第6回 ガソリン価格の上昇の影響

中東情勢の影響は、建材そのものだけでなく、それを運ぶ運輸部門にも及んでいます。原油価格の上昇は、ガソリンや軽油の値段に直結し、トラックでの輸送費に重くのしかかります。

 

注文住宅は、規格化されたハウスメーカーの住宅と違い、お客さま一邸ごとに必要な部材を仕入れていきます。木材は産地から、自然素材の建材は誠実なメーカーから、その都度直接届けてもらっています。輸送のたびにかかる燃料費の上昇は、こうした小さな積み重ねの中で、確実に効いてきます。

 

加えて、職人さんの移動も、日々の現場には欠かせません。道具を載せた車で、複数の現場を行き来する。その燃料費もまた、業界全体の負担として広がりつつあります。

 

物流の費用は、建材そのものの値段ほど目立たないため、ふだんは意識されにくい部分です。しかし、家づくりに関わるあらゆる工程は、必ず何かを「運ぶ」ことの上に成り立っています。一棟の家ができあがるまでに、何台ものトラックと、何人もの人が動いている。その全体像を改めて意識する時期に来ていると感じます。

 

今後の情勢を注視しながら、無理のない物流の組み立てを工夫していくことが、現場の責任だと考えています。仕入先と運び方の相談を重ね、少しでも無駄を減らしていく地道な工夫を、これからも続けていきたいと思います。

 

 

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