
新築住宅の場合は、国の基準も変わっているため、設計時から高断熱にすることができますが、既存住宅の場合はリフォームで対応するしかありません。窓断熱に加えて、高齢者がいる家庭では特に浴室リフォームが重要です。
脱衣所に暖房を設置するのが最も安価で有効な対策方法です。小型の壁掛けヒーターを取り付ければ、スペースを取らずに脱衣所を温めることができます。「お風呂に入る前に暖房のスイッチをオンにする」生活習慣が必要になりますので、意識的にヒートショック予防をしていくことが大切ですね。
浴室自体をリフォームする際には、お風呂を沸かす際に暖房もできるよう、オートメーション化した機能を搭載するとよいでしょう。
本質的には、浴室や脱衣所の床や壁の内側に断熱材を入れることが大切なのですが、そもそも脱衣所は設計上日当たりがいい場所には配置されないことが多いので、補助暖房と組み合わせることが大切です。床下の断熱をする際には、床暖房を導入するのが効果的です。足元からじんわり暖めることで、脱衣所全体が快適になり、ヒートショックを防ぐことができるようになるでしょう。