(4) ウッドショックはいつまで続くのか

今年前半、住宅業界や木材産業を揺るがしたウッドショックですが、いつまで続くのでしょうか。実際のところ、まだ見通しが立っていないというのが本当のところで、少なくとも新型コロナウイルスの感染拡大がある程度落ち着いてみないと、市場動向までは見極められないようです。北米ではワクチン接種が進み、移動や交流が活発化してきているので、数カ月もすれば住宅需要も落ち着いてくるという見方もありますが、感染症の流行は予断を許さない状況なので、現時点では何一つ確定的なことはないと言えます。

少なくとも、国内では木材価格の高騰は続き、国内の木材ストックが減って、材料の奪い合いの状況がまだまだ深刻です。資金力に余裕のある大手住宅メーカーは、ウッドショックの影響はあったとしても軽微でしょう。中小工務店への影響は深刻で、今後、材を手配できずに業務ができない、資金繰りがまわらずに倒産といったケースも出てくるかもしれません。

大丸建設のように産地と直接つながっている工務店は、影響があってもこれまでの信頼関係の蓄積で、材が入手できない、工期が遅れるところまでには至っていません。長年の経営姿勢に救われている面があると思い、今後も手綱を緩めることなく、産地との関係性を大切にしていきたいです。

 

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