2019年06月24日(月)

地盤が弱いと建物も揺れやすい

耐震改修工事では、建物の構造だけを見るのではなく、基礎、擁壁、地盤と、トータルで検討します。すでに建っている建物を活かすので、地盤の補強はできません。地盤が弱いと、地震が起こった時に建物も揺れやすくなるので、建物の耐震性を高くすることで対応します。耐力壁、合板、筋交いの三本柱で建物を補強し、柱と梁の接合部に金物をつけてさらに強さをまします。

基礎に鉄筋が入っていない場合は、外側に鉄筋を配した基礎を補強したり、外側からアンカーを打ち込んで補強する、布基礎の上にコンクリートを流し込んでベタ基礎にするなどの方法があります。

地盤が弱い場合、建っている建物の上から地盤改修はできませんから、耐震性を担保するためには、一度壊して新築にする方が安く上がるケースもあります。しかし、お客様の中には、愛着のある家を壊したくないなどの理由もあり、悩ましいところです。

2019年06月20日(木)

耐震改修では、擁壁の状態次第でコストは変わる

耐震改修は、建物の壁量や柱・梁のバランスなどを見ながら、構造用合板で壁を補強したり、壁をはがして筋交いを入れ替える、柱と梁の接合部に金物を加えるなどして、構造を全体的に補強します。

また、1981年以前の建物の基礎には、鉄筋が入っていないことも多いです。その場合は基礎の補強も必要になります。

耐震改修は家の床面積にもよりますが、200万円から300万円くらいが相場です。しかし、そこに地盤の補強も加わると、かなり大きな金額になってきます。

擁壁がコンクリートでできていれば特に問題はないケースが多いですが、擁壁が玉石の場合ですと地盤の補強も加わります。軟弱地盤と診断された場合、建物の耐力を通常の1.5倍くらい持たせなければなりません。ですので、耐震改修のコストも1.5倍くらいかかってしまう計算になります。

2019年06月19日(水)

「私たち、旧耐震な女です」

先日、大丸建設の広報についての打ち合わせで、スタッフの坂本と、広報コンサルティングの女性が、「私たち、旧耐震な女です」と言って、大爆笑しました。ちょうど1981年以前に建てられた住宅の耐震改修が2件続いたタイミングでした。彼女たちは1981年よりちょっと前に生まれた、いわゆる「アラフォー」で、なるほど、おもしろい表現だな、と思いました。工務店に関わる女性あるあるでしょうか。

新耐震基準が施行された1981年6月以前の建物は、構造壁の量が少なく、開口部のバランスもあまり耐震性を考慮していないので、来たるべき大地震に備えた補強が必要になります。今月は、耐震改修や建物診断の「ホームインスペクション」についてお話しします。

 

2019年06月04日(火)

大丸建設がURAとのコラボレーションで目指すこと

大丸建設は東京・多摩エリアで創業150年の工務店です。これまで長きにわたり、親子代々でご愛顧くださるお客様もいて、私たちも世代をつないでいくことができました。しかし、昨今の地価高騰や人口減少などの余波を受け、工務店業界は厳しい環境にさらされています。

私たちには、明治初期以降受け継いできた「匠の技」があります。職人さんとの信頼感、そして良質な国産材を提供してくださる林産地や自然素材の建材メーカーとのつながりを正直に伝える工務店は、決して多くはありません。

そしてこれからの時代、工務店単独で生き残るのは難しく、同業者をはじめとした同じ志を持つ建築関係者と手を携え、自分たちの強みを発信していかなければなりません。そうすることで、同じような気持ちのお施主様にも巡り会えるのではないかと思います。

私は、URA(地域主義建築家連合)とのコラボに大きな期待をもって、この事業に取り組みます。

2019年05月30日(木)

これからの「大丸建設×URA」住まいの相談会スケジュール

6月から、「大丸建設×URA」住まいの相談会をスタートします。

大丸建設、URA建築家のパネルを展示し、これまでの作例などをご覧いただけます。来場者への個別相談にも対応いたします。

木工体験や木のおもちゃコーナーを用意し、お子様連れでのご参加も歓迎です。お茶をご用意してお待ちしていますので、お気軽にご来場ください。

第1回:2019年  6月  8日(土)10:00〜15:00  ゲスト:伊藤誠康氏

第2回:2019年  8月  3日(土)10:00〜15:00  ゲスト:水澤悟氏

第3回:2019年  9月  7日(土)10:00〜15:00  ゲスト:大野正博氏

第4回:2019年10月26日(土)10:00〜15:00  ゲスト:木下治仁氏

第5回:2019年11月16日(土)10:00〜15:00  ゲスト:松本直子氏

第6回:2019年12月14日(土)10:00〜15:00  ゲスト:中村聖子氏

第7回:2020年  1月18日(土)10:00〜15:00      ゲスト:岩瀬卓也氏

第8回:2020年  2月15日(土)10:00〜15:00  ゲスト:伊藤誠康氏

 

http://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/URA/

2019年05月28日(火)

