近年ではリビング・ダイニング・キッチンがひとつながりになった、大きなLDKが戸建て、集合住宅に関わらず主流です。家族が過ごす時間が長く、かつ暖房エリアが広い場所ほど、断熱性能を改善した時の効果は大きいです。
また、高齢者が過ごす部屋ほど暖房エネルギーが大きくなる傾向にあるので、そこを重点的に対策していく必要があります。特に高齢者の住まいでは、洗面脱衣所など寒暖の差が激しい場所があるほど、ヒートショックによる事故も起こりやすくなるので、断熱重点エリアでなくとも、暖房器具をつけるなどの対策が必要です。
寝室は基本的に寝る時に過ごし、布団をかぶるので暖房のことはあまり考えなくてもよいでしょう。重点を置く部屋を決めて、徹底的に対策をする方が効率がよいと言えます。