夏の「蚊」対策_3 なぜ血を吸うの?

蚊の普段の主食は花の蜜などで、糖分を栄養として生きます。メスの蚊が人の血を吸うのは、産卵のため。人間や動物の血液中に含まれるアミノ酸が、元気な卵を産むために必要な栄養素だからです。人間だけではなく動物も刺されるので、実は動物にも虫除け対策をしてあげる方がよさそうです。

では、蚊はどのように人間を見分けるのでしょうか? まず挙げられるのは「体温」です。人や動物の体温の熱を手がかりに、人の肌に着地して吸血します。しかし、その熱は最も近いところにあり、最も遠くまで放出できる手がかりが「二酸化炭素」です。人や動物は息を吐く時に二酸化炭素を放出します。二酸化炭素の濃度が高くなったところを手がかりに、蚊が人に近づき、さらに「汗」に含まれる臭いに引き寄せられ、体温を感じて肌に着地して吸血する、というわけです。

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