
最後に、お客さまにいちばんお伝えしておきたいことを書きたいと思います。
資材や物流のコストが上がり続けるなかで、住宅価格への影響をどう考えるか。私たちの率直な気持ちとしては、お客さまへの価格転嫁は、できる限り最後まで避けたいと考えています。家は人生の大きな買い物ですから、その負担をできる範囲で会社側で吸収するのが、地域工務店としての立場だと感じてきました。

ただ、会社が立ち行かなくなってしまっては、結局はお客さまにご迷惑をかけてしまいます。お引き渡し後のメンテナンスや、住まいの主治医としての長いお付き合いは、私たちが事業を続けていてこそ成り立つものです。そのため、どうしても致し方ない部分については、最小限の見直しをお願いせざるをえない場面も、これから出てくるかもしれません。
そうしたお願いをする際には、何が起きていて、どこまで吸収し、どこから見直しになるのか、できる限り丁寧にご説明していきたいと考えています。状況を共有し、ご理解をいただきながら一緒に進めていくことが、地域工務店にできる誠実なやり方だと思っています。
160年続いてきた家業を、これからも淡々と続けていく。それが、いま私たちが果たすべき、いちばんの務めだと感じています。
