私が大丸建設に入ってから、バイトの時代も含めれば20年以上経とうとしています。もちろん、幼い頃から父の背中を見て育っているので、建築現場やお客様との打ち合わせが身近にあった環境ではあります。
一級建築士として、工務店の専務として、耐震のプロとして、長年の現場監督の経験など、私がこれまでの人生でつちかってきた知識や経験は、もしかしたらお客様だけではなく、地域社会の役に立てるのではないかと、最近では思っています。
今年は「会社の広告塔になる」と決意しました。だとすれば、私自身の知識や経験を地域社会に還元していく、そうした姿勢で、このブログでの情報発信や、「大丸日曜大工講座」などで地域の方々に木工の経験をお伝えしていくなども、私自身の地域貢献とも言えると思います。
この春開催に向けて、大丸日曜大工講座について企画を練っていきます。詳しいことが決まりましたら発表していきますので、楽しみにしていてください。
月別: 2016年2月
広報は大規模単発よりも、小規模で定期的に
以前おこなっていた大丸木工フェスタや大丸住まいづくりセミナーは、広報活動の一貫として有意義なものだったと思います。ただ、広報に関して言えることは、時々、思いついた時に単発でおこなうよりも、小規模でも定期的に、会社のことを知っていただくためのリズムをつくっていくことが重要です。
大丸の広報体力をあげるためにも、私のブログを定期的に発信するようにし、それをホームページに組み込んでいくためのリニューアルにも着手しています。
イベントに関しても、大工や職人たちを巻き込んで大規模な木工フェスタを時折おこなうよりも、小規模な日曜大工講座などを私一人でも毎月1回おこなっていくほうが、もしかしたら地域の方に大丸建設を知っていただくには効果的なのかもしれません。
「いつも、何かをやっている、地域にひらかれた会社」として大丸建設を知っていただけるよう、今年は、戦略的に動いていきたいと思います。
地域セミナーも広報の一貫
大丸木工フェスタ同様に、7-8年前までは、大丸の耐震セミナーや自然素材セミナーなど、地域の方向けの勉強会も開催していました。公共施設を使って、無料で、大丸建設の持っている専門知識を地域の方々に提供していく、そんな機会でした。
ある時は、和歌山から山長商店の会長をお呼びして、自然素材、無垢材を語っていただくこともしました。常務がパワーポイントを用意して、自然素材の木の家のよさを科学的に伝える取り組みもおこなっていました。
こうした家づくりセミナーは、住宅についての関心が高まっている今も需要があると思います。単発で終わらせるのではなく、中長期的視野をもって企画を立てて、打ち出していきたいと思います。
広報の機能としての木工フェスタ
大丸建設の広報としては、ホームページ、私のブログ、OBのお客様に発行している『大丸ニュース』、匠の会で出している朝日新聞の広告、住まいの雑誌『チルチンびと』への定期掲載、数年に一度、地域のフリーペーパーなどへの広告などです。それ以外にも、地域イベントも広告として重要な役割をしていると思います。
7-8年前は、「大丸木工フェスタ」といって、大工棟梁たちと一緒に会社の前の林場を使って大規模な木工作イベントをおこなっていました。手づくりのベンチやプランター、棚をつくり、棟梁自作の子供向けの木工おもちゃで遊ぶコーナーなど、今思えばかなり充実したイベントだったように思います。
木工フェスタはその後、大工の人手不足や職人の調整など、準備や運営が大変だったため、ここ最近では開催していません。それでも、お客様同士の交流の場になったり、地域に大丸建設を知っていただくために有効に機能していたと思い、今でも毎年のように復活させたいと思っています。
新築をどのように確保していくのか
OBのお客様を訪問することで、リフォームや営繕などの需要を見いだすことにもつながっています。OBのお客様が実際の住まいでなんの不便を感じているのか、リフォームのニーズはどこにあるのかの分析もできます。
一方で新築住宅をコンスタントに得ていくには、常に新築の現場が回っていることが重要です。大丸建設では1棟の新築を担当すると、構造現場見学会、施工現場見学会、完成現場見学会の3回、現場見学会をおこないます。新築で検討してくださっている新規のお客様をお連れして、大丸建設の技術力や、自然素材・無垢材の魅力を体感していただく、またとない機会です。
私たちは現場見学会をとても大切にしていて、お客様にチラシを送っていますが、チラシを送る先は見込みのお客様とOBのお客様に限られてしまっているため、大丸建設をより多くの方に知っていただくためのその他の広報手段も必要だと痛感しています。
OBお客訪問で日々学んでいます
1月に始めたOBのお客様訪問は、順調に進んでいます。私、田上、雨宮の3人で、1カ月平均50人(3人で150人)を目標に、2カ月かけて300人のお客様を回っています。
大丸建設の社是の一つでもある「住まいは、建ててからが本当のお付き合いの始まり」というお手紙をお持ちして、大丸建設で家を建てて暮らしているお客様の顔を見て、お話をする。その時間は貴重で、今、お客様が何に困っているのか、家族構成の変化やライフスタイルに応じて住まいに何を求めているのかを、感じ取ることができます。
中には、大丸建設で住まいを建ててくださったお施主様が旅立たれて、ご子息の代になり、私たちとのつながりが途切れてしまったOBのお客様もいます。訪問することで大丸建設を思い出していただいたり、また新しい関係がスタートすることもあります。
一つひとつの訪問に大きな学びを得ています。
OBお客訪問を始めました
2016年に始めたことは、OBのお客様の訪問です。大丸建設は明治初期に操業して以来、これまで多くのお客様に恵まれてきました。中には親子代々で私たちをご愛顧くださって、家の建て替えやリフォームなど、私たちも親子代々で住まいのお手伝いをしているお客様もあります。
これまで、OBのお客様と大丸建設を結びつけるものは、2カ月に1回発行している『大丸ニュース』が主でした。大丸ニュースは10年以上続けていて、お客様から「楽しみに読んでいますよ」とお声をかけていただくことも多く、続けてきてよかったなあと思っています。
それでも、大丸ニュースを送るだけではなく、実際にお客様のお顔を見て、玄関先でお話をすることで、お客様が住まいでお困りのことはないか、ご不便を感じていないか、お聞きすることに勝るフォローはないと思います。実際にOB客訪問を始めて、お客様との関係をもう一度洗い出すことがとても大切だと感じています。
年間の目標を立てて動いていく
2016年も1カ月が経ち、毎日があわただしく過ぎています。毎年のように、現場の繁忙期を眼前にすると、つい目の前のことに忙しくなって、全体を見るのがおろそかになってしまいます。が、ここ数年は、いずれ会社の代表になる身として、現場に埋没せずに、会社全体を見渡すことと、将来を見据えて今を動かしていくことを意識するようにしています。まだまだ、意識が先行して現実が追いついていませんが、まずは目標を立てて、できるだけ有言実行で動いていきたいと考えています。
今年は、1年間の目標を立てて、月次で目標の成果を振り返りながら、動いていきます。まずは、毎週、スタッフでミーティングをして、今月の重点的な活動目標を立てて、週ごとに確認をしていくこと。1月から始めたOBのお客様の定期訪問は、今年の重点目標の一つです。2月中にOBのお客様の訪問を終えて、3月以降にリフォームや営繕のフォローをしていきたいと考えています。