住まいの水対策(6) 給排水管だけでなく家全体をチェック

一戸建ての給排水トラブルの場合、水道管修理の事業者だけではなく、できれば工務店も一緒に影響を調査するのがベターです。例えば、自宅の壁体内劣化や床下の腐食といった、構造部分への影響がないか、あったとしたら構造を守るための措置が必要になります。

大丸建設でも給排水トラブルに対応していますが、原因を探索するのは、まるで探偵のような気分になります(笑)。なにせ、給排水管は住まい手の目には見えないところに配管されているので、どこに原因があるのか、探らなければいけないからです。

床が浮いたり、壁紙が濡れるなど、配管トラブルが目に見える形になっている場合は、かなりの重症です。そこまでいかないけれど、なんらかのトラブルが発生していそうな場合(例えば、水道メーターが常に少量動いているなど、軽微な水漏れが断続的に発生しているなど)は、超音波で探索することもあります。針を刺して、まるで水脈を探り当てるように、水漏れの箇所を探り、見つけた時にはちょっとした達成感もありますが、まずは早めに、適切に処置をしなければなりません。

住まいの水対策(3) 水道管=給水管。排水管もある。

水道管とは、一般的には「給水管」といいます。水道=上水道から送られてくる水を運ぶ管のことで、キッチンや洗面所、お風呂などの蛇口から出てくる水を送ります。給水管にトラブルが起こると、水道のメーターでの利用料が増えてトラブル発見につながります。

もう一つ、住まいの水に関わる管に「排水管」があります。排水管は、キッチンやトイレ、お風呂などで使った後の水を下水道に流すためのものです。

昔の水道管といえば鉄管でできており、今でも、公園や古い共同住宅の屋外で、水道管に蛇口がついて、そこから草花の散水などに用いるのを見かけることがあるかもしれません。鉄管は経年劣化するとサビ水が出てしまい、健康影響をもたらすこともありました。そのため、この20年ほどで鉄管から塩ビ管に置き換わりが進みましたが、塩ビ管は冬季の凍結に弱く破裂の原因になることもあるため、最近ではさらに強度の高い強化ポリエチレンの管を用いることが増えています。

 

住まいの水対策(2) 水道管トラブルに気づくのは水道屋さん?

水道管は、住まいの中でも目に見えないところに配管されています。床下や壁に覆われて、軽微なトラブルの場合、気づかずに放置してしまうことがしばしまです。しかし、いったん水漏れをしてしまうと水は自然に止まることはないため、壁や床下から水が滲み出てしまった時には大惨事。壁や床下は水に濡れて大変なことになってしまいます。

目に見えないところのトラブルに気づくにはどうしたらいいのでしょうか? 水漏れの場合は、水道メーターの検診に来た方が、明らかに不在なのにメーターが回り続けているような場合や、前回の検診に比べて極端に使用量が多い時などに、「何かありましたか」と声をかけてくださることが多いです。そうして初めて、住まい手が水道管のトラブルに気づいて、工務店や水道工事店に相談が行くことになります。

一戸建ての場合は、天気がいいのに家の周りの庭の土がいつも濡れている、乾かないといった時に、住まい手自身が気づくこともあるようです。

住まいの水対策 (1) 梅雨時こそ、配管周りを見直そう

6月6日、気象庁は関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。先週から天気がぐずつき、天気予報を見ると雨マークと雲マークが入り混じる日々。今年は台風の発生時期も早まっているようです。雨の季節が始まると、室内もジメジメして、カビやサビなどが気になりますね。

今月は雨の季節らしく、雨漏り、配管のメンテナンスなど、水回りを支える大切な配管についてお話しします。住宅に必ずある水道管やガス管ですが、その姿は目に見えないので、普段生活しているとなかなか気にかけないところですよね。しかし、水道管にトラブルがあると、家全体に大きく影響してしまうことも。壁の中が濡れてしまうと、家を支える柱や梁、土台が濡れて、カビや木材普及金の発生につながります。

屋根からの雨漏りも心配の一つ。トラブルがあったら早めに気付いてメンテナンスに結びつけられるようにしましょう。

ウッドデッキ(8)ウッドデッキのある暮らし

今月は、ウッドデッキの魅力と、長く快適に使えるようにするための「適材適所」や、メンテナンス方法についてお話ししました。

大丸建設では、ウッドデッキも含めた屋外空間は、「もう一つの部屋」というくらい、大切な場所だと思っています。特に、都市部で建築面積を広々とれない場合でも、空や周辺の緑、庭の風景なども含めて一つの空間ととらえ、いかに身近な自然を感じながら暮らせるかが、とても大切だと思います。

しかし、屋外は風雨にさらされたり、日光や紫外線などの影響によって、自然物でもある木材の維持や管理が室内よりも大変で、劣化も早いので、こまめにメンテナンスをするか、最初からメンテナンスがラクな材木を選ぶのも重要な選択肢です。
これまで手がけたさまざまな事例のなかから、お客様の環境に合わせて最適な屋外環境を提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

 

 

ウッドデッキ(7) グリーンカーテンとの併用

 

