日本の人口と住宅産業のこれから_7 リノベーションによる空き家対策

日本の新築住宅の着工棟数が100万戸を下回る一方、空き家が800万戸となり加速度的に増加しつつある今、日本の住宅産業は大きな変化の途上にあります。新築を増やすことよりも、むしろ空き家をどう減らしていくか、利活用していく視点が大切です。

大丸建設でも最近はリノベーションのご相談が増えています。リフォームとリノベーションの違いは、リフォームは機能を変えずに補修や美化をしていくことで、リノベーションは機能を変えて価値向上を目指すものです。間取りや設備の変更にとどまらず、断熱性能を高めたり、バリアフリーなどの機能向上を行うことで、建物の躯体を生かしながらも価値を高めていくことで、住宅産業の「新たな市場」を形成しつつあります。

中古住宅を買い取ってリノベーションをして再販するような新たな販売形態に特化した会社もあり、住まい手にとっては新築よりも安価で利便性の高い立地での住宅を取得できるようになります。

地方では空き家バンクなどもあり、移住してセルフリノベーションで理想の暮らしを手に入れようとする若い世代も増えています。

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