電気式床暖房のメリットとデメリット

電気式床暖房は、電気で発熱体を温めるので、狭い面積を効率的に温めるのに向いています。温水式と違って、給湯器などの熱源が不要なため、設置コストが比較的安価です。小さな部屋にも対応できるのも魅力です。

一方で、デメリットもあります。熱源を電気で直接温める方式なので、ヒーターが熱くなってしまうこともあります。特に座布団や座椅子など、床に接している面に熱がこもって、それが原因で低温やけどを起こすリスクがあります。今は温度を自己制御できるタイプのものも増えてきていますが、それでも床の表面温度は最大で40℃以上になるので、温度管理には注意を払う必要があります。

また、スポット暖房と違い、熱源が部屋全体に行き渡り放熱するのでランニングコスト(電気代)が割高になります。電気の契約アンペア数も上げなければならないので、暖房を使用しない月でも電気の基本料金は高くなります。

今は、電気式床暖房でもPTC式と呼ばれるものがあり、床暖房自体がセンサーの役割を果たし、例えば日光が当たるなどして温度上昇した部分の熱だけを抑えるといった、省エネ性能の高いものも出てきています。

床暖房は、イニシャルコスト、ランニングコスト、暖まり方のメリット・デメリットを把握して導入するのがおすすめです。

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