jp