2020年07月06日(月)

骨のように家を支える心材、やわらかく明るい辺材

樹木には白太(辺材)と赤身(心材)があり、部位によって特徴に違いがあります。家の建て方においても、適材適所があります。

心材は成長を止め、細胞が硬く、水や空気を通しにくい性質があります。木材自体もくるいにくく、水やカビなどに強いため、柱など、家を支える部材として使われます。心材は木の骨格ともいえるため、家の骨組みになるのもなるほど道理ですね。

一方、辺材は細胞が新しくまだ成長の途上にあります。多孔質で空気や水分を含むことができるので、調湿性能があります。色が明るく、肌ざわりがやわらかいので、内装材として使うと、室内空間が心地良くなります。赤身と比較すると腐りやすくなるので、床下や水回りなど、湿気が多い空間には使いません。

 

2020年07月02日(木)

同じスギでも赤身と白太がある

樹種によって「適材適所」は異なりますが、同じ1本の木でも、部位によっての「適材適所」もあります。

部位の特徴が際立つのがスギです。スギを輪切りにすると、丸太の中心から年輪が重なっているのがわかります。中心に近づくにつれて色は赤くなり、外側が白いことがわかります。この赤い部分を「赤身」といい、白い部分を「白太」といいます。

赤身は、年輪の中心に近い部分を指すことから「心材」とも言われます。同様に、白太は外周部に近いところにあるため「辺材」とも呼ばれます。

 

木は、肥大成長といって、中心から外側に向かって太っていくように成長していきます。外側の辺材は成長の途上にあり、細胞が新しくてやわらかいので、水や空気をたくさん含みます。一方、内側の心材は成長を止めてどんどん硬く収縮していきます。樹脂をたくわえ、水や空気を通しにくくなります。成長とともに白太が赤身になり、骨のように樹木を支えていくように役割を変えていきます。

2020年06月29日(月)

広葉樹は主に家具などに使われる

クリ、メープル、オークなどの広葉樹。家具屋に行くとよく見かける樹種です。広葉樹は針葉樹に比べて成長がゆっくりで、時間をかけて育つため、材が緻密で重いのが特徴です。強度が高く、硬く、くるいにくいので、精密な加工が必要な家具づくりに向いています。

椅子やソファーは人の体重を支え、本棚や食器棚、テレビボードなど、重いものを置いたり収納する棚類も、十分な強度が必要です。引き出しなどは、0.1mm単位で調整をし、スムーズな開閉ができるようにします。やわらかく動きやすい針葉樹だと、緻密な設計や加工技術を要する家具には向かず、堅牢で強度のある広葉樹に部があります。

2020年06月25日(木)

同じ針葉樹でも材によって特性が違う

日本で建築用材として主に使われているのはスギです。日本で大量に植えられていて、比較的安価に入手でき、流通経路もしっかりしているからです。ヒノキも多く使われています。

スギは、軽くて素直で加工しやすいのと、やわらかくて肌ざわりがいいこと、色が明るいので、壁材や床材などの内装材に使われます。真っ直ぐでくせがないので、柱や梁にも使われます。

ヒノキはスギよりも水に強いため、土台や水回りに使われます。水回りや土台には、シロアリなどの忌避成分を含むヒバや、油分(ヤニ)が多く含まれるアカマツなども使われます。

2020年06月22日(月)

日本で計画的に植林されている針葉樹

日本で植林されているのは針葉樹です。真っ直ぐに伸び、広葉樹に比べて早く大きくなるので、計画的に生産するのに向いています。また、広葉樹よりも軽く、やわらかく、加工しやすいのが特徴です。

スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツなどの針葉樹は、日本で昔から計画的に植林されてきました。特にスギは、針葉樹の中でも軽くやわらかく、素直で加工しやすいので、スギの花粉症が国民病になるくらい、日本中に植えられています。

全国でも有名なスギの産地はいくつもありますが、大丸建設では紀州・和歌山県の山長商店からスギを直送してもらっています。ほかにも、宮城県の栗駒山麓や、埼玉県の西川材、高知県の四万十川流域など、産地と直接のつながりがあります。

 

2020年06月18日(木)

