
ヒートショックは高齢者がかかるもの、「自分はまだ若いし大丈夫」と思う方もいるかもしれません。しかし、ヒートショックのリスクは年齢に関係ないのが実情。現役世代でも、運動不足やストレス、睡眠不足などで血圧が不安定になりやすい人は、特に注意が必要です。また、普段から冷え性の方や低血圧の方も、温度変化に弱いため、影響を受けやすいのです。
さらに、小さな子どもがいる家庭では、お風呂場での事故防止が重要です。温度差による急にのぼせてしまい、ふらついて転倒することもあります。家族全員の健康を守るためにも、住宅の断熱性を高めることがとても大切なのです。
ヒートショックを防ぐためには、室内の温度差をなくすことが最も有効です。高断熱の家では、家全体の温度が均一になりやすく、寒い脱衣所やトイレでも快適に過ごせるようになります。また、暖房の効率が上がるため、光熱費の節約にもつながります。
近年の住宅では、壁や床、窓に高性能の断熱材を使用し、家全体を暖かく保つ技術が発展しています。たとえば、断熱性の高い窓(Low-Eガラス)を採用したり、床下や天井にしっかりと断熱材を入れることで、冷たい空気が家の中に入るのを防ぐことができます。
ヒートショックは、年齢や体調に関係なく誰にでも起こるリスクがあります。だからこそ、「うちの家族には関係ない」と思わず、家の断熱性能を見直すことが大切です。家を建てるときに、快適さと安全性の両方を考えた住まいづくりを意識してみてください。