(2) 家族みんなで掃除をするのが大切!

私は幼い頃から少林寺拳法をしており、気づけばもう40年のキャリアになります。仕事も、家事(作務)も、考え方の基本に少林寺の教えがあるように思います。

少林寺では、型を習うより先に「作務」=「掃除」があります。道場では、修行の前に必ず掃除をするのですが、それはみんなが気持ちよく練習できる場を整えるためです。ポイントは、先輩も後輩もなく「みんなで」やることです。

家時間のために、掃除をするのは家族の誰か一人、ということにはせず、みんなで掃除をすれば、その後、家族みんなが気持ちよく過ごせますよね。掃除は「みんなで」を合言葉に、楽しんでやってみましょう。

(1) 家時間が増えたからこそ、住まいを快適にしよう。

新型コロナウィルスの感染拡大により、休校や外出自粛、在宅ワークにより、家で過ごす時間が多くなった方が多いと思います。家にいると、室内空間をより快適にしたいという思いを持つ方も増えているようです。家の片付けをしたり、模様替えや、時間があるからこその庭仕事、DIYを始めました、という声もよく聞きます。

大丸建設は、自然素材や無垢材を使った家づくりをおこなっています。大丸建設ならではの、自然素材との付き合い方、住まいのお手入れ方法について、お伝えしていきます。

 

現場監督がスケジュールを管理する

大丸建設が手掛ける新築住宅の場合、スムーズに進めば竣工まで半年くらいのスケジュールとなります。お客様の入居希望日もあるので、竣工までの期間がずれないよう、現場監督がしっかりとスケジュールを組む必要があります。大丸建設は専属の大工さんを抱えているので、大工さんの手に空きが出ないように現場での仕事内容を調整したり、電気工事や配管工事などの業者さんがスムーズに現場に入り、大工さんの手を余らせないようにしなければなりません。

設計と現場監理、両方を一人あるいは二人でおこなう小さな工務店もありますが、大丸建設のように複数の現場を同時並行で回していく場合には、設計・営業が1〜2名、現場監督は2人は必要です。大丸建設では、雨宮と山崎が担当しています。

左端が山崎、右から2番目が雨宮です。

 

大丸建設は設計事務所でもある。

工務店はさまざまな職人を束ねるコーディネーターである、と話しましたが、大丸建設はその元となる設計図面をつくる、設計事務所でもあります。社長の安田昭と私は一級建築士ですし、メインで図面を引くのはインテリアコーディネーターで二級建築士である田上純子です。お客様の「こんな家をつくりたい」という希望を設計図面におこし、形にするのが「設計士」の役目です。

ちなみに、設計の仕事をメインにしているのが「建築家」の方々で、一流の建築家のデザインする住まいはとても素敵です。大丸建設では、建築家の設計した家の「施工」を担当するケースもあります。

大丸建設は工務店として、設計から施工まで一貫して手掛けるケースと、施工をメインで請け負うケースの2パターンあります。

 

工務店とは、コーディネーターである。

工務店って、大工さんなんですか?

工務店って、設計士なんですか?

時にはイエスで、時にはノーです。工務店によって異なります。

大丸建設は、もともとは宮大工の出身だったので、明治時代に活躍した初代と二代目は大工でした。大工は、木を刻み、組み立て、家の内装をつくるのが仕事です。ほかに、左官(壁を塗る)職人だったり、建具の職人がいて、家は完成しました。昔は家づくりはシンプルでした。

3代目が工務店を興しました。戦後以降の住宅建築は、大工、左官職人、建具職人、電気工事業者、水道業者、基礎工事業者、配管業者、外構事業者など、さまざまな職人の力を合わせてつくります。工務店は、その事業者をコーディネートする役割なのです。

新入社員の疑問ブログがスタートしました。

昨年秋にパートタイムで入社したスタッフ・Kさん。大丸建設の本社の近所に住み、看板に貼った募集を見て応募してくれました。地元に根差した方で、イーゼルに描く絵が上手で、広報で活躍してもらおうと思っています。

