2024年の猛暑_6 排ガスや排熱も暑さに提供

東京のヒートアイランド現象は、主に都市化の進行によって引き起こされますが、車やビル、マンションからの排熱も大きな要因となっています。

車の排気ガスには、ガソリンの燃焼によって発生する大量の熱が含まれており、特に交通量の多い東京のような都市では、その影響が顕著です。また、ビルやマンションの空調設備も室内の熱を外部に放出するため、外気温を上昇させる原因となります。夏場に冷房を多く使用することで、ビルからは大量の熱が排出され、都市全体の気温をさらに上昇させるという悪循環が生まれます。

さらに、東京のような高密度の都市では、アスファルトやコンクリートが熱を吸収し、日中に蓄えた熱を夜間に放出することで、夜間でも気温が下がりにくくなります。住宅が密集している地域では、夜間にも排ガスや排熱が排出され続けていますので、地方都市と比べて「夜に気温が下がりにくい」原因は都市化と住宅密集にあります。

2024年の猛暑_5 都心が暑く感じる理由

今年の暑さは東京に限ったことではありませんが、体感的にも東京は他都市に比べて暑く感じると言われています。実際に体感だけでなく、熱帯夜の多さなど、ヒートアイランド現象大きく関与していると考えられます。

ヒートアイランド現象とは、都市部が周囲の郊外や農村地帯に比べて、人工構造物が多く、熱を吸収しやすいため、気温が高くなる現象を指します。アスファルトやコンクリートの建物が多い東京では、昼間に蓄えた熱が夜間にも放出され、気温が下がりにくい状況です。

東京では特に夜間の気温が高くなりがちで、熱帯夜の頻度が他の都市と比較しても高い傾向があります。2024年も夜間の最低気温が25℃を下回らない日が増加しています。東京のように高密度の人口と建物が集中する都市部では、風通しが悪く、冷却効果が弱まるため、夜間でも涼しくならないことが多くあります​。

 

2024年の猛暑_4 気候変動とエルニーニョ現象

このような暑さの背景には、地球温暖化による気候変動の影響が大きく関わっているとされています。温暖化により、大気中の水蒸気量が増え、湿度も上昇する傾向が強まっており、蒸し暑さが増しています。さらに、都市部ではヒートアイランド現象が進行しており、アスファルトや建物からの熱の放出が夜間にも続くことで、気温が下がりにくい状況が続いています。

2024年は、エルニーニョ現象の影響も指摘されています。エルニーニョは、通常よりも太平洋の海水温が高くなる現象で、これにより日本周辺の気圧配置が変わり、太平洋高気圧が強く張り出すことがありました。この影響で、梅雨明けも早く、真夏日が続いたことで例年以上に暑い夏となりました。

夏が暑く、期間が長くなっているので、我々も暑さに適応していく必要に迫られています。

 

 

2024年の猛暑_3 熱帯夜も過去最大レベル

2024年は日中の猛暑に加え、熱帯夜(最低気温が25℃以上の夜)の頻度も増加し、夜間も涼しくならないため、体力の回復が難しくなりました。

2024年の東京における熱帯夜(日中の最低気温が25℃以上の日数)は、過去10年の平均と比べて大幅に増加しました。気象庁のデータによると、2024年は60日以上が熱帯夜となり、特に7月から8月にかけてその頻度が高まりました。過去10年間の平均では東京の熱帯夜は30日から40日程度であったため、2024年はそれに比べると、約20日から30日も増加しています。

2023年と比較すると、2024年はさらに厳しい暑さでした。2023年には、熱帯夜は約50日観測されており、それ自体も過去最大規模の暑さと言われていましたが、2024年はさらに10日以上多くの熱帯夜が観測されています。これにより、2024年の夏は夜間の暑さが特に顕著で、連日続く寝苦しい夜が人々の体調管理を困難にしています。

2024年の猛暑_2 真夏日が60日以上

2024年がいかに猛暑であったかは、気象庁のデータを見てみるとよくわかります。

2024年の夏は平均気温が平年を大幅に上回りました。東京では、6月末から9月初旬までに猛暑日(最高気温が35℃以上の日)が例年の2倍以上記録され、一部の地域では40℃を超える異常な高温も観測されました。気象庁のデータによると、30℃以上の日(真夏日)は60日以上、35℃以上の猛暑日は15日を超えました​。

2023年も過去最大の暑さとして話題になりましたが、2024年の暑さはそれを上回る異常な状況でした。2023年はエルニーニョ現象の影響で高温が続きましたが、2024年はそれに加えて、太平洋高気圧の張り出しがより強く、ジェット気流も通常より北に偏り、日本全体が熱波に包まれやすくなっていたことが原因です。