針葉樹と広葉樹の違い

木材には、いろんな種類があります。日本は世界有数の森林大国で、木の種類はざっくりと、針葉樹と広葉樹に大別されます。

針葉樹と広葉樹の大きな違いは、こちらも読んで字の如し、葉っぱの形です。針葉樹の葉っぱは針のような形をしていて、チクチクします。広葉樹の葉は、薄く平べったくて、いわゆる「葉っぱ」の形はこちらの方が連想しやすいかもしれません。

樹形も異なり、針葉樹は天に向かって真っ直ぐに伸びるのが特徴です。一方、広葉樹は枝を広く広げて、丸くこんもりとした樹形になります。

針葉樹は広葉樹に比べて早く成長するため、材としても軽く加工しやすくなります。広葉樹は成長がゆっくりで、細胞の組織が複雑で、緻密に重くなります。

2020年06月15日(月)

「適材適所」を知ると、木の住まいはもっと心地よい

今年の夏は暑くなりそうですね。

梅雨が近づき、ここ数日、蒸し暑い日が続いていますが、こんな時こそ、無垢材の心地よさを実感します。

先月は、自然素材や無垢材のお手入れ方法や、経年美化という考え方についてお話ししました。今月は、木の持つ特性・特質について、詳しくお伝えしていきます。

「適材適所」という言葉があります。辞書でひくと、その人の才能や能力に応じて、適した任務や役割を与えること、という意味合いで紹介されます。そもそもは、伝統的な日本建築において、その場所の適性に応じて、木材の使い分けをしていくという、まさに適「材」を適「所」に与える、という意味なのです。

2020年06月11日(木)

昔ながらの掃除方法を見直してみる

今は、使い捨てのお掃除ワイパーや、シュッと吹きかけるだけで汚れを落とせるスプレー、強力な吸引力を持つ掃除機や、お掃除ロボットなど、便利な掃除道具がたくさんあります。こうしたものは、家事を効率化し、私たちの暮らしを便利にしてくれました。しかし、家族で家にいる時間が長くなると、その「当たり前」を見つめ直し、掃除そのものを「楽しむ」マインドが必要になってくるかもしれません。

玄関を整えることで自分を見つめ直す。雑巾で床を磨くことで体を動かし、床が艶を増していく姿を日々感じる。自分と家の距離が近いほど、住まいに対する発見が増えていきます。季節によって木材の表情や温度感が変わること、光の当たり方や風の通り方を感じ、主体的に住まいをよくしていこうという気持ちにつながります。

ぜひ、ご家族で、「お家時間」に家のお手入れを楽しんでください。きっと新たな発見があるはずです。

2020年06月08日(月)

ワックスがけに挑戦しよう!

家時間が長くなるこの機会に、思い切って床のワックスがけをしよう!というのも、いいチャンスかもしれませんね。そもそも、床は、汚れやすく傷つきやすい場所です。椅子を引いたり、物を動かしたり、落としたり。お子さんがいたずら書きをしてしまうかもしれません。ワックスがけは、床を傷から保護し、汚れにくくするために、ぜひやっておきたいものです。艶が出ることでお掃除も楽になります。

 

お子さんが小さい家は、お子さんの顔は床から近いため、なるべく化学薬品を使わない、自然素材のワックスを使うようにしてください。米ぬかや蜜蝋を原料にしたナチュラルなものだと安心ですね。無垢材はもともと、多孔質なものです。ワックスで「孔」の蓋をしてしまうと、せっかくの調湿性が失われます。自然素材のワックスは多孔性を生かしながら、艶を出すことができるのもポイントです。

2020年06月04日(木)

米ぬかで床をスペシャルケア!

ご自宅が無垢の杉板の床材の方は、ぜひ「米ぬか」を掃除に取り入れてみてください。米ぬかをさらしなどの袋に入れて、しっかりと縫い合わせたものを、床磨きに使います。昔、田舎の古民家などでは、おばあちゃんが米ぬか袋を掃除に使っており、磨き込まれた床がピカピカに光っていた、という記憶をお持ちの方もいるかもしれませんね。

米ぬかには適度な油分があり、それが自然とワックスの代わりになっていました。既製品のワックスのように、一度塗ればピカピカになるというわけではありませんが、時間を重ねるごとに風合いを増す床は、まさに自分で育てていく感覚ですね。

米ぬかは自然素材のワックスにも使われる素材です。家でぬかが手に入る人は、ぜひ試してみてください。