 

Kさんは建築については予備知識なく、彼女の疑問が普通の人の感覚に近いので、Kさんが建築のことを知り理解していくプロセスが、まさにお客様にお伝えすることに近いのだなと思います。工務店って何をする会社なんだろう? 長年この仕事をしていると当たり前のことが、初めてその世界にふれる人にはわからなかったりします。Kさんの疑問をていねいにときほぐすことで、お客様にも「工務店ってなんだろう?」「家づくりってどんなプロセスで進むのか?」がわかりやすく伝わるようになるのかなと思います。

URA建築家のアドバイスをいただきました。

4月上旬に、大丸建設のスタッフと、建築家の伊藤誠康さんを交えて、Skypeでオンライン会議をおこないました。私たちの方では、無垢材の床、珪藻土の壁とシンプルにまとめたアイデアに対して、伊藤さんからは「大丸さんがどんなテイストが好きなのか、何を目指しているのかが伝わる内装を、意図的に演出していくといいのでは」とアドバイスをいただきました。

 

5月から実際に動けるように、スタッフ内でアイデアを出し合い、打ち合わせ用のテーブルや椅子はどのようなものを置くか、棚には何を飾るか、お客様がどんな風に過ごすのかなどを具体的にイメージして、ラフスケッチを描いて、伊藤さんのアドバイスを受けながら、最終的に形にしていきたいと思います。

 

地域にひらいたリノベーションをしたい

大丸建設の本社リノベーションプロジェクトは、社員や大工さんと一緒におこないますが、一部、地域の方にもオープンにして、DIYで楽しむ時間もつくりたいと思います。簡単な木工、壁塗り、塗装など、一般的にDIYでできることを、私たちが主導しながら、地域の人たちと一緒に手をうごかせたらいいなと思います。

DIYは一度やってみると、感覚をつかむことができ、その後家のメンテナンスをすることへのハードルが下がります。以前、大丸建設では本社1Fの打ち合わせスペースで、「土曜日の日曜大工講座」を実施しており、地元の人がよく通ってくださいました。慣れておくとコツをつかみカンが育ってきます。プロの技をお伝えしますので、大丸建設でDIYが始まる時にはぜひご参加くださいね。

リノベーションにいよいよ着手します!

建築家の松本直子さんの発案に刺激を受け、本社のリノベーションを宣言して、設計スタッフの田上を中心に、図面を描いてきました。建築家の中村聖子さんにアドバイスを受けて修正し、いよいよリノベーションに着手することになります。

大丸建設のスタッフが一丸となって、工務店として目指す世界観を伝えられるようなスペースづくりに取り組みます。

ドアや窓、奥の執務スペースとの兼ね合いなど、いろいろな制約条件もありますが、工務店を設立以降の膨大な資料の整理整頓を始め、出来る限り、素敵なスペースにしたいと思っています。

地域の方が道を通りすがら、「何ここ、気になる!」と感じていただけるような場になればうれしいです。

大丸建設のリノベーションプロジェクト

大丸建設の本社社屋1階を、地域にひらかれた場にしたい。その思いはかねてから持ってはいましたが、具体的な実行にはなかなか移せずにいました。一昨年に、外壁の周りに木の看板を設け、大丸建設のイベント情報や、地域情報などを掲示するようになりました。だいまるけんせつオープンカフェは、掲示を見たといって来てくださる方もいて、看板広報への確かな手応えを感じました。

「チルチンびと地域主義建築家連合」(URA)の建築家とのコラボが始まった昨年は、外壁に檜の板を張って、自然素材工務店であることが伝わるようにしました。

URAと一緒に、だいまるけんせつオープンカフェのなかで、住まいの相談会も定期的に開催しました。そのなかで、建築家の松本直子さんから「大丸建設の目指す世界を、本社空間でも示すべき」と指摘を受け、本社1階の応接スペースをリノベーションすることにしました。