(2) 住宅設備工事は器具選びがポイント

住宅設備工事は、職人の手間というよりも、設備メーカーのカタログや内見から素材を選び、取り付ける、という類の工事になります。その数も種類も多様で、住宅によって異なります。

必ずここに入ってくるのが、給湯器、ユニットバス、トイレ、洗面台、洗濯パン、照明器具、住宅用火災報知器などで、さらにそれに伴う細々とした部材がついてきます。

給湯器であれば設置台、排気カバー、リモコンなど。トイレであれば便器、タンク、温水洗浄便座、ペーパーホルダー、タオルかけなど。ユニットバスならば浴槽、水洗、排水網、シャワー、シャワーかけ、照明器具、タオルかけなど。例えばシャワーヘッドの形や節水型にするかどうかなど、何を選ぶかで値段は相当変わります。

キッチンについては、システムキッチンでも造作キッチンでも、使用する器具の一つひとつで価格は変わるのは同様です。水栓も浄水機能付きかどうか、食器洗浄機のメーカーや大きさ、レンジフードの形やデザイン、選択肢は本当に多様なので、工務店側からある程度しぼってご提案することもあります。

お客様がデザインにこだわりのある場合は、お客様が自分で部材メーカーに直接発注する「施主支給」というやり方もあります。

 

↑UBの追い焚き配管

[上記写真:大丸建設HP「施工レポートブログ」より]

[洗面所写真:大丸建設HP(上記の完成レポートブログより)]

(1) システムキッチンか造作キッチンか

地域工務店に家づくりを頼むと、システムキッチンか造作キッチンを選ぶことができます。今はキッチンといえばシステムキッチンしか選択肢がないと思っている方も多いので、工務店ならば大工手作りのオリジナルキッチンもつくれますよ、というと驚かれることもあります。雑誌等でおしゃれなキッチンを見て、このようなキッチンを作りたい、と要望されることもあります。

システムキッチンとは、キッチンメーカーによるセット売りのキッチンのことで、調理台とコンロ、シンク、レンジフードと戸棚が一体化したもの。上下に引き出しや棚がセットでついており、メーカーに発注して工務店側は「設置」するのが仕事になります。

一方で、造作キッチンの場合は、キッチンの部材である水栓、コンロ、ガスレンジなどの設備はお客様に選んでいただき、天板やカウンター、シンク、引き出しなどの大きさや形についてはお客様の要望に合わせて設計し、大工が一つひとつ手作りします。引き出しの取っ手やタオルかけなどもご自由に選ぶことができるのが利点です。

 

[写真:大丸建設ホームページ「事例紹介!」より]

林業を支えるには中長期的な視野が必要

令和のウッドショックによって、木材の価格が高騰し、私たちのような小さな工務店や材木店、日本の林業地に大きな影響がありました。今まさに家を建てているお客様も、建築材料の値段があがり、苦渋の選択をされることもあるかと思います。

そもそも、外国産材に頼った家づくりは、海外の市場価格に影響され、日本での安心・安定した家づくりを阻害する要因にもなっていました。今回のウッドショックは、家づくりのあり方そのものを考え直すきっかけになったのではないかと思います。

今、国産材へのニーズが高まっていますが、これを一時のものにしてはならないと思います。住宅用として使える木を育てるには、最低でも50年はかかり、50年続く林業を私たちは支えなければならないのです。山を守る人を経済的に支えるには、どのように木が植えられ、育ち、どのような手入れが必要で、私たちの手に届くまでにどのような製材、加工、流通のプロセスを経てくるのかを知る必要があります。短期的な視野でなく、50年先を見据えた家づくり。それは、山や森を守ることにもつながります。

私たち大丸建設は、長年産地と提携して良質な国産材を手に入れられる環境にあります。ほとんどの産地を私自ら訪れ歩いています。今後、お客様に山のことを伝えていくことにも、もっと力を入れていきたいと思います。

 

 

家づくりをとことん楽しんでください!

