建築家と仕事をするようになって感じるのは、「多くの人の目が入る住まいは、よりよいものになる」ということです。大丸建設では自社設計ができるので、大丸建設だけで設計―施工まで完結することができます。私が入社してから25年以上、ほとんどの住宅は自社でつくってきていましたが、この3年、建築家との仕事が増えて感じることは、自分たちのやり方だけではできないデザイン手法や、収まりを追求することで、より美しい住まいとなり、結果的に現場力が磨かれていく、ということです。
文章での表現が難しいのですが、例えば、現場で木枠をつくる時に、ミリ単位で枠を薄くシャープに見せていくデザイン指示が出ることがあります。縦格子のスリットを入れてルーバーをつくるような際にも、細くシャープに1本1本の格子を見せていくことで、とてもすっきりとした見た目になります。
「美は細部に宿る」といいますが、建築家の仕事を通して、まさにそれを実感しています。