やわらかく「ねばる」木造

伝統構法の耐震性については、構造設計に詳しい山辺豊彦先生がよく実験していて、建築業界の中でも見直されてきています。
木造の耐震性の特徴は、やわらかさを生かした構造です。
耐震性の考え方に、「剛(ごう)」と「ピン」というものがあります。「剛」は完全に固定されていて動かないものという考え方。コンクリートの柱と梁が緊密に結ばれている結合を「剛」といいます。
木造は「ピン」という構造で、小さく動く特性があります。木造は本来やわらかい構造です。だから、大きな地震や台風などで揺れるのは当たり前、という考え方です。木造は地震に対して揺れながらやわらかく「ねばる」特性があります。これを靭性(じんせい)といいます。

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