建築家と仕事をしてみて

大丸建設では2017年に、東京を拠点に活躍する建築家の木下治仁さんと仕事をしました。木下さんは雑誌『チルチンびと』の顧問でもある建築家の田中敏溥さんのお弟子さんで、田中さんののびやかな美しい住まいの設計思想を受け継いだ方です。

木下さんとの仕事は我々工務店にとってもたいへん勉強になりました。建築家の設計した家は、細部まで宿る美しさへの妥協のない姿勢、同じ面積でも広々と抜ける目線など、工務店だけでは成し遂げられない作品に仕上がります。

木下治仁氏

木下さんは、「いい家をつくるためには、建主、工務店、建築家の三者が立場を同じにし、同じ思いを持って努力することで、信頼関係を築いていくことが大切だと考えます」(『チルチンびと』92号、2017年)と語っています。私たちも同じ思いを持ち、ともに歩んでいきたいと考えます。

2019年05月23日(木)

URA建築家の紹介

現在URA(地域主義建築家連合)に参加している建築家は9名です。

伊藤誠康さん、岩瀬卓也さん、大野正博さん、木下治仁さん、中村聖子さん、松本直子さん、水澤悟さんが首都圏を中心に活躍しておられ、中島祐三さん、永見進夫さんが西日本で活躍されています。

URAの建築家の作品は雑誌『チルチンびと』でご覧になった方もあるかもしれません。いずれも地域の気候風土に根ざし、風や光を取り入れ、日本の伝統美と、新しい提案とが融合した美しさがあります。それでいて、建築家それぞれの個性と建築思想が発揮され、お施主様の生き方が反映された、唯一無二の建物です。

ぜひ皆さん、雑誌『チルチンびと』を手にとってご覧ください。

 

2019年05月21日(火)

URA 「地域主義建築家」宣言

住宅雑誌『チルチンびと』を発行する風土社の理念的な礎となっている、平良敬一先生の「地域主義建築家宣言」の草案をここに記載します。

 

かつての民家は日本列島の住人たちが気候風土と闘いながら、長い時間をかけて築いてきた住まいのかたちでした。

しかし、それは猛烈なスピードで変化し続ける技術や科学ばかりが尊重されるのと反比例して、軽視され捨てられ消失してきました。

私たちURA(Union of Regionalism Architects=地域主義建築家連合)は住む人の暮らしをイメージし、使い勝手や構造強度にすぐれた、美しく、心地よい住宅を、建主と工務店とともにつくる建築家集団です。

住宅が商品化される現代の風潮の中で、家をつくることを文化の一端ととらえ、土地の気候風土や先人たちが築いてきた伝統を尊重し、地球環境への配慮を怠らず、国産材、自然素材を使った、良質な家や美しい町並みを、地域で活動する工務店とともにつくっていきたいと考えます。

さらには、新しい家の在り方も柔軟にとらえる広い視野を持ち、知識と技術の工場に努力を惜しまず、「文化としての住宅」建築のために、時代を切り開く「美学」を養うことをめざします。

 

(『チルチンびと』92号/2017年 より)

2019年05月16日(木)

URA(地域主義建築家連合)とは

URA(Union of Regionalism Architects=地域主義建築家連合)は2017年4月1日に結成しました。住宅雑誌『チルチンびと』を発行する風土社が主宰で、現在、9名の建築家が在籍しています。私たち大丸建設は2003年より「チルチンびと『地域主義』工務店」の会の結成に携わり、以後15年以上、地域の気候風土に根ざした、本物の自然素材の家づくりに取り組んできました。その思想をともにする、あるいはリードする建築家の方々との仕事は、我々地域主義工務店にとって、必要不可欠なものと思っています。

地域主義の建築家と地域主義の工務店が出会い、ともに仕事をすることによって、地域に根ざし風土に調和する、美しい住まいが増えていくと思っています。

 

2019年05月13日(月)

なぜ工務店×建築家でコラボするのか?

大丸建設がこのたび、URA(地域主義建築家連合)とのコラボ展開を始めるにあたって重視しているのは、東京・首都圏という地域条件のなかで、よりよい住まいを未来に伝えていきたいと考えているからです。

首都圏は特に、敷地の制約が多く、その中でお施主様らしいライフスタイルを送っていただくには、卓越したデザインと周辺環境を読み解く建築家の腕が欠かせません。ディテールにまで込められた設計思想を読み解き、それを形にする工務店=大丸建設と手を携え、双方の力を広く伝える広報・周知拡大を目指します。