近年、日本では気温の上昇が著しく、毎年のように夏の平均気温が史上最高記録を更新し続けています。建築現場は屋外や高所で作業することが多く、環境に大きく左右されます。特に夏の暑さは命に危険を及ぼすほどのもので、熱中症対策や休憩など、現場を担う職人さんやスタッフには口すっぱく注意喚起していますが、それに勝る暑さに、どう立ち向かえばいいのか、頭を悩ませるばかりです。
特に昨年は、あまりの暑さで作業が進まず、上棟が1日余計に延びてしまったことがありました。これまでも台風や大雪など、気象状況によって工期に影響が及ぶことがないわけではありませんでしたが、猛暑は長い日数続くことで、工事現場の作業員は心身の負担を強いられ、命の危険に晒されることも事実です。
この先、猛暑の時期に工期がかかる場合、工期の延長なども視野に入れてのスケジュール組成や、お客様のご理解、ご協力が必要になっていくようになるかもしれません。大丸建設のような小さな工務店の力だけでは機運醸成は難しく、業界を上げての啓発が必要になってきます。仲間の工務店などと連携しながら、夏場の建築現場環境の改善に向けて動いていきたいと思います。