建築家と仕事をしたい。

今月は「私の理想の住まい」について語ってきましたが、絵に描いた餅も、絵に描かなければ現実にならないな、と感じています。私たちが実際に設計する住まいも、もう少しデザイン性を高めていかなければと思いますし、今後は建築家の方とご一緒する機会を増やしていきたいと思います。

大丸建設は幸い、「チルチンびと『地域主義工務店』の会」に所属しており、そこの顧問建築家の先生方や、雑誌『チルチンびと』に紹介される建築家の方ともお付き合いしやすい環境にあります。

これまでは「自社設計」にこだわってやってきましたが、時代はデザイン性を求めていると感じます。大丸建設だけでは越えられない壁を、建築家の皆さんと一緒に越えていきたいと思っています。私たちは、技術力と木を見る力には自信があります。ぜひ、ご一緒していきましょう。

インテリアはシンプルに

私の理想の住まい、それは1Fがキッチン、ダイニング、リビングとウッドデッキが一体となったような大空間で、南側階段で吹き抜け越しに家族が集う姿をみられるような、そんなのびやかな住まいです。

そこには薪ストーブを置きたいのですが、私が暮らすことになる地域は、きっと東京都内になるので、煙の出る薪ストーブよりも、ペレットストーブになろうかと思います。

以前は、太鼓梁や、太い大黒柱が好みでした。しかしそういう構造は、大きな家だからこそ似つかわしいものなのかな、と今では思います。最近はすっきりとしたシンプルな内装が好みです。

テーブルや椅子などのインテリアは、無垢でそろえたいです。しかし、デザイナーズのものというよりは、無垢の板をボーンと置いて、その下に脚をつけるくらいの素朴なものでいいな、と思います。無垢であることが条件ではありますが。

 

自分で設計をしてみたい。

私は一級建築士でもあるので、自分の家を建てるのであれば、できれば自分自身で設計をしたいと思っています。でも、デザインには自信がないので、いろんな人の意見を聞いて、いいところをたくさん取り入れていきたいなと思います。

構造はもちろん紀州の国産材。私は杉の木目や、やわらかさが好きなので、間違いなく杉を選びます。床も杉で、裸足で歩いてもやわらかく温かいのがいいですね。壁にも一部杉板を張り、天井も杉板です。

もちろん吹き抜けを設けて、南側階段にしてみたいです。リビングの一部に階段があって、そこから2Fのオープンスペースに抜けていくイメージです。2Fの個室は寝るだけの部屋で、オープンスペースには自分のパソコンや本があって書斎的に使い、休日には吹き抜け越しに1Fを眺め下して、家族が集っている姿を見る……理想の住まいです。まずは家族をつくらねば。

もし私が家を建てるとしたら……

私は現在、親戚の家の離れで一人暮らしをしていますが、工務店の跡取りとして、また建築士として、いつかは自分の家を建ててみたい、という夢があります。

大丸建設で建てている家の多くがそうであるように、1Fにリビング、ダイニング、キッチンが集約されていて、1Fの部屋は小分けにせず、外につながるデッキと外の景色がひとつながりになるような、そんな家が理想です。

2Fは、極端にいえば寝るだけでいい、と思っています。私の家族がそうでしたが、やはり家の中心のLDKで、そこに自然と家族が集まるようなスタイルがいいですね。

私はアウトドアが好きなので、デッキでバーベキューをして楽しみたいです。それから、ペレットストーブも入れたいです。

自社設計で自慢の家は「土間の家」

大丸建設の自社設計で、私がもっとも好きなのは「壁のない土間の家」です。

https://www.kk-daimaru.co.jp/%E4%BA%8B%E4%BE%8B%E7%B4%B9%E4%BB%8B/11-%E5%A3%81%E3%81%AE%E3%81%AA%E3%81%84%E5%9C%9F%E9%96%93%E3%81%AE%E5%AE%B6/

自社設計というよりは、お客様の理想を形にした住まいで、私たちでは思いもつかないような、大胆な間取りになっています。ワンフロアに壁がなく、土間とペレットストーブが家の中心にあって、吹き抜けで2Fと1Fが自由につながります。居間からは外にそのまま出られるようなデッキがあり、里山の風景がダイナミックに広がります。まるで、外の景色までをも室内に取り込んだ、おおらかでのびやかな住まいです。

やっぱり使いたい「しんきゅうさん」

以前の私のブログでもご紹介した「省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん」は、インターネット上で現在お使いの家電と、これから買い替えようとしている家電を比較することで、年間いくら電気代を節約できるのか、CO2を削減できるのかを比較することができます。

