気候変動から気候危機に(3) 住宅産業の気候危機対策

気候危機は住宅産業にも大きな影響を与えています。これまでの温暖な気候のなかでは、日当たりのよさが住まいでは重視されてきましたが、現在は強烈な日差しをいかに遮り、室内の温度上昇を防いでいくかという視点が大切になってきました。また、豪雨や台風などの災害に対して、いかに命を守っていくかについては、住まいの立地の選び方(川沿いや斜面などを避ける)、風雨に強い住宅にしていくための改修などを検討しなければなりません。

一方で、住まい=暮らし自体も、気候危機の原因物質である温室効果ガスを排出しています。いかに温室効果ガスの排出を減らすかを考えた住まいの設計は、現代社会での必須の姿勢と言えます。建物自体で使うエネルギー量を少なくし、かつ住まいの快適性を向上させるために断熱性を高めることや、エネルギー効率のよい冷暖房や給湯設備を取り入れていくことで、エネルギーのランニングコストを下げることもできます。

環境と経済性を両立させることができるのは、住宅産業でも同じことと言えそうです。

 

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