夏の「蚊」対策_3 なぜ血を吸うの?

蚊の普段の主食は花の蜜などで、糖分を栄養として生きます。メスの蚊が人の血を吸うのは、産卵のため。人間や動物の血液中に含まれるアミノ酸が、元気な卵を産むために必要な栄養素だからです。人間だけではなく動物も刺されるので、実は動物にも虫除け対策をしてあげる方がよさそうです。

では、蚊はどのように人間を見分けるのでしょうか? まず挙げられるのは「体温」です。人や動物の体温の熱を手がかりに、人の肌に着地して吸血します。しかし、その熱は最も近いところにあり、最も遠くまで放出できる手がかりが「二酸化炭素」です。人や動物は息を吐く時に二酸化炭素を放出します。二酸化炭素の濃度が高くなったところを手がかりに、蚊が人に近づき、さらに「汗」に含まれる臭いに引き寄せられ、体温を感じて肌に着地して吸血する、というわけです。

夏の「蚊」対策_2 蚊ってどんな生物?

「蚊」は昆虫の一種です。生物学的に言うと、昆虫綱 – ハエ(双翅)目 – カ亜目 – カ科といい、読んで字の如く「カ」と呼びます。

世界を見渡すと3000種類以上の蚊がいますが、日本では100種類ほど生息していると言われています。日本ではヒトスジシマカ、アカイエカ、チカイエカが代表的な存在です。一般に「ヤブ蚊」と言われるヒトスジシマカは体調4.5mmほど。アカイエカ、チカイエカは5.5mm程度とのことです。

蚊は気温が25度〜30度くらいになると卵からかえり、10日ほどで成虫になります。蚊の卵は水辺に散乱され、幼虫は「ボウフラ」と言われます。脱皮を繰り返して蛹(さなぎ)になり、成虫になったあとは2〜3週間ほど生きます。この間、交尾して産卵を繰り返します。

人の血を吸うのはメスだけで、オスは吸血しません。メスは血を吸うことで卵巣を発達させることができるそうです。

 

夏の「蚊」対策_1 夏こそ蚊対策

夏が近づくと悩まされるのが「蚊」。屋外で仕事をしていると、蚊対策は欠かせません。蚊に刺されると腫れ、痒みに悩まされ、とても不快です。腫れがひどくなると痛みを生じたり、かきむしると「とびひ」になるなど、いかに虫に刺されないよう対策をしていくかは、日焼け止め対策と同じくらい大切です。

虫除けの対策も、今では多種多様な商品が出てきており、しっかりと効果をねらえるもの、肌が敏感な人でも安心して使えるものや、いっさいの薬剤を使わないものなど、目的や効果に応じて選ぶことができます。

ただ、新たな商品を買う前に、蚊がどういう生物なのかを知ることによって、より効果的な対策をしやすくなります。どんなところで発生しやすくなるのか、何が好きで嫌いなのか、家の中での発生対策など、建築的な視点も踏まえて蚊対策について語ってみたいと思います。

大丸エリアの魅力_8 多摩川の自然とスポーツ

かつて東京の重要な交通路として、また物資を運ぶ大動脈として栄えた多摩川は、今も昔も東京都民の心のふるさとともいえる存在です。多摩川を北側に擁する稲城市は、是政、押立、矢野口、常久河原の4つの渡しがありました。現在では多摩川に大きな橋が架かり渡しはなくなりましたが、今でも多摩川の河川敷は稲城住民の憩いやスポーツに欠かせないスポットとして親しまれています。

多摩川緑地公園には野球のグラウンドやソフトボール場、サッカーやラグビーができる自由広場があります。北緑地公園にはテニスコートやバスケットコート、ゲートボール広場やピクニック広場、プールがあり、若者や子連れ、シニアなど幅広い世代から人気です。

稲城市は「自転車のまち」を掲げています。これは多摩川沿いのサイクリングロードの存在も大きいと思います。自転車レースの「稲城クロス」の開催や、東京2020大会のロードレースが通るなど、サイクリストの聖地になっています。シェアサイクルの導入も積極的に行っており、市内を自転車で巡りやすくしています。

稲城市は一見するとあまり特徴がないように思われがちですが、このように掘り下げてみるととても魅力があり、住みやすく、全国でも珍しく人口がまだまだ伸びている町です。そんな魅力的な稲城市で住まいを作る仕事をでき、大丸建設としてもありがたく感じています。

大丸エリアの魅力_7 東京ジャイアンツタウン

稲城市の一大観光スポットといえば「よみうりランド」。さまざまなアトラクション、プールに夜景など見どころいっぱいで、年中おおぜいの来場者で賑わっています。

その「よみうりランド」は稲城市、隣接している川崎市多摩区にジャイアンツ球場(巨人軍の練習場)がありますが、今年1月に、読売新聞と読売巨人軍、よみうりランドの3社が、よみうりランド遊園地に隣接するエリアで「TOKYO GIANTS TOWN(東京ジャイアンツタウン)」の構想を進めていることが明らかになりました。水族館一体型の球場と、飲食、スポーツ関連の施設を計画しているとのことです。球場は人工芝で2700席の収容人数となり、ジャイアンツの選手たちの練習場として、またイースタンリーグの公式戦会場として、また女子野球や高校野球の予選会場としても活用される予定だとか。2025年3月にオープン予定です。

水族館や飲食店などを含めた総合レジャー施設としては2026年度中のグランドオープン予定ということで、稲城市の新たな名所として注目度が高まりそうです。

大丸エリアの魅力_6 米軍施設とカルチャー

稲城市の地図を眺めていると、一般の住民が立ち入りできないエリアがあります。米軍多摩サービス補助施設は、稲城市の大丸・坂浜から多摩市連光寺エリアにまたがっており、「多摩レクリエーションセンター」とも呼ばれています。

戦時下の1938年(昭和13)に「火工厰多摩火薬製造所」として開設され、火薬の製造などが行われていました。最大で2000人以上の従業員がいたそうです。戦後にGHQが進駐してからはさまざまな変遷がありましたが、1960年(昭和43)から米軍のレクリエーション施設としてゴルフ場が開設され、その後もキャンプ場やソフトボール場などができています。

戦後から残る手つかずの自然や、旧日本陸軍の火薬製造の遺構などが残っており、米軍の協力を得て年に数回施設がオープンし、散策することができます。事前申し込みや身分証明証の提示が必要となります。秋には「稲城フェスティバル」の会場にもなります。

大丸エリアの魅力_5 広々とした公園

稲城市は大きな公園や緑地があるのも魅力です。

稲城市のほぼ中心にある稲城中央公園には、総合体育館や総合グラウンド、野球場などのスポーツ施設が集積しており、稲城中央公園と稲城第二公園を結ぶ「くじら橋」は、その美しいカーブとおおらかな姿から、市の名所にもなっています。子どもたちが遊べる遊具や広場が人気で、多くの家族連れで賑わいます。周辺の緑地では散策もでき、最近カフェができたので休憩にもぴったりです。

上谷戸親水公園は、水車小屋や体験農場などがあり、稲城らしいスローライフを体感できます。上谷戸緑地体験学習館では、5月には皐月人形店や鯉のぼりの掲揚などもあり、季節の行事を感じられるスポットです。

城山公園は武蔵野丘陵の面影を残した自然林で、散策路での散歩コースが人気です。野草園では希少な野草を見ることができます。大丸親水公園の水路近くには水田があり、稲城市らしい「稲」の生育の様子も見ることができます。

こうした自然豊かな公園があり、散策によって健康維持や情操教育につながるのも稲城市の魅力と言えそうです。