URA建築家の意見がリレーで反映される仕組みに!

大丸建設本社社屋のリノベーションプロジェクトは、昨年11月、URA建築家の松本直子さんの指摘から始まりました。そこから早急に社員で課題を共有し、12月には全体のスケジュールを検討しました。

「だいまるけんせつオープンカフェ」は、12月、1月、2月までURAのゲスト建築家が確定しています。11月に松本直子さんに指摘を受け、12月の中村聖子さんにアドバイスをいただいて図面をおこし、1月の岩瀬卓也さんに修正案を確認していただき、2月の伊藤誠康さんに最後の確認をお願いして、予算化、スケジュールを組んでいく、という流れで進めていきます。

2019年に取り組んだ、大丸建設とURAのコラボプロジェクトが、このような形で反映されるとは、当初は思ってもいませんでした。私自身、今からとても楽しみです。

社員が一丸となって取り組む全社プロジェクト

チルチンびと「地域主義建築家連合」Union of Regionalism Architects=URA)とコラボした「だいまるけんせつオープンカフェ」で、大丸建設の内装やデザインについての課題を社員全員で共有しました。

「本社の打ち合わせスペース全体の空間から、テーブル、椅子一つに至るまで、会社の取り組みがきちんと見えるように」と、松本直子さんから指摘を受けたように、大丸建設の自然素材や内装へのこだわりを、本社社屋に反映させていこうと、社員全員で取り組む一大プロジェクトとして実施していきます。

すでに、設計の田上からは図面があがってきており、毎月ゲストが変わるURAとのコラボイベントで、建築家の先生方から意見をいただいて、春先からプロジェクトをスタートさせようと思います。

URAとのコラボが大きな転機

昨年夏から始まった、チルチンびと「地域主義建築家連合」Union of Regionalism Architects=URA)とのコラボレーション。「だいまるけんせつオープンカフェ」に、URAの建築家をゲストとして招き、住宅の相談会を開催しました。

木工体験のお客様が少ない時間帯には、大丸建設がいかに建築家とコラボして具体的に事業をおこしていくかについて相談しました。

『チルチンびと』でも大人気の建築家・松本直子さんがゲストにお越しくださった昨年11月には、大丸建設の本社社屋の内装について、「この会社に施工をお願いしたい、と思えるようなデザインの空間にすべき」と、具体的かつ厳しいご指摘をいただいたことに、大きく背中を押されました。

本社1Fのリノベーションをします!

2020年、大丸建設は新しいことに取り組みます。それは、本社1Fの打ち合わせスペースをリノベーションすることです。大丸建設の世界観について、お客様や地域の方に伝わりやすくするために、自然素材の内装を生かした空間に生まれ変わらせます。

大丸建設の本社社屋は賃貸であること、また旧社屋からの移転の際の忙しさにまぎれたまま、内装等のこだわりを発揮することができずにいました。それでも、無垢材の質感や大工の技術などを感じていただける展示等はおこなってはいましたが、より踏み込んだ世界観をつくるために、思い切ってリノベーションに取り組みます。

 

これからも、地域のハウスドクターとして

2019年、日本は大規模な自然災害にたびたび見舞われた1年でした。気候変動による異常気象の猛威に、私たち人間はどれだけ耐えられるのか。首都圏では今後30年以内に70%以上の確率で大震災に見舞われるという予想もあります。日頃から、防災意識を持ちながら、日常生活の中で無理なく災害対策をしていく、そのための情報発信をこれからも続けていきます。

私たちは、地域の皆さんの「ハウスドクター」として、予防的な対策をお伝えしたり、いざ家が壊れたり修繕が必要な時の応急処置をすることもできます。家づくりのことを最もよく知っているのは、その家を建てた工務店です。大丸建設のOBのお客様以外の方の相談にものります。「ふらっと立ち寄れる工務店」に、いつでも気軽に相談しにいらしてください。

 

台風や水害に負けない家づくり

9月の台風15号は、どちらかといえば「風」の被害でした。強風や竜巻により、樹木が倒壊したり、屋根瓦が吹き飛ぶ、トタン屋根がめくれるなどの被害が発生しました。送電線の倒壊により停電が長引き、体調不良を起こしたり、熱中症で亡くなる方もいました。

10月の台風19号は「水」の被害が甚大でした。大雨が長時間降り続き、河川が決壊し、全国各地で甚大な浸水被害をもたらしました。土砂崩れもあり、「ハザードマップ」で立地を確認する必要性も訴えられてきました。

家づくりは、土地探しから始まります。私たちは建築の専門家として、「いざという時に命を守る」ことのできる家づくりを進めていきたいと考えています。

 

自然災害に備えるための外装メンテナンス

2019年は、9月に台風15号、10月に台風19号が猛威をふるい、首都圏でも住宅に甚大な被害が発生しました。特に千葉県の房総半島では、いまだに復旧していない住宅も多く、皆さんの越年が心配です。私は東日本大震災の復興支援ボランティアに関わってくるなかで、建築士ならではの支援も大切だと思ってきました。このブログでも、なるべく、専門家の視点で、自然災害への備えについて啓発してきたつもりです。

今年は、夏に外壁塗装や外装メンテナンスの必要性についてブログで発信してきました。単なる美観の問題ではなく、家の構造を守るためにも必要な外装メンテナンス。その後、台風が起こり、その必要性をますます強く感じました。

 

掲示板の充実、広報につながっている!

本社外観の工事より少し前に、本社入り口の掲示板を整備しました。イベントの情報や、大丸建設の素材のこだわりなどを屋外に掲示して、大丸建設の情報を道ゆく人が自然と目にすることができるように、環境を整えました。

イーゼルを用意して、「ふらりと訪れることのできる」よう、ウェルカムな雰囲気づくりをしました。

今、建築業会は空前の人手不足です。私たちも例外ではなく、ずっと求人では頭を抱えていました。今年は、営業に山崎努が加わりました。広報の坂本が家族の地方転勤に伴い引っ越すことになった時には、パートスタッフの募集を「掲示板」にしてみました。そうしたら、近所に住む方を採用することができました。掲示板の広報効果を実感することになりました。

本社社屋の外壁工事で明るい印象に!

今年、地域主義建築家連合(URA)の建築家の方々をお招きして、大きく変わったのが、大丸建設の本社社屋をリノベーションしていくことです。その第一弾として、会社の顔でもある「外壁」をリニューアルしました。檜の無垢材の板張りにして、自然素材派の工務店であることが本社社屋の外観を見てもわかるようにしました。

長年、産地と結びついて、国産の無垢材を手に入れられる環境があること。そして、良質な材を加工できる技術を持った大工に恵まれていること。大丸建設の強みを示すには、素直にそれを地域に見せていくことだろうなと思いました。

新しい外観は、地域の方にも好評で、私も嬉しく思っています。

ふらっと立ち寄れる工務店

2019年の1月に掲げた、大丸建設の新しいコンセプトが、「ふらっと立ち寄れる工務店」です。生活に困ったことが起こったり、住まいの不具合を相談したり、そんなふうに、「我が家のハウスドクター」として、町医者のように気軽に住まいの相談をしてほしい。そんなことを考えて2018年に始めたのが「だいまるけんせつオープンカフェ」です。

今年は、地域主義建築家連合とのコラボイベントに発展し、こうした地域活動の積み重ねによって、常連さんやリピーターさんからの、新築の受注にもつながるなど、うれしい成果が出た年でもありました。