2025年の抱負_3 気候危機時代の建築現場

近年、日本では気温の上昇が著しく、毎年のように夏の平均気温が史上最高記録を更新し続けています。建築現場は屋外や高所で作業することが多く、環境に大きく左右されます。特に夏の暑さは命に危険を及ぼすほどのもので、熱中症対策や休憩など、現場を担う職人さんやスタッフには口すっぱく注意喚起していますが、それに勝る暑さに、どう立ち向かえばいいのか、頭を悩ませるばかりです。

特に昨年は、あまりの暑さで作業が進まず、上棟が1日余計に延びてしまったことがありました。これまでも台風や大雪など、気象状況によって工期に影響が及ぶことがないわけではありませんでしたが、猛暑は長い日数続くことで、工事現場の作業員は心身の負担を強いられ、命の危険に晒されることも事実です。

この先、猛暑の時期に工期がかかる場合、工期の延長なども視野に入れてのスケジュール組成や、お客様のご理解、ご協力が必要になっていくようになるかもしれません。大丸建設のような小さな工務店の力だけでは機運醸成は難しく、業界を上げての啓発が必要になってきます。仲間の工務店などと連携しながら、夏場の建築現場環境の改善に向けて動いていきたいと思います。

 

酷暑と建築現場_3 輻射熱や排熱の影響もある

夏場の建築現場が過酷なのは、アスファルトやコンクリートなどの地面や資材が多く使用されており、これらの表面は日光を吸収して高温になりやすいことも一因です。

コンクリートや鉄は熱を蓄え、その熱を輻射して周囲の空気をさらに温めます。実際、気温が高い日には、実際の気温よりも体感温度が高くなります。特に基礎コンクリートの打設作業では、これらの材料が高温になるため、職人さんたちにとって過酷な環境となります​。

さらに、機械や重機からの排熱も暑さを助長します。建築現場では、クレーンや重機、発電機などの機械が稼働しており、これらから放出される排熱が現場の気温をさらに上昇させます。エンジンや排気管から放出される熱風によって、職人さんたちは暑さを感じ、熱中症のリスクも高まります。

リノベーションのプロセス_2 設計プロセスの重要性

設計段階は、中古住宅のリノベーションプロセスにおいて、具体的な計画を策定する重要なステップです。まず、建築家やデザイナー(私たちが担当することがあります)がお客さまと直接対話して、ニーズや希望を詳細に把握します。これには、間取りの変更や内装のリフォーム、外観の改善など、様々な要素が含まれます。また、現在の既存住宅の特性や制約についても考慮が必要です。

続いて、作成した設計案をお客様に提示します。予算や工期の考慮も大切で、実現可能なプランをお示しすることが大切です。このプロセスで行き違いがないよう、何度も意思確認をしていき、詳細な図面や仕様書を作成します。設計段階では、建築基準法や各種規制についても十分な配慮を行います。

お客さまの希望を満たしながら、リノベーションのコストや品質を確保していくことがとても大切です。

2024年の抱負_6 木を使える職人を育てる

大丸建設は国産無垢材の家づくりをしています。ここで何よりも大切なのは、地域の職人さんの技術を活かしていきたい、ということです。

木の家づくりには、特に大工さんの力量が大切です。木の家は、その木が森に立っていた時のように木を使うのがいいとされ、木の天地を知り、表裏を見て素直に立てるのが一番なのです。しかし、これも一朝一夕にできることではなく、また無垢材にふれる経験が少なければ、身につかないものです。木は切った後も生きていて、呼吸しています。木の経年変化や季節による変化を理解して、それでも住まいという形におさまるように、木と対話しながら家を建てていけるような大工を、仕事を通して育てていきたいと思っています。

仕事がなければ職人の技術を未来に受け継いでいくことはできません。大丸建設では、木の家を求めるお客さまと職人をつなぐ架け橋でありたいと願っています。

史上最も暑い夏_8 この先の気候はどうなるのか

2023年、史上最も暑かった夏をデータで振り返ると、日本の気候の変化の階段を一足飛びに駆け上がったような感覚があります。これまで「異常気象」ととらえられていた気候が常態化し、今後もその傾向が続くとなると、これから私たちは、「東京の夏は暑く、長くなる」と思って備えていく方がよさそうです。

それには、ライフスタイルの変化が欠かせません。これまでと同じように温室効果ガスをたくさん排出する生活をしていては、ますます地球温暖化は進み、暑さでしんどさを感じる夏が長期化し、生活しづらくなってしまいます。マイボトルやエコバッグを使うといった小さな心がけも大切ですが、温暖化対策として有効なのは住まいの断熱をしっかり進めることや、移動の低炭素化といった、抜本的な対策が必要になってきます。特に断熱については、熱中症予防や健康維持にも直結するので、ぜひとも検討していただきたいテーマです。

今夏の猛暑は、今後のライフスタイルに大きな影響を与えたと思います。今こそ、本気で変わる時なのではないでしょうか。

首都圏の建築事情(8) リノベも選択肢の一つ

土地の価格が高く、小さな土地を選ばざるを得ない首都圏での住宅建築時には、新築ではなくリノベーションというのも選択肢の一つです。大丸建設でも大規模リフォームやリノベーションを手掛けることがあります。フルリノベーションの場合は従来の住宅の骨組みだけ残して、あとは内装もプランも設備も一から作るため、新築同様になります。骨組みを生かすため建築費用は1〜2割は安くなります。

