同じスギでも赤身と白太がある

樹種によって「適材適所」は異なりますが、同じ1本の木でも、部位によっての「適材適所」もあります。

部位の特徴が際立つのがスギです。スギを輪切りにすると、丸太の中心から年輪が重なっているのがわかります。中心に近づくにつれて色は赤くなり、外側が白いことがわかります。この赤い部分を「赤身」といい、白い部分を「白太」といいます。

赤身は、年輪の中心に近い部分を指すことから「心材」とも言われます。同様に、白太は外周部に近いところにあるため「辺材」とも呼ばれます。

 

木は、肥大成長といって、中心から外側に向かって太っていくように成長していきます。外側の辺材は成長の途上にあり、細胞が新しくてやわらかいので、水や空気をたくさん含みます。一方、内側の心材は成長を止めてどんどん硬く収縮していきます。樹脂をたくわえ、水や空気を通しにくくなります。成長とともに白太が赤身になり、骨のように樹木を支えていくように役割を変えていきます。

広葉樹は主に家具などに使われる

クリ、メープル、オークなどの広葉樹。家具屋に行くとよく見かける樹種です。広葉樹は針葉樹に比べて成長がゆっくりで、時間をかけて育つため、材が緻密で重いのが特徴です。強度が高く、硬く、くるいにくいので、精密な加工が必要な家具づくりに向いています。

椅子やソファーは人の体重を支え、本棚や食器棚、テレビボードなど、重いものを置いたり収納する棚類も、十分な強度が必要です。引き出しなどは、0.1mm単位で調整をし、スムーズな開閉ができるようにします。やわらかく動きやすい針葉樹だと、緻密な設計や加工技術を要する家具には向かず、堅牢で強度のある広葉樹に部があります。

同じ針葉樹でも材によって特性が違う

日本で建築用材として主に使われているのはスギです。日本で大量に植えられていて、比較的安価に入手でき、流通経路もしっかりしているからです。ヒノキも多く使われています。

スギは、軽くて素直で加工しやすいのと、やわらかくて肌ざわりがいいこと、色が明るいので、壁材や床材などの内装材に使われます。真っ直ぐでくせがないので、柱や梁にも使われます。

ヒノキはスギよりも水に強いため、土台や水回りに使われます。水回りや土台には、シロアリなどの忌避成分を含むヒバや、油分(ヤニ)が多く含まれるアカマツなども使われます。

日本で計画的に植林されている針葉樹

日本で植林されているのは針葉樹です。真っ直ぐに伸び、広葉樹に比べて早く大きくなるので、計画的に生産するのに向いています。また、広葉樹よりも軽く、やわらかく、加工しやすいのが特徴です。

スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツなどの針葉樹は、日本で昔から計画的に植林されてきました。特にスギは、針葉樹の中でも軽くやわらかく、素直で加工しやすいので、スギの花粉症が国民病になるくらい、日本中に植えられています。

全国でも有名なスギの産地はいくつもありますが、大丸建設では紀州・和歌山県の山長商店からスギを直送してもらっています。ほかにも、宮城県の栗駒山麓や、埼玉県の西川材、高知県の四万十川流域など、産地と直接のつながりがあります。

 

針葉樹と広葉樹の違い

木材には、いろんな種類があります。日本は世界有数の森林大国で、木の種類はざっくりと、針葉樹と広葉樹に大別されます。

針葉樹と広葉樹の大きな違いは、こちらも読んで字の如し、葉っぱの形です。針葉樹の葉っぱは針のような形をしていて、チクチクします。広葉樹の葉は、薄く平べったくて、いわゆる「葉っぱ」の形はこちらの方が連想しやすいかもしれません。

