第5回 資材高騰⑤ナフサショックと買い占め

最近、テレビや建築業界で耳にする言葉に「ナフサショック」があります。ナフサとは、原油から精製される石油化学製品の基礎原料で、そこからさまざまな樹脂系の素材がつくられていきます。住宅で言えば、断熱材や接着剤、配管の樹脂部材など、思いのほか広い範囲がここにつながっています。

中東情勢によって大きく影響を受けたのが断熱材です。一部の高性能断熱材は、入荷の見通しが立たない時期がありました。石油化学製品由来の断熱材の影響が大きく、比較的木質や自然素材由来のものは影響がゆるやかという傾向でした。原料と素材の相関関係を痛感することになりました。

それに加えて気になっているのが、買い占めの動きです。テレビ等でよく見る現象ですが、ホームセンターの棚が空き、釘やビスといった、ふだんは目立たない日用に近い部材まで、品薄の傾向にあるといいます。実際に、何が足りないのか、なぜ足りないのか、はっきりした理由が見えないまま、不安が連鎖して買い占めが起きていくのは、ナフサに限った話ではないように思います。

私たちはひとまず、必要なものを必要な分だけ、誠実に確保していくしかありません。焦って動けば、流通の不安をさらに広げてしまうこともあります。落ち着いて状況を見ていくことが、地域の現場の役目だと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です