脱炭素な住まい_3 住宅のライフサイクルコストとは

住宅の建築時から廃棄・解体に至るまでの総費用のことをライフサイクルコスト(LLC=Life Cycle Cost)といいます。人の一生の中で、住宅を建築することは最も高価な買い物と言えるほど、取得費用(イニシャルコスト、ここでは建築費用に相当する)をいかに抑えるかに着目されがちです。しかし、本来住宅に払う費用とは、そこに住んでいる期間の光熱費やメンテナンス費用、大規模な修繕費用等も含めたランニングコストも踏まえて検討することが大切です。

建築費を安く抑えるために、断熱材を薄くしたり、部材も安価なものにして、窓サッシも最低限のシングルガラスにするなど、最低限の装備で低品質な住まいになると、結果的に断熱効果が低く冷暖房コストがかかってしまう、接合金物などが劣化して住まいの耐久性が低下するなどの悪影響が予想されます。結果的に快適な住まいとはほど遠いものになり、修繕費や冷暖房費が高額になってしまうなど、その家に住んでいる際のトータルコストが割高になってしまうこともあります。

結果、環境への負荷もかかり、個人の財産にも、地球環境にも負荷のかかる住まいになってしまわないよう、最初の段階で検討することが大切です。

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