ペレットストーブで「木は3回働く」

私は、今後、なるべくペレットストーブを多くのお客様に広げたいと思っています。大丸建設は日本の木で家を建ててきた工務店です。山とつながり、産地直送で材を仕入れており、林業地の現状を見てきています。日本は世界有数の森林国で、特に杉や檜などの人工林は、適齢期の木を伐採して使い、また新たに植えて更新していかないと、山が荒れてしまいます。日本の木を使うことは、日本の環境を守ることにつながります。

私は、木は人間に対して3回働いてくれるものだと思っています。

1回目は、山にある時に、葉っぱが二酸化炭素を吸収して幹で固定し、酸素を出してくれることで、温室効果ガスを削減します。

2回目は、建材として家になることで、人々の暮らしを支えます。

そして3回目は、燃料としてはらたきます。捨てられてしまう端材や樹皮は、ペレットストーブの燃料として再生され、暖房に使われます。

こうしたサイクルで、木は人のために3回役立ってくれます。

大丸建設は、木材だけでなく、燃料としての木の力を伝え広げていきたいと思っています。

ペレットストーブは都市型ストーブ

私はペレットストーブに注目しています。煙突が不要で、ストーブの後ろに排気口をつければいいので、施工も比較的簡単で、設計も難しくありません。何より、排煙が少ないので、都市部でも設置しやすいのが魅力です。

材料は木質ペレットといい、材木の製造工程で出た端材をチップにして圧縮した状態にしたものです。薬のカプセル状で小さいので、燃焼しやすいです。丸太を角材にする時に出る木の端材、間伐材などの小径木、樹皮、おがくず、チップなど、使い切れない木材が原料なので、リサイクル製品とも言えます。小さな円筒状なので持ち運びしやすく、価格も安いのが特長です。ただ、首都圏で入手するには、運送料金分のコストが上乗せされます。それでも、ストーブの団欒効果などを考えると、ペレットストーブの導入はおすすめできるものです。

薪ストーブの排煙対策と近隣への配慮

薪ストーブの設置に際しては、周辺環境を調査したうえで、設置に向かないところはペレットストーブへの変更を提案することもあります。

薪ストーブは、火つけと火消しの際に独特の燃焼臭がします。火つけの最初の段階で、薪は不完全燃焼するので、その時に排気口を通じて煙の匂いがどうしても出てしまうのです。それをご近隣が迷惑に思うケースもあり、時にはクレームにつながります。排気口の向きと隣家との距離などを考慮し、問題がなければ薪ストーブをつけますし、近隣トラブルにつながりそうだと判断した場合は、排煙が少ないペレットストーブをおすすめするようにしています。

火つけ用の端材は提供できます。

大丸建設では薪ストーブの燃料確保についてのご相談を受けることもありますが、大丸建設の施工現場で出る端材は、燃料にするには小さく、火つけ用としてなら提供できるものの、燃料用の材は出せません。もし、火つけ用としてのご用命があれば、無償提供できますので、ご相談ください。国産の無垢材なので、使いやすいと思います。

薪ストーブは、一度使いこなせば、ストーブの上で調理をできたり、湯たんぽを温めたり、暖炉から火がみえ、そこに家族が集まり……と、家族団欒にとても向いていて、家の中でもアウトドア気分を味わえます。薪ストーブのある生活は、とても豊かだろうなあと想像します。

 

薪ストーブのある暮らし

薪ストーブは、実は手入れが大変です。なので、本当に薪ストーブが好きでないと、設置はしたものの燃料の調達や火入れの一手間、そして掃除などが億劫になり、結局はあまり使わなかった……となってしまいがちです。その結果、「大きな無用の長物」になってしまうので、設置の前にお客様に手入れをやりきれるのか確認をします。

本当に薪が好きで憧れているお客様が念願のストーブ設置までこぎつけ、その後も手入れすら楽しみに変えていくのが、本当にすごいなあ、と思います。

薪ストーブは、まず、薪の置き場が必要になります。薪は購入すると高いので、なるべく自分で調達するのをおすすめしています。果樹農家さんが剪定した木や、植木屋さんの剪定枝をわけてもらうなどして、冬までの間に燃料をストックしておく必要があります。薪は十分に干されて乾燥したものでないと火がつかないので、燃料の確保が一仕事になります。

やっぱり使いたい「しんきゅうさん」

以前の私のブログでもご紹介した「省エネ製品買換ナビゲーション しんきゅうさん」は、インターネット上で現在お使いの家電と、これから買い替えようとしている家電を比較することで、年間いくら電気代を節約できるのか、CO2を削減できるのかを比較することができます。

