2012年02月17日(金)

理想の比率は新築とリフォームが半々くらい

いまお住まいの家を解体して新築を建てるか、でもいま住んでいる家は愛着も思い出もあるから壊すにはしのびない……建て替えを考えていらっしゃるお客様のご相談を受ける時に、多くの方がこのような悩みを抱えておいでです。大手のハウスメーカーであれば、おそらく、建て替えを提案するのでしょうが、私たちはお客様の想いをじっくりていねいにお聞きして、結果的に建て替えではなく、大規模リフォームで対応できるよう、これまでの経験と技術を総動員して、お客様のニーズにお応えしていきます。長年住んで愛着を持っている家であれば、何とかそのまま使っていただきたい、と思うからです。
 しかし、耐震診断はきっちりとおこないます。耐震強度が足りず、基礎などがもろく劣化している場合などは、建て直しをお勧めすることもあります。住まいはお客様の命と財産を守るという役割もありますから、そこは私たちも何よりも大切にしていきたいところです。
 住まいをイチから、自分の夢や理想を形にしていく。新築のお仕事はとても楽しく、私たちも大工も、腕がなります。でも、それと同じくらい、もしかしたらそれ以上に、リフォームの仕事もやりがいがあります。古い建物を愛着と思い出ごと生かしながら、新しくつくり替えていく。バランス感覚と高い技術力が求められる仕事です。
 理想的には、新築とリフォームの割合が半々くらい。お客様にとことん寄り添う大丸建設でありたいと思っています。

2012年02月10日(金)

食べ物も、住まいも、同じだと思った。

先日、パティスリー・ペインズウィックにおうかがいして、オーナーパティシエの田中憲司さんといろいろお話をしました。一つひとつていねいにつくられたお菓子は、田中さんの長年の経験と創造性によってできていて、よい素材を吟味し、その特性を生かしきるプロの厳しいまなざしに、私たちが目指す家づくりと共通するものを感じました。
 稲城の素朴な町並みに溶け込むような、斬新だけれども有機的な佇まいは、訪れる人をほっとさせます。地元の人が、歩いて、または自転車で、家族の笑顔と心の憩いを求めて買いにくる、街の洋菓子店。とびっきりいい素材を使っているのに、お値段が手頃なのは、家族で経営している小さな規模の洋菓子店だから。いただいたプリンはとても美味しくて、心がとても温かくなりました。大手の製菓会社が工場でつくったプリンとはまったく異なるもので、プロの細やかな心配りと技術力が感じられる素晴らしい味でした。
 田中さんがおっしゃっていたことで特に共感したのは、「自分が見切れなくなる量はつくらない」ということ。個人のお店でつくれるお菓子の量は限界があり、それを超えてつくろうとすると、材料やつくり方を合理化しなければなりません。それをしたくないから、規模を大きくしない。自分が責任を持ってつくれる範囲で、よいものを、ていねいに大切につくる。まさに私たち大丸建設の姿勢と同じだな、と感じました。

2012年02月08日(水)

稲城にできた英国風洋菓子店「パティスリー・ペインズウィック」

1月27日、稲城市内の住宅街に大丸建設が手がけた洋菓子店「パティスリー・ペインズウィック」が誕生しました。「コッツウォルズの宝石」と讃えられる英国の田舎町の教会を思わせる美しい建物は、連合設計社さんのデザインによるもので、お客様のイメージと要望を自然素材で形にしました。
 南面に大きく流れた勾配屋根と、そとん壁のスチロール仕上げの外壁、ウッドデッキでつないだ店舗とお客様用トイレ、随所に施されたアイアン、英国風の雰囲気を醸し出すランプなど、随所にこだわりを感じさせる佇まいです。
 ショーケースに並んだ美しい生菓子たちは、早い日だとお昼にはなくなってしまうほどの人気です。日持ちする焼き菓子は充実の量ですが、生菓子は「添加物を使わず、良質で新鮮な材料で、一人でつくり切れる量しかつくらない」と、オーナーパティシエの田中憲司さん。北海道さんの小麦粉とフレッシュクリーム、岩手は奥久慈の新鮮卵、デンマークのブッコムのチーズやバローナのチョコなど、世界中から選りすぐりの素材を取り寄せています。私もプリンをいただきましたが、卵黄のみを贅沢に使い牛乳ではなく生クリームでつくったプリンは、とても濃厚で口の中でとろっととろけて、こんなに美味しいプリンは初めて、というくらい感動しました。
 オーナーさんは一流のパティスリーやホテルでお菓子をつくっていたベテランで、満を持しての独立開業とのことです。オープンしてから何度かうかがいましたが、いつも長蛇の列で、その注目度の高さに驚きました。
 「パティスリー・ペインズウィック」。稲城市東長沼1610。ぜひ一度足を運んでみてください。

2012年01月30日(月)

