気候変動から気候危機に_1 生ぬるくない危機感

2023年の長く厳しい猛暑を思い起こすと、地球温暖化という言葉が生ぬるいと思えるほどの状況でした。メディアは「地球沸騰化」という言葉を使うようになり、私たちを取り巻く環境が大きく変化していることを感じます。

地球温暖化は、世界をとりまく「気候変動」の一つのトレンドであり、地球の平均気温が少しずつ右肩上がりになるなかで、さまざまな環境変化が起こっていることを表しています。環境省が毎年発表している「環境・循環型社会・生物多様性白書(環境白書)」では、気候変動の影響と見られる災害が激化していることを受け、人類だけでなく、すべての生物にとって生活基盤が脅かされる状態にあるとし、「気候危機」という表現を打ち出しました。

気候が「変動している」から「危機に陥っている」と表現が変わることによって、今起こっている状況が変わるわけではありません。危機的状況を正しく理解し、行動を変えることにより、初めて状況が変わるのではないでしょうか。

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