もともと自分が住んでいた住宅をリノベーションする場合は別ですが、中古物件を取得してのリノベを検討する際は、その住宅がどのような状態であるかを取得前に確認しておく必要があります。新築時の図面通りの場合は問題ありませんが、時々増築によって建築違反のことがあるケースがあります。敷地に対して延べ床面積が大きい、増築の届出をしておらず建築確認済証がないこともあります。

取得前に私たちにご相談いただければ、的確に判断できますので、遠慮なくお問合せください。

2023年の抱負(1) 本年もよろしくお願い申し上げます。

新年あけましておめでとうございます。

私、安田佳正が株式会社大丸建設の6代目社長に就任して、二度目の正月を迎えます。おかげさまで、新築や大規模リフォームの着工件数も伸び、安定的な経営状況で新年を迎えられたことにホッと安堵しています。木材価格の高騰や物価高の影響もあり、利益的にはまだまだの部分はありますが、会社としてはスタッフが一丸となっていい形で1年を走り抜けることができたと感じています。

ご家族や親戚のご紹介で大丸建設に声をかけてくださる方、化学物質過敏症でお困りのなか「大丸になら任せられる」と信頼を寄せてくださる方、スタッフの地道な広報で大丸建設を知ってアプローチしてくださる方……お客様の存在あってこそ、我々は住まいづくりに励むことができ、心から感謝しています。

今年は、いい住まいをさらに増やしていきたい。そのためには、多方面で仲間を増やしていくことが大切だと考えています。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

現場監督急募!(5) 現場管理と監理

現場監督の仕事には、「監理」と「管理」の二つがあります。「監理」について私たちは「さらかん」と言っており、設計図書通りに現場で施工がなされているかの確認という意味合いです。

一方「管理」は通称「たけかん」。進行管理、工程や安全を管理する、値段や原価、品質を管理する、といった仕事を指します。

現場監督は「監理」と「管理」に関わるプロフェッショナルです。その中でも、「たけかん管理」の方では、建材の値段や原価の管理は、大きな会社であれば営業や積算という役割がカバーすることもあります。一方で、「さらかん監理」は建築的知識が必須で、設計者の意図を読み解き施工現場を統括するうえで、とても重要です。

現場監督が建築士(一級、二級)の資格を取得することは、現場監理において大いに役立ちます。

 

〜〜現場監督募集〜〜

職種:現場監督(正社員)

勤務地:東京都稲城市大丸71-2

勤務時間:8:00〜17:00(所定労働時間8時間)

※時間外勤務あり

※月〜土のうち週5日勤務

給与:月給250,000円〜

※能力、経験、資格等を考慮のうえ優遇

※社保完備

資格:要普通自動車免許

現場監督経験3年以上の方、建築士・建築施工管理技士優遇

 

お問合せ:042-377-4441、または info-dm@kk-daimaru.co.jp

現場監督急募!(4) 図面を形にする

現場監督の仕事は、設計図通りに現場が仕上がるかどうか、設計図通りに行かない時に、いかにお客さまの希望と現実を近づけるかどうか、臨機応変かつ的確な判断をしていきます。

大丸建設はここ数年、建築家との仕事によって、デザイン性と機能性、いずれも高度に追求していく現場が増えています。現場監督は、設計図書を読み解きながら、現場で建物をつくる職人さんたちに正確に伝えます。一方で、現場で思う通りに進まない時には建築家に現場をていねいに伝え、納期までにお客様に建物をお引き渡しできるよう、スケジュール調整をしていきます。

自社設計の時には、現場監督自らが設計図を引き、建築の全てを担当することもあります。住宅設計では、まずは図面がすべての元になります。それをていねいに読み解き、形にする、ものづくりの喜びがそこにあります。

 

〜〜現場監督募集〜〜

職種:現場監督(正社員)

勤務地:東京都稲城市大丸71-2

勤務時間:8:00〜17:00(所定労働時間8時間)

※時間外勤務あり

※月〜土のうち週5日勤務

給与:月給250,000円〜

※能力、経験、資格等を考慮のうえ優遇

※社保完備

資格:要普通自動車免許

現場監督経験3年以上の方、建築士・建築施工管理技士優遇

 

お問合せ:042-377-4441、または info-dm@kk-daimaru.co.jp

 

現場監督急募!(3) 大丸建設は現場第一主義

大丸建設は小さな工務店です。現社長の私も、父である会長も、現場監督出身で、宮大工を創始者とする職人の家系です。現会長が現場監督時代、私は父に連れられてよく現場に行き、大工さんや職人さんの仕事を憧れの目で見つめていました。昨日までは材木だったものが、翌日には柱や梁として家の骨組みとなり、住まい全体を支えている。床や壁が立ち上がり、造作の家具や扉に変わっていく。それを現場で指揮、監督している父の姿を誇らしく思ったものです。

お客さまの理想とする住まいに近づけるために、現場で事細かに調整を行っていく。そのためには建築資材や設計に対する深い知識と経験が必要です。お客様が現場に来て、少しずつ家が形になっていく姿を見て「わあ、すごい!」と感嘆の声をもらす。そんな姿を見るたびに、現場監督とはなんとやりがいのある仕事なのだろう、と感じます。

 

〜〜現場監督募集〜〜

職種:現場監督(正社員)

勤務地:東京都稲城市大丸71-2

勤務時間:8:00〜17:00(所定労働時間8時間)

※時間外勤務あり

※月〜土のうち週5日勤務

給与:月給250,000円〜

※能力、経験、資格等を考慮のうえ優遇

※社保完備

資格:要普通自動車免許

現場監督経験3年以上の方、建築士・建築施工管理技士優遇

 

お問合せ:042-377-4441、または info-dm@kk-daimaru.co.jp