「営業しない」が理想。

大丸建設は、広告や宣伝が得意ではありません。
地道にコツコツとホームページをつくったり、大丸ニュースを発行するくらいです。
あとは協同組合匠の会や、雑誌『チルチンびと』の「地域主義工務店の会」などで関東近県や全国各地の工務店の方々と勉強し、情報交換をする機会を大切にしています。
それよりも、日々の住まいづくりの現場を大切にしています。一生懸命よい住まいを建てて、お客様に満足してもらえる家づくりを目指しています。
最終的には、営業をしなくても、お客様の口コミやご紹介で仕事が決まるようになるのが理想です。
まず、住んでいるお客様とのコミュニケーションや信頼関係を大切にし、竣工後も長くよいおつきあいをしていきます。
また、建築現場で職人さんが笑顔で楽しそうに、よい仕事をしていれば、近隣の方はとてもよい印象を持ってくださると思います。
「よい仕事をすること」が、最大の営業だと私は思っています。
お客様に喜ばれるように、地域の方々に歓迎していただけるように、「よい仕事をしていく」ことを、何よりも大切にしていきます。

2012年01月27日(金)

今年は「大丸木工フェスタ」を開催します!

昨年の大反省……それは、恒例の「大丸木工フェスタ」を開催できなかったこと。
大丸木工フェスタは、簡単な木工作品をお客様と一緒につくり、お客様同士や職人、私たちスタッフが交流できる機会で、子どもたち・大人たちの笑顔と笑い声であふれる、とても楽しいイベントです。
その木工フェスタ、昨年は会社の引っ越しや震災、そして新築現場が重なったことで、かなり忙しくなり、開催できませんでした。
今年はぜひ開催したいと思います。
季節がよい頃に、小さなお子さんでも楽しめて、木や自然素材のよさを知っていただけるような、楽しい企画をご用意します。
日程や内容が決まりましたら、ホームページや大丸ニュースなどでご案内しますので、楽しみにしていてくださいね。
社員のみんなには、ぜひ、楽しいアイデアを出してもらえたらうれしいです!

2012年01月23日(月)

大丸ニュースのアイデア

大丸建設では年に6回、「大丸ニュース」というペーパーをつくってお客様にお送りしています。
パソコンなどIT系を得意とする常務が、あえて手書きの温もりにこだわり、義姉のやさしいイラストを添えてつくっています。
毎回「好きな食べ物」「今年の抱負」など、社員のコメントも寄せられて、なかなかおもしろい読み物です。
お客様にも「いつも読んでいますよ」などと声をかけられると、コミュニケーションのきっかけにもなっています。
大丸ニュースも早いもので丸8年。もうそろそろで50号を数えます。
毎回さまざまなネタを探し、時節も気にしながら記事を書いています。
これまでは私たちが記事ネタやスタッフコメントを決めて、社員に提案していましたが、いろんな人の視点が入ると内容もよりふくらむような気がしています。
社員から
「いまこんな時事ネタがはやっているから、次の大丸ニュースのテーマはこんなのがいいんじゃないか?」
「先日食べた蕎麦が美味しかった。好きな蕎麦屋ってネタはどうかな?」
なんてアイデアがあがってもいいかな、と思っています。
(社員の皆さんへ……これを読んで何か意見があればぜひ!)
大丸建設では年に6回、「大丸ニュース」というペーパーをつくってお客様にお送りしています。
パソコンなどIT系を得意とする常務が、あえて手書きの温もりにこだわり、義姉のやさしいイラストを添えてつくっています。
毎回「好きな食べ物」「今年の抱負」など、社員のコメントも寄せられて、なかなかおもしろい読み物です。
お客様にも「いつも読んでいますよ」などと声をかけられると、コミュニケーションのきっかけにもなっています。
大丸ニュースも早いもので丸8年。もうそろそろで50号を数えます。
毎回さまざまなネタを探し、時節も気にしながら記事を書いています。
これまでは私たちが記事ネタやスタッフコメントを決めて、社員に提案していましたが、いろんな人の視点が入ると内容もよりふくらむような気がしています。
社員から
「いまこんな時事ネタがはやっているから、次の大丸ニュースのテーマはこんなのがいいんじゃないか?」
「先日食べた蕎麦が美味しかった。好きな蕎麦屋ってネタはどうかな?」
なんてアイデアがあがってもいいかな、と思っています。
(社員の皆さんへ……これを読んで何か意見があればぜひ!)