今、世界は新型コロナウイルスに揺れ、先の見通せない時代のなかで、「家づくり」という、人生で最も大きな投資をしていくことには、不安もあると思います。しかし、ステイホームで家にいる時間が長くなり、暮らしを見つめ直す機会も増えたのではないでしょうか。住まいを整える、使い勝手をよくする、新しくすることで、フレッシュな気持ちになり、生きることが楽しくなるのは、これまで私たちが家づくりを手がけてきたお客様をみていても実感します。ぜひ、こんな時代だからこそ、「住まいをよくする」ことにチャレンジしていただけたらと思います。

そして、大丸建設はお客様の夢や希望に寄り添う、最高の相談相手でありたいと思っています。お客様の夢を形にするのが私たちです。それには予算やスケジュールの壁が立ちはだかりますが、豊富な現場経験から、最適な提案をできるようにしていきます。

そして、お客様の夢や希望を現場で形にする大工さんや職人さんに確実に伝えて、お互いに気持ちよく、楽しく家づくりをしていきたいと思います。建築プロセスがいい住まいは、住んだ後も最高に気持ちがよいはずです。ぜひ、私たちと楽しい家づくりをしてみませんか。お問合せをお待ちしています!

 

ウィズコロナ時代の現場見学会。

ここ数年、建築家とコラボした新築住宅をはじめ、自社設計の新築住宅、それから大規模なリノベーションなど、現場が忙しく回っている大丸建設。現場見学会は新規のお客様や、検討中のお客様との大切な接点です。

しかし、新型コロナウイルスの蔓延により、お客様とリアルでお会いすることがとても難しくなっています。私たちも感染症対策を徹底していますが、そもそも外出や移動、人との交流を避けなければいけない時代において、積極的にお客様をお招きすることもできなくなり、これまで実施していた「だいまるけんせつオープンカフェ」やDIY講座なども2020年以降完全にストップしています。

現場見学会だけは、その機を逃すと実施できなくなるので、なんとしても開催しようと、完全予約制、人数制限のうえ、消毒や検温、換気を徹底して実施しています。基本的に私はその現場にいるようにして、責任を持ってお客様をお迎えしますので、どうか安心してお越しください。基本的に同時間帯にお迎えするのは1組ずつとし、他のお客様とは重ならないようにいたします。

 

 

<近日に行う予定の見学会情報>

大型リフォーム現場見学会 (府中市)】

◎ 6/19(土)、7/10(土)→ 10時~15時(要予約)

※ホームページのブログやFacebookを随時更新していますので、こちらもぜひご覧くださいませ。

建築家とのコラボレーション。

2018年に、チルチンびと地域主義建築家連合(URA)とのコラボレーション事業「だいまるけんせつオープンカフェ」を行いました。URAに属する首都圏の建築家の方々を大丸建設にお招きし、住まいの相談会を開催するなかで、ご招待した建築家と私たちもたくさん話すことができ、お互いを知る中で、お仕事をご一緒する機会にも恵まれました。

木下治人さんの設計した住宅を大丸建設で施工し、それが『チルチンびと』に掲載されて反響をいただいています。最近では、松本直子さんの設計する住宅の施工を私たち大丸建設で手がけています。伊藤誠康さんにもたいへんお世話になっています。建築家の着眼点や設計手法、デザインへのこだわりを知るなかで、私たちの現場や働き方にも大いに参考になっています。

大丸建設はそれまで自社設計が中心でしたが、ここ数年で建築家とのコラボが増えてきたことで、得意とする施工に集中することができています。これからも積極的に建築家とのコラボレーションを進めていきたいと思います。

 

[写真:2020年 大丸建設にて、オープンカフェの様子]

少数精鋭の時代に思うこと。

私が会社に入って20年以上が経ちますが、今、社員の体制は最もコンパクトではないかと思います。以前は、前社長、私に加えて、現場監督が2名、設計・営業が2名と、事務方もいて、会社の規模に比して大所帯だったように思います。

