(5) マンションの性能向上には断熱対策

マンションは基本的に構造は丈夫という前提でつくられています(かつて耐震偽装事件もありましたが……)。また、リノベーションによって耐震性能をアップすることは難しいので、できることといえば家具の転倒防止や、家具を建具にしたり、ドアのラッチをしっかりしたものにすることくらいです。

断熱性能も基本的には躯体の性能に頼ることが多いのですが、実は、壁や天井に断熱材を付加する、性能のよい断熱材に変える、床暖房にするなどして、暑さ寒さを軽減することができます。

最も有効なのは窓のリフォームです。断熱性の高い窓(Low-Eガラスや真空断熱ガラスなど)に変えるだけで、窓周辺からの熱貫入や放出を大幅に軽減することができます。エネルギーコストが低減できることよりも、寒さ暑さの体感が大きく変わってくるので、価格以上のメリットを感じられるはずです。

ただし、マンションの窓をリフォームできるかどうかは、管理組合によって異なります。多くの場合は、窓は共有部とされているからです。その際は内窓という選択肢があります。内側に窓を設置するだけなので、共有部のルールに抵触せず、安価に効果が高い断熱工事となります。

 

[参照:会社HPブログ(全8回シリーズ)より]

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