省エネ最新事情(4) 我慢の省エネは限界

今夏に限らず、今後の日本はずっと、夏になれば猛暑。しかも最高気温を記録する地域は広がり、猛暑日も増えると予想されています。夏になると電力の余力が足りなくなるのは、猛暑の時期にエアコンで冷房を使うタイミングが全国的に重なるからです。1日の最高気温はだいたい12〜14時ごろに記録します。その時に全国で一斉にエアコンを使うため、電力量のピークを迎えます。このピークをいかに下げていくかが、電力の需給調整に必要です。

しかし、猛暑の時期にエアコンを使えないのは、命に関わる危険性があります。近年は熱中症での緊急搬送や、命を落とす人が急増しています。我慢の省エネで命を落とすことがないようにするには、我慢しない賢い省エネに切り替えていく必要があります。

「エアコンを使わずに我慢する」、という選択肢ではなく、「電力消費量の少ないエアコンに買い換える」という発想の転換が、これからの省エネに必要です。

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