ウッドデッキとグリーンカーテン。夏はこの組み合わせで気持ちよく過ごせそうですね。パーゴラがなくてもグリーンカーテンをつくることはできます。
グリーンカーテンとは、つる性の植物をネットやフェンスに絡ませてカーテン状にすることで、夏場は葉の蒸散作用で周辺の温度が下がり、目にも涼しいので、暑さ対策としても有効です。

ウッドデッキの先にプランターを置いて、軒先にフックなどを吊るし、プランターからフックまでグリーンのネットを貼って、苗からつる性の植物を這わせていきます。比較的害虫に強く、実を食べる楽しみがあるのがゴーヤ。ヘチマやキュウリも人気です。朝顔やフウセンカズラなど花を咲かせる植物も見る楽しみがありますね。

グリーンカーテンは省エネにも役立ちます。5〜6月ごろが苗を植えるタイミングなので、今年はぜひチャレンジしてみてくださいね。

ウッドデッキ(6) パーゴラのメリット・デメリット

ウッドデッキとセットで設置されることの多いパーゴラ。パーゴラとはイタリア語で「ブドウ棚」を意味して、柱と屋根のフレームで構成されるエウステリアです。つる性の植物をからませることで、日陰をつくり、目を楽しませてくれます。

ガーデニングをする人や、グリーンカーテンをつくる人に人気ですが、実は、私自身は工務店の立場から、あまりパーゴラを推奨していません。理由は、美しさや緑陰をつくれるメリットよりも、腐りやすい、壊れやすい、メンテナンスしづらいというデメリットの方が勝るためです。

木材で作る場合、パーゴラに適した細さにすると耐久性の面で心配です。近年は大型の台風や暴風雨が増えているので、壊れたり飛んで行ったりする心配もあります。これまで大丸建設でパーゴラを施工したことがありますが、結局その後解体する例も何度か経験してきたので、日陰や緑陰を屋外に作る場合は、シェードやネットなど、取り外し可能なもののほうが結果的にはラクと言えそうです。

ウッドデッキ(5) ウッドデッキには腐りにくい南洋材

 

ウッドデッキに適しているのは、いわゆる「ハードウッド」と呼ばれる、赤道直下で育った硬くて重い広葉樹です。水にも沈むほど重く、硬くて目が詰まっているので、水を吸いづらいのが特徴です。ゆえに腐りづらく、国産材より値が張りますが、メンテナンスがラクなので、外構や公共空間でよく使われます。代表的な樹種として、イペ、ジャラ、セランガンバツ材があります。

イペは黄褐色の常緑広葉樹で、ブラジルなど南米が原産地です。反りや狂いが少なく、臨海部のボードウォークなどによく使われています。
ジャラはアマゾンジャラとも呼ばれ、目が詰まって赤く美しい木肌が特徴のデッキ材です。腐食や虫害に強く、防腐処理が不要と言われるほど堅牢です。

セランガンバツはインドネシアやマレーシアに広く分布し、比較的安価で安定的に供給されることから、近年人気があります。個人住宅のウッドデッキやウッドフェンスに使われることが多いです。

ウッドデッキ(4) 針葉樹を使う時には塗料で保護する

大丸建設でウッドデッキに杉材を使うときには、腐食防止の塗料を使います。大丸建設で使っているのは「ウッドロングエコ」という商品です。ウッドロングエコを販売しているのは、三重県尾鷲市の小川耕太郎♾百合子社。同社は「未晒し蜜ロウワックス」の製造を20年以上続け、自然素材の家づくりに取り組む工務店から絶大な支持を得ています。無垢材のフローリングに自然な艶を与え、メンテナンスする楽しさを教えてくれる蜜ロウワックスは同社の主力製品で、屋外用にはカナダの製造元から取り寄せているウッドロングエコを販売しています。ハーブ、樹皮、鉱物などが原料の粉を水で溶いて、屋外用の材木に塗布する「木材防護保持材」で、塗り直しが不要とされています。

ウッドロングエコは防腐剤ではないので、水びたしになったり、風が通らない設計だと、木材腐朽菌が増殖してしまいます。ウッドデッキには、通風と水はけをよくする設計・施工が欠かせません。塗料だけに頼るのではなく、設計・施工とセットで考えていく必要があるのです。

 

ウッドデッキ(3) 杉材を使う際の注意点

大丸建設は国産材と自然素材をメインに使う工務店です。内装材は主に杉を使います。杉は、真っ直ぐでやわらかく、加工しやすいのが特徴で、日本では建築用材として柱や梁、床材などに用いられています。

もちろんウッドデッキに使うこともできますが、杉材は風雨にさらされると腐食しやすい、という特徴があります。これは杉に限ったことではありませんが、木材の中でもやわらかい材料は風雨に対する保護が必要です。

屋外に杉を使う場合、腐食しづらくする加工が必要です。具体的には塗料を塗ることです。塗料には、腐食防止、紫外線等から木材を保護する効果があります。とはいえ、万能ではないので、こまめなメンテナンスと、腐食した時には板を取り替える、補強するなどの処置が必要です。