樹形も異なり、針葉樹は天に向かって真っ直ぐに伸びるのが特徴です。一方、広葉樹は枝を広く広げて、丸くこんもりとした樹形になります。

針葉樹は広葉樹に比べて早く成長するため、材としても軽く加工しやすくなります。広葉樹は成長がゆっくりで、細胞の組織が複雑で、緻密に重くなります。

「適材適所」を知ると、木の住まいはもっと心地よい

今年の夏は暑くなりそうですね。

梅雨が近づき、ここ数日、蒸し暑い日が続いていますが、こんな時こそ、無垢材の心地よさを実感します。

先月は、自然素材や無垢材のお手入れ方法や、経年美化という考え方についてお話ししました。今月は、木の持つ特性・特質について、詳しくお伝えしていきます。

「適材適所」という言葉があります。辞書でひくと、その人の才能や能力に応じて、適した任務や役割を与えること、という意味合いで紹介されます。そもそもは、伝統的な日本建築において、その場所の適性に応じて、木材の使い分けをしていくという、まさに適「材」を適「所」に与える、という意味なのです。

ワックスがけに挑戦しよう!

家時間が長くなるこの機会に、思い切って床のワックスがけをしよう!というのも、いいチャンスかもしれませんね。そもそも、床は、汚れやすく傷つきやすい場所です。椅子を引いたり、物を動かしたり、落としたり。お子さんがいたずら書きをしてしまうかもしれません。ワックスがけは、床を傷から保護し、汚れにくくするために、ぜひやっておきたいものです。艶が出ることでお掃除も楽になります。

 

お子さんが小さい家は、お子さんの顔は床から近いため、なるべく化学薬品を使わない、自然素材のワックスを使うようにしてください。米ぬかや蜜蝋を原料にしたナチュラルなものだと安心ですね。無垢材はもともと、多孔質なものです。ワックスで「孔」の蓋をしてしまうと、せっかくの調湿性が失われます。自然素材のワックスは多孔性を生かしながら、艶を出すことができるのもポイントです。

近隣への影響を最小限にしよう

今後、台風の大型化や、竜巻の発生など、極端な気象災害が増えることが予想されています。気象災害は予想できないため、それによる雨漏りなどは、住宅の保険ではカバーされないのです。また、瓦や屋根材の飛散などで、他の家の窓ガラスを割ってしまうなどのリスクも保険適用されません。自分の家の瓦で、隣家の窓ガラスを割ってしまったら、大変です。周辺への影響を最小限にするためにも、ぜひ、外装メンテナンスは、定期的に、しっかりとやっておくことをお勧めします。

外装メンテナンスだけでなく、植栽、植木鉢といった、装飾物についても、台風前には家のなかにしまうなどして、「飛ばない」ようにする対策が必要です。これくらい飛ばないだろう、という感覚は、もはや通用しないレベルの異常気象です。

戸建住宅でも「修繕積立金」の用意を。

外装は必ずメンテナンスが必要なものです。外装の修理費用を月に1万円でも積み立てておけば、1年で12万円、10年で120万円くらいになります。外壁メンテナンス費用は月1万円というのが、だいたいの相場観です。

その他にも設備や内装などのリフォームが10年くらいでなんらか発生するので、「家のメンテナンスのための積み立て」は、集合住宅でなくても必要な経費と言えます。

現在は気候の激化により、気象災害も起きやすく、地震がいつ起こるかもわからないので、いくら積み立てておくのが安全とは一概には言えませんが、「住まいのメンテナンスのためにお金をためておく」ことの重要性は、お知らせしたいと思います。

 

外装材のメンテナンスパターン

大丸建設で使う外装材は、高千穂の「そとん壁」がスタンダードです。そとん壁は火山灰(シラス)が主原料です。ほかにも、モルタル材を外装に吹き付けるパターンと、サイディングボードもあります。

そとん壁はメンテナンスフリーであることが売りで、汚れていれば水洗いをすればきれいになります。

モルタル吹き付けの外装材は、15年くらいで塗膜の状態が劣化してくるので、外装が水を吸い込みやすくなり、クラックが入ります。10〜15年程度で一度塗り替えをすることが必要になります。

サイディングボードの外装材の場合、やはり10〜15年で目地が硬化したり、亀裂が入るので、打ち替えをして、表面塗装をしていきます。継ぎ目をコーキングします。

外装材によってメンテナンスのやり方は異なります。初期投資に多少お金がかかっても、後々メンテナンスしやすい材料を選ぶのか、初期投資をおさえてメンテナンスにお金をかけるのか、新築の際にじっくり検討されるとよいでしょう。