都市に緑が増えてほしい

 ゲリラ豪雨が起こる原因の一つが、単なる異常気象とは言い切れないと、最近の調査からわかってきています。特に都市部では、エアコンの排熱やアスファルトからの照り返し、クルマの排気ガスなどによるヒートアイランド現象で上昇気流をつくり出し、熱が上がって上空の冷たい空気にふれ、雨が降ってくる……つまり、私たちの社会活動が気象に影響を及ぼしているということです(もちろん、気象的な要因の方が大きいのですが)。
 とはいえ、すでに成り立っている都市生活や経済社会を否定することでは、こうした異常気象への対応にはなりません。都市のメンテナンスにはお金がかかり、都市の再構築は今後数十年単位で考えていかなければならないことです。
 しかし、昔に比べ都市に街路樹が少ないこと、土にふれる機会が少なくなったことには危機感を覚えています。土や緑は、都市景観に潤いを与えるだけではなく、気温の緩和にも十分効果的であることが解明されています。異常気象の緩和のためにも、都市に緑が増えることを期待します。

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