高齢社会の住宅_6 多様な選択肢を選べるようにしておく

高齢者で、介護が必要になった時に暮らす住宅にはさまざまなタイプがあります。介護型のサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、グループホームなど、介護の度合いや認知症の有無、民間か公営かなど、住まう方や家族の置かれる状況によって選択肢が多様です。いずれも介護専門職員が常駐し、24時間体制でケアに対応します。また、終末期医療や看取りを踏まえて看護職員が常駐するような施設もあります。

こうした介護向けの高齢者住宅が充実してきたのは高齢化社会に向けた対策に政府が本腰を入れた2000年台に入ってから。介護保険制度の適用や「高齢者の居住の安定確保に関する法律」の制定などによるところが大きいです。高齢者の医療や介護に関する公的なサポートが充実し、民間の手厚いサービスも選べるようになりました。ご自身やご両親が今後年齢を重ねた時に、どんなふうに暮らしていきたいのかを、あらかじめ考えていくことは大切だと思います。

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