ニュースの気象情報で「1時間に◎ミリの雨」という表現をよく見かけます。これはいったいどのような体感なのか、気になって調べてみました。
1時間に100ミリの雨というのは、例えば、11時から12時までの1時間の間に観測された降水量の合計値です。1時間に100ミリの雨の場合は、雨水が別の場所に流れず、蒸発せず、地面や土の中にしみこまない状態で留まった時に、100ミリメートル、つまり10センチの深さになるということです。これほどの雨水が側溝や河川にたまったら、どうなるでしょうか。1時間に100ミリの雨が3時間降り続いたら……。
こうした降水量を測る実験は、家庭でカンタンにできます。1平方メートルあたりに100ミリの雨が降った場合、水の量は100リットルになります。重さでいうと約100キログラムです。例えばたらいなどを外に置いて雨水を直接受けることで、雨水の容量を量ることができます。たらいの底面積×高さで、降雨量が計算できます。
ちなみに、大きめの傘がだいたい1平方メートルくらいだと考えると、1時間に100ミリの雨は、傘に100キロの重さがのっかるようなものなので、とてもではないですが立ってはいられない、と言えます。