過去の気象統計と比べても、2024年の夏は異常な高温であったことがわかります。これからも気候変動に伴う暑さのリスクが増すと考えられており、今後は暑さ対策をさらに強化する必要heatwave_02

2024年の猛暑_1 毎年猛暑の記録を更新

2024年の夏は、日本の多くの地域で記録的な猛暑となり、特に平均気温が統計史上最高レベルに達しました。気象庁のデータによると、1898年以降で最も高い平均気温を記録した2023年に匹敵する暑さで、2024年の夏は平年を大きく上回る気温が続きました。

具体的には、日本国内の15地点で観測された平均気温が+1.76℃に達し、前年と並んで過去最高の暑さとされています。

東京やその他の都市でも35℃を超える猛暑日が続き、西日本や東海地域では連続して40日以上の猛暑が観測されるなど、全国的に高温が持続しました。

毎日の天気予報でも、熱中症注意情報が出るたびに、現場の安全に心を砕く日々でした。建築現場はエアコンがないためどうしても暑くなりがちで、大工さんや職人さん、現場監督はそれぞれ暑さ対策を万全にしてもなお、暑さが工事に影響することもありました。

子育てエコホーム支援事業_8 住宅の価値向上

エコホームにすることで、経済的メリットも大きく、補助金によって初期投資の負担を直接的に軽減できるだけでなく、暮らし始めた後も電気代やガス代などのランニングコストを削減できるため、お財布にも地球にもやさしい選択と言えるでしょう。

省エネ性能や耐震性能、防災性能が向上することで、住宅の市場価値も上がります。将来的に売却を考えた場合でも、高性能な住宅は購入者にとって魅力的な物件となり、売却価格の上昇や売却期間の短縮が期待できます。

何より、環境性能の高い家は、エネルギーコストを下げるため、CO2の排出量を減らし、環境と調和した住宅と言えます。カーボンニュートラルの実現に貢献することができまるので、長期的には地球環境を守ることにつながります。

暮らし自体がエコになることは、カーボンニュートラルの具体的アクションとして大きな意義があります​。

大丸建設は子育てエコホーム支援事業の登録事業者です。子育て世帯、または若者世帯に該当する方は、建設内容次第で本事業を活用できます。ぜひご相談ください。

 

子育てエコホーム支援事業_7 たくさんのメリットがある

子育てエコホーム支援事業の補助金を活用することで、経済的負担の軽減、省エネ性能の向上、快適な住環境の実現、環境への貢献、住宅の価値向上、安全性の向上など、さまざまなメリットを享受することができます。これらのメリットを最大限に活用し、家族の未来を見据えたエコで快適な住まいを手に入れることで、暮らしの質が向上するのではないでしょうか。

子育て世帯が良質な住宅を手に入れることの意義は、快適性や省エネ性を長期間にわたって享受できることです。住まいの省エネ性能や快適性が高まると、家族全員がより健康で快適に過ごせるようになります。特に子育て世帯にとっては、子どもたちが健康的な環境で成長できることは大きなメリットです。

 

また、防犯性能が高いことは、子どもを育てるうえで重要なポイントであり、安心して暮らすことができます。地震や台風などの災害や、家事などの事故のリスクも低減できます。

 

 

子育てエコホーム支援事業_6 暮らしやすさを向上させる

さらに、子育てエコホーム支援事業では、子育て世代が暮らしやすくなるような改修も補助の対象となります。

 

  1. 子育て対応改修工事

子育て世帯に特化した改修工事も対象です。具体的には、子どもや高齢者が安全に生活できるよう、段差の解消や手すりの設置を行うバリアフリー改修が含まれます。窓やドアに防犯性の高い設備を導入し、家庭の安全を確保できる防犯改修にも使えます。

  1. 防災性向上改修工事

防災性を高めるための改修工事も補助金の対象となります。

耐震改修では、耐震性能を向上させるための補強工事を行います。具体的には、耐力壁や筋交い、金物等で構造を強化します。

防火対策を行うこともできます。火災に強い建材の使用や防火シャッターの設置など、火災から家族を守るための工事も対象です。

 

 

子育てエコホーム支援事業_5 高効率設備機器の導入も!

子育てエコホーム支援事業は「エコホーム」と謳っていますが、断熱改修にとどまらず、住宅の機能向上に利用することもできます。

 

  1. エコ住宅設備の設置

エコ住宅設備の設置も補助金の対象となります。具体的には次のような設備の導入に適しています。

高効率給湯器: エネルギー効率の高い給湯器に交換することで、エネルギー消費量を削減できます。

太陽光発電システム: 自宅で電力を生産することで、電気代を節約することができます。電力の自家消費ができ、環境にも貢献できます。

蓄電池システム: 太陽光発電で得た電力を蓄電池に保存し、必要なときに利用することで、電力の無駄をなくすことができます。