第2回 動きが止まりはじめた建材たち

ここ最近、建材の納期に関する報道が、明らかに増えています。例えば断熱材の原料になっている石油化学製品「ナフサ」についてのニュースや、スナック菓子のパッケージの塗料が入手困難になり白黒印刷になるなど、「え、こんなところに?」と思うような影響が出ています。

石油化学製品が原料となっている建材の入荷は「未定」「数カ月待ち」「次回入荷時期は調整中」。大手のハウスメーカーですらそのような窮状に悲鳴をあげているのですから、私たちのような中小の工務店はさらに影響が大きいです。

 

特に影響を感じるのは、海外からの輸入部材や、海外で部品を組み合わせて作られている製品です。鋼材や設備機器、配管部材、樹脂系の建材、電気部品など、一つひとつは見えにくい部材ですが、住まいを完成させるためには、どれも欠かせないものばかりです。

これまでは、ある程度の余裕を見て発注すれば、工程に合わせて入荷していました。しかし今は、いつ入るかわからないという前提で計画を組まなければならない場面が増えています。特に発泡系の断熱材が入手困難となり、今度は代替品に発注が集中するため、悪循環を招いています。大丸建設の場合は環境性能を重視しているため、実はそう簡単に置き換えられません。仕入先と何度もやり取りをし、見通しが立った範囲から、慎重に工程に組み込んでいくような進め方になっています。

 

家づくりの現場は、たくさんの部材が予定通りに集まることで、ようやく工程が進んでいきます。その「予定通り」が、今は少しずつ揺らいでいる。そんな感覚を背景に、日々、一つひとつの判断を重ねている日々です。