2012年01月20日(金)

頼りになる若き大工・山田さん

私は、「本物の自然素材、木の家」づくりの思いを共有する社員を第一に、また協力してくださる職人さんを大切にしたいと思っています。
住まいづくりは、工務店だけでは成り立ちません。
材木を組み立て、家の形をつくっていく大工さんを筆頭に、壁を塗る左官職人さん、電気工事の職人さん、屋根職人さん、水道などの配管の職人さん、家の植栽や外構をつくる職人さん……数え上げればきりがないほど、たくさんの職人さんたちの協力があって、初めてよい住まいができます。
私が最も頼りにしている人の一人が、大工の山田さんです。
山田さんは小さなお子さんがいる同世代の大工さんで、大丸建設で自分の家を建てました。
「若き大工が自ら建てた家」、ぜひご覧ください。
http://www.kk-daimaru.co.jp/gallery_16.html
木造建築や自然素材について研究熱心で、何よりも「木が大好き」。
大丸建設の仕事をとても大切にしてくれている山田さんとの仕事は、同世代ということもありとても刺激になり、励みにもなります。
若い世代の職人さんも育っています。
大丸建設は今後も安泰です。

2012年01月19日(木)

会社が潤ったら、まず社員に還元したい。

今年は会社のスタッフから、積極的で前向きな抱負を聞くことができて、新年早々とても幸せな気持ちになりました。
意志を疎通して、会社のビジョンを共有して、社員や職人さんとともに学び、技術を磨きながら、積極的にお客様に働きかけていけるようにしたいと思います。
大丸建設の社員や職人さんは、みんな「木が好き」な人ばかりです。安く、早く、簡単につくれる新建材の家ではなくて、手間はかかるかもしれないけれども、本物の質感を生かし、慈しみ、大切にしている人たちです。
木目の活かし方、適材適所の木の使い方、安全性を確保しながらより広々と暮らせるような間取りなど、社員には、どんどんアイデアや提案を出してほしいと思います。
言われたことを淡々とこなすだけではなくて、よりよい住まいができるよう、お客様に提案したり、建築の技術を磨くことで、お客様がより満足してくださるのではないかと思います。お客様の満足が、次のお客様を呼ぶというのが私の信念です。
会社が潤ったら、がんばって働いてくれた社員に、第一に還元していきたい。みんな温泉旅行に行ったり、美味しい食事やお酒を楽しみたいです。そんな日を夢見て、今日も仕事に励みます。

2012年01月18日(水)

今年の目標は、「先を見据え、ビジョンを語れる会社に」。

仕事始めの1月6日、社員みんなで今年の抱負を語り合いました。
「みんなでいろいろな課題や企画を話し合い、意志の疎通をしていきたい」
「これまで口コミやご紹介でいらしてくださったお客様への接客を大切にしてきたけれど、今後は初めてのお客様にも大丸建設の木造建築の思いをお伝えして、積極的に働きかけていきたい」
社員からこのようなアイデアが生まれ、また発表してくれたことを、とてもうれしく感じました。
正直なところ、これまでは目の前の現場を動かすことに必死で、先を見据えた企画や提案がなかなかできていませんでした。先代が築き上げてきた地元での信頼があったおかげで、地域のお客様の口コミや、親から子へお客様が引き継がれて、私たちの世代まで続いてきました。
しかし、いまは昔と違います。
高度経済成長を経て伝統的な木造建築が廃れてきた反省があり、自然素材と国産の無垢材を使った、昔ながらの木の家を求めるお客様が増えています。
一方で、長引く不況と先行きの見えない経済状況から、新規住宅取得のお客様でもご予算が限られています。
そんななかでお客様のご希望にかなうような「本物の自然素材の家」をご提供できるよう、私たちも知恵をしぼり、また積極的に働きかけていかなければ、と思っています。
社員の熱い思いに負けないよう、私もさまざまに学び、よい家をつくり、提案していきたいです。

2012年01月17日(火)

正月、仕事始めに家族で話し合いました。

私たち大丸建設は、家族に代々伝わる「家業」です。
140年前の明治初期に天才宮大工とうたわれた初代・石黒善太郎が木造建築を始めたのを起源に、飛鳥文吉邸や藤堂伯爵邸など明治の名建築を生み出した2代目・石黒仙太郎から、親族で代々家業を引き継ぎ、現社長の安田昭で5代目です。
安田昭は私の父にあたります。私は次男で大学卒業後、現場監督として働いてきました。3年前より専務取締役として会社の経営に関わっています。兄の安田博昭は常務取締役として会社の企画・広報全般を担っています。
▼大丸建設の歴史について、詳しくはこちらのページを参照ください。
http://www.kk-daimaru.co.jp/history.html
新年を迎え、仕事始めを目前に控えた正月4日に、社長・私・常務で会社の今後について話し合いました。
5代目の社長はまだまだ現役で活躍中ですが、会社を今後存続し、これまでに住まいを建てさせていただいたお客様と末永くおつきあいを続けていくためには、「次世代」を見据えていかなければなりません。
私も常務も、社員や職人さんと一緒に、「地域の頼れるハウスドクター」として、今後長く地域で家業を続けていくために、何をしていったらいいのか。
膝をつきあわせて未来を語り合いました。
そこで、私は、小さなことでも、コツコツ動かすことから始めよう、と思いました。
その一つが、このブログです。
未来を語り、ビジョンを示していくこと。社員や職人さん、お客様、地域の方々に、大丸建設がどんな会社なのか、何を大切にしているのかを、ブログなどを通じてお伝えしていきたいと思っています。