ウッドショックによって木材価格が高騰したことによって、住宅の建築コストに対してよりシビアに、真剣に考えることになったこの数カ月。大丸建設でもお客様に対して、よりていねいに住宅建築のコストについて説明し、納得していただき、お見積もりを出しています。
材を育てるのには一朝一夕ではなく、それこそ50年以上の長い年月が必要です。植林、下草刈り、間伐・除伐、伐採まで、1本の木が植えられてから私たちの手元に届くまで、林業者の一生涯がそのまま込められているような熟練の技術と、材の見極めの眼力があって、初めて私たちの手元に届きます。
もちろん住宅を建てる側としてはコストが安くなるのに越したことはありませんが、山林の環境維持や林業家の技術継承を、ただコストだけで切り捨てていいのでしょうか。住宅を建てる人、そしてそこに一番近い工務店が、木材が届くまでにどのような時間や技術が必要で、それを次の世代に伝えていくために、健全な価格で購入し、産業を回していくサイクルの一つとしてうまく機能していくよう、私たちもあらゆる機会を通してお客様に伝えていきたいと思っています。