建物単位ではなく、地域や場所によって変わる「集団規定」

建築基準法における「集団規定」とは、建物単位ではなく、敷地や道路、建ぺい率、容積率など、地域や場所によって変わるものです。具体的には、日影、日射取得や、用途地域別の建築物の建ぺい率、容積率、高さ制限などのことです。建築物それぞれが同じ基準や性能を満たせばよいというものではなく、例えば住宅地では極端に高い建物を配置しない、逆に商業施設が林立するエリアや、工業地域など、地域の「用途」に応じた規制をかけていくのです。
土地や建築物は個人が所有しているものですが、「地域」は公共のものであり、よりよい市街地をつくるなかでは、その土地の用途に合わせた建築物を建てなければなりません。集団規定は、都市計画法と密接な関係にあると言えます。

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