最近ではしんきゅうさんのスマートフォン用アプリが登場し、家電量販店で型番を撮影するだけで、10年前の家電製品との電気代や消費電力量、CO2排出量を比較することができます。エアコンなどは、吹き出し口の下にラベルがあって型番や製造年を調べることができるので、チェックしてみてください。

家電の省エネは、電気代を節約するだけでなく、排熱による不快感を軽減する意味でも、健康にも好影響を与えます。ぜひ、しんきゅうさんを活用して、家電の買換を検討してみてください。

 

https://ondankataisaku.env.go.jp/shinkyusan/

家電の熱を感じたら買い替えどき

パソコンやスマートフォンなどもそうですが、長時間使っているとだんだん熱くなってきているのを感じませんか。そういう時に限ってバッテリーの消耗が激しいのですが、それだけ電力を消費しているということもできます。

テレビやパソコン、プリンターなどの情報機器も通電すると熱を持ちます。熱=消費電力と考えると、熱が出るほどにエネルギーを消費していると言えます。白熱電球が点灯している時は熱くてさわれないほどですが、LEDの場合はそれほど熱を持ちません。つまり、熱を感じる家電は省エネでない、電気代を無駄に使っているということになります。

家電の買い替え時は壊れた時、というご家庭が多いとは思いますが、実は排熱が不快になったら買い替え時、というのがこれからのスタンダードになるといいなと思います。

冷蔵庫が熱いお客様の悩み

今年の夏、OBのお客様に「冷房してもなかなかリビングダイニングが涼しくならず、どうしようと思っていたら、冷蔵庫のそばにいると暑いことに気づいたんです」と、相談がありました。

大丸建設で13年前に内装リフォームを担当したご家庭で、南面にリビングダイニング、扉でしきらずにキッチンが続いている間取りで、リビング側に冷蔵庫がありました。7年前にリビング部分の窓を断熱窓に取り替えるリフォームをしたので、エアコンが効くはずなのに、ここ数年はリビングに近い場所は暑くて仕方がない、とのことでした。

お話をうかがうと、冷蔵庫が古くなってパッキンが劣化し、庫内が結露することが増えてきていて、そんな時に冷蔵庫の角の部分がものすごく熱くなって、周りに熱を放出しているとのことでした。

家電の排熱がまるで暖房のような役割を果たし、エアコンで冷房をしている横でストーブを焚いている状態になっていたのです。

日射を制するものは省エネを制する!?

先月、工務店仲間と省エネの学習会のために名古屋に行ってきました。その時に語られたのは「夏は日射遮蔽、冬は日射取得」がカギであるということ。夏の日射遮蔽のアイテムとして、すだれやブラインドのお話を8月にしましたが、冬の場合は「いかに日光を室内に入れて温めるか」です。もちろん、温めた熱を逃さない断熱も重要です。一方で、日光はゼロエネルギー、電気代なしの暖房だといえます。

日射を効率的に取得するには、なんといっても開口部の設計に左右されるので、もともと南面に窓が少ないとか小さいとか、目の前に建物があって日射が遮られるといったケースの場合は打つ手がないのですが、それでもできることを探してください。例えば洗濯物や家具などで窓をふさいでいないか、樹木などで日陰にならないかを確認し、冬場になるべく多くの日光が室内に入るよう工夫をするのがよいでしょう。

脱衣所の断熱はどうすればいい?

断熱の基本は、温熱・冷熱の侵入を防ぐことです。脱衣所を使う時間帯(入浴時)に合わせて脱衣所を暖房し、その際は脱衣所の扉をしっかり閉じて暖房の熱を逃さないようにします。

ただ、脱衣所の窓が断熱窓でない場合、脱衣所を暖房しても温かい空気が窓面から逃げてしまいます。ですので、できれば脱衣所だけでも小さな内窓をつける方がいいです。できない場合は、カーテンやブラインドで内側から窓をしっかりおおうのがよいでしょう。

また、脱衣所やトイレなどは扉の下に隙間があるなどして、密閉できないことも多々あります。その際はホームセンターなどにあるモヘアなどを接着剤で貼るなどしてなるべく室内が密閉できる状態にするとよいと思います。

本来は廊下も断熱したいところですが、そうもいかないケースの方が多いと思いますので、ぜひ冬に向けて脱衣所の断熱だけでも考えてみることをおすすめします。