建築家との仕事_5 現場力が磨かれる

建築家と仕事をするようになって感じるのは、「多くの人の目が入る住まいは、よりよいものになる」ということです。大丸建設では自社設計ができるので、大丸建設だけで設計―施工まで完結することができます。私が入社してから25年以上、ほとんどの住宅は自社でつくってきていましたが、この3年、建築家との仕事が増えて感じることは、自分たちのやり方だけではできないデザイン手法や、収まりを追求することで、より美しい住まいとなり、結果的に現場力が磨かれていく、ということです。

文章での表現が難しいのですが、例えば、現場で木枠をつくる時に、ミリ単位で枠を薄くシャープに見せていくデザイン指示が出ることがあります。縦格子のスリットを入れてルーバーをつくるような際にも、細くシャープに1本1本の格子を見せていくことで、とてもすっきりとした見た目になります。

「美は細部に宿る」といいますが、建築家の仕事を通して、まさにそれを実感しています。

 

設計:小林敏也氏(ことこと設計室)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です