最近ではしんきゅうさんのスマートフォン用アプリが登場し、家電量販店で型番を撮影するだけで、10年前の家電製品との電気代や消費電力量、CO2排出量を比較することができます。エアコンなどは、吹き出し口の下にラベルがあって型番や製造年を調べることができるので、チェックしてみてください。

家電の省エネは、電気代を節約するだけでなく、排熱による不快感を軽減する意味でも、健康にも好影響を与えます。ぜひ、しんきゅうさんを活用して、家電の買換を検討してみてください。

 

https://ondankataisaku.env.go.jp/shinkyusan/

冷蔵庫が熱いお客様の悩み

今年の夏、OBのお客様に「冷房してもなかなかリビングダイニングが涼しくならず、どうしようと思っていたら、冷蔵庫のそばにいると暑いことに気づいたんです」と、相談がありました。

大丸建設で13年前に内装リフォームを担当したご家庭で、南面にリビングダイニング、扉でしきらずにキッチンが続いている間取りで、リビング側に冷蔵庫がありました。7年前にリビング部分の窓を断熱窓に取り替えるリフォームをしたので、エアコンが効くはずなのに、ここ数年はリビングに近い場所は暑くて仕方がない、とのことでした。

お話をうかがうと、冷蔵庫が古くなってパッキンが劣化し、庫内が結露することが増えてきていて、そんな時に冷蔵庫の角の部分がものすごく熱くなって、周りに熱を放出しているとのことでした。

家電の排熱がまるで暖房のような役割を果たし、エアコンで冷房をしている横でストーブを焚いている状態になっていたのです。

日射を制するものは省エネを制する!?

先月、工務店仲間と省エネの学習会のために名古屋に行ってきました。その時に語られたのは「夏は日射遮蔽、冬は日射取得」がカギであるということ。夏の日射遮蔽のアイテムとして、すだれやブラインドのお話を8月にしましたが、冬の場合は「いかに日光を室内に入れて温めるか」です。もちろん、温めた熱を逃さない断熱も重要です。一方で、日光はゼロエネルギー、電気代なしの暖房だといえます。

日射を効率的に取得するには、なんといっても開口部の設計に左右されるので、もともと南面に窓が少ないとか小さいとか、目の前に建物があって日射が遮られるといったケースの場合は打つ手がないのですが、それでもできることを探してください。例えば洗濯物や家具などで窓をふさいでいないか、樹木などで日陰にならないかを確認し、冬場になるべく多くの日光が室内に入るよう工夫をするのがよいでしょう。

脱衣所の断熱はどうすればいい?

断熱の基本は、温熱・冷熱の侵入を防ぐことです。脱衣所を使う時間帯(入浴時)に合わせて脱衣所を暖房し、その際は脱衣所の扉をしっかり閉じて暖房の熱を逃さないようにします。

ただ、脱衣所の窓が断熱窓でない場合、脱衣所を暖房しても温かい空気が窓面から逃げてしまいます。ですので、できれば脱衣所だけでも小さな内窓をつける方がいいです。できない場合は、カーテンやブラインドで内側から窓をしっかりおおうのがよいでしょう。

また、脱衣所やトイレなどは扉の下に隙間があるなどして、密閉できないことも多々あります。その際はホームセンターなどにあるモヘアなどを接着剤で貼るなどしてなるべく室内が密閉できる状態にするとよいと思います。

本来は廊下も断熱したいところですが、そうもいかないケースの方が多いと思いますので、ぜひ冬に向けて脱衣所の断熱だけでも考えてみることをおすすめします。

夏と冬のエリア断熱の違い

夏はどちらかといえば、エアコンを効率的にきかせるための断熱という意味で、生活時間が長いリビングや寝室を重点的に断熱するとよいでしょう。一方で冬は、ヒートショックが心配なので、家全体の寒暖差を少なくするための工夫が有効になります。

ヒートショックでの事故は冬場のお風呂場で起こりやすいのが特徴です。暖房の効いたリビングなどの室内から、寒い廊下や脱衣所に移動したときに急激に血管が収縮し、温かい浴槽に浸かる時に血管が拡張して血が一気にめぐることで、急激な血圧の上昇と下降にさらされることで、倒れてしまいます。死亡事故につながることも多いので、特に血圧に心配のある高齢者のいる家では対策は必須です。

冬場はなんといっても脱衣所の断熱が必要不可欠です。