少子高齢化、人口減少の時代において、新築住宅の着工棟数は右肩下がりになり、大丸建設も数年前は、新築の着工棟数が大きく減っていた時期もありました。最近は、広報の強化や建築家とのコラボレーションが実を結び、お問い合わせが止まらない嬉しい悲鳴をあげています。

会長には引き続き、社員を温かく見守りサポートしてもらう役割を期待していますが、実質的に現場は私、雨宮、山崎の3人でまわしていく形になります。少数精鋭ですが、スキルが高く経験豊富な3人なので、お互いの強みを生かし、苦手を補いながら、助け合って仕事を進めていこうと思います。

少数精鋭でいい仕事をきっちり回していく。今、ようやく大丸建設として理想の形で仕事ができているように思います。

 

社員の自発性を大切にしたい。

私が専務の時代から、常々言っていたこととして、社員には「自分で考え、自分で学び、自分で提案する、そんな自主性を大切にしてほしい」ということです。

例えば、一級建築士の資格を取得したければ、大いに学んでほしいと思っています。今は、建築士だけでなく、省エネや福祉環境など、建築に関わる資格はたくさんあります。それらを学び、資格を取得する過程において学んだことは、すぐに現場に生かすことができます。

私自身は、匠の会やチルチンびと「地域主義工務店」の会に入会し、そこで学び交流することで、同じ志をもったたくさんの工務店仲間ができました。こうした機会にも積極的に出かけてほしいと思っています。

企画やパートでも、学べることはたくさんあります。写真研修、SNS研修、さまざまな学びの機会にあふれており、自らの提案でそれらを学ぶことは、私は大歓迎です。大丸建設の理念を広く発信していくことも大切な仕事で、直接的に建築に関わること以外でも、積極的に学んでほしいと思っています。

 

スタッフとのコミュニケーションを綿密に。

この4月に、会社にホワイトボードを導入しました。私と、現場監督の雨宮、山崎が、現場の状況を共有するためのものです。個人で仕事を抱えずにみんなで情報を共有する、という環境を整えるために、まずは「情報の見える化」に取り組みました。

今はスマートフォンなどで便利に情報交換ができる時代。ウィズコロナの時代にあって、ますますオンラインでの交流が進んでいます。会社も出社せずにリモートで仕事を済ませられる時代になりました。しかし、工務店稼業は現場に出てこそで、大工さんや職人さんがどのように材をおさめたのか、サイズの取り合いをどう調整しているのか、現場で起こっていることの一つひとつを、細かく、的確に判断していかなければなりません。例えばメッセンジャーツールに送られてきた写真などで状況を把握することもできますが、やはり社員と顔をみて話すのが一番の情報共有だと感じています。

ホワイトボードはアナログな情報伝達手法ですが、「会社で」やりとりをできる、というのがいいなと思っています。

 

大丸建設、社員の今。

大丸建設は現在、社長である私・安田佳正を中心に、現場監督の雨宮和幸、同じく現場監督と営業でもある山崎力の3人が主力となって動いています。5代目の安田昭は、代表取締役会長としてこれからも社員の精神的支柱でいてくれることと期待しています。社長の座を交代して、少しホッとしたのでしょうか、これまでもやさしい人ではありましたが、まるで好々爺のように、ニコニコと穏やかに働いています。

昨年まで、大丸建設の設計・営業として長年勤めてくれていた田上純子は、定年を越えても住まいづくりの第一線で活躍してくれましたが、今年、円満に退社し、今は余生をゆったり楽しんでいるようです。田上のさわやかで温かい接客を、これから男3人で引き継いでいくことになるので、お客さまにホッとしていただけるよう、誠意をもって務めてまいります。

経理の高野、パートの川上と、遠隔で活躍してくれている坂本の3人の女性パートスタッフも含めて、大丸建設は変わりなくアットホームな会社でありたいと思います。

 

[写真:2020年1月のブログより。

左から山崎、社長(安田佳正)、会長(安田昭)、雨宮、田上]