私は、日本で昔ながらに使われている「引き戸」が好きです。洋風のドアは、ドアノブがついてそれを押したり引いたりすることで、蝶番を軸に90度回転するのですが、引き戸は回転せず横に広がるように開きます。
引き戸は、戸の幅と同じだけの収まる場が必要です。壁に収納する引き込み戸、左右どちらかに開く片引き戸、両方に引くことができる両引き戸などがあります。
大丸建設のこれまでの歴史の中で、開き戸を使うこともありましたが、最近ではお客様から「引き戸にしてほしい」と要望をいただくことが増えています。引き戸のよさは、大きな開口がとれて、異なる部屋同士が一体化できること。障子や襖は引き違いにすることができますし、襖は外してそれこそ大きなワンルームにすることもできます。
互い違いに開けることで、通風を確保することもできます。ドアと異なり、風でバタンと閉じたり、風圧がかかって大きな音がすることもありません。