やはり

ワールドカップ2010
良いものをたくさん見せてもらった。
誰もが同じ表現をするように「感動をありがとう!」としか言えない。
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去年の11月にアディダスの前で
やっと日本チームの顔と名前が一致するようになった。
パラグアイの選手の目も素敵だったし、バルデスと駒野のシーンは、ああ言葉もない。
一つのことに打ち込む者同士の世界を見せてくれたし。
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それにしても。
4年は長いと思っても・・・ヒデが緑の芝生の上に仰向けに横たわっていた姿を
昨日のことのように思い出す。
「自分も頑張ろうー!」となるのだ。

谷根千

A子「千駄木散歩します?・・・まだ良くわからないですけど」
I 「しましょうー!街は歩かなければわかりません」
と偉そうに言ったけれど・・・結局は案内してもらう。
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オーダー靴屋さんの店先
人それぞれの木型から造るためにはじめての時は、注文から半年ほど掛かるけれど、
2回目からはそんなにかからずに納品になるとのこと。
お店から近くにある工房で製作されている。
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へび道
その昔、藍染め川という川だったところが道になったそうで、川らしい曲線の道。
そのくねくねを「へび」と呼んだのね。
若い方がかわいいお店を構えていた。
クッキー屋さん、オーダーシャツのお店、色々な皮革品のお店、tabibagelとドアにあったお店はお休み。
A子「何屋さんでしょうね?」
I 「ベーグルってくらいですから・・・旅好きなベーグル屋さんでしょう」
A子「・・・そのまんまですね」
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根津のしぶい表具屋さん
現役で仕事をされているのかどうか?玄関先にある鉢植えからお住いではある様子。
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谷中
しかし、貫禄がある。
玄関が開いていて靴が何足もあった。
「ここに何人で暮らしているのでしょうね」
「・・・ただ靴が多いだけかもよ」
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はん亭
「明治に建てられた総欅造・・・」
串揚げを食べるの忘れてしまったふりをする。
お給料日前ですので・・・
ありゃ、軒が切れた写真になってしまった。
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根津神社・権現造(日光東照宮と同じですね)
楼門と社殿は良く手入れが行き届き塗装も装飾もきれいだけれど、神楽殿はしぶい色。

メーカーショールームで指導された日

足繁く営業にお出でくださるメーカーのご担当者より、何度も、熱心に、ショールームイベントへ
お誘いいただいた。
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トステム・川崎さん
お勧めのキッチンの前でカメラを向けるとすかさずポーズ。
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室内温度25℃、湿度55%の快適状況で
外気温が・・・記録してくるのを忘れた・・・
すると(室温よりも外気温が低い設定ですね)
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シングルガラスのサッシュの場合はガラスも框もびっしょりの結露
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ペアガラスの場合はガラスはほとんど結露なしだけれども、框は結露あり。
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室内側に樹脂サッシュを設置すると、ほとんど結露なし。
という事実を実際に見せてくれたり、
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「Iさん!お客様へ『カザス』(カードキー)のご紹介をちゃんとされていますか?』
「いえ・・・あまり必要とされていないようなぁ・・・」
「ちゃんとしなければいけません!ご採用されるかどうかはお客様次第ですが、商品の紹介はきちんとしなければ」
「はい。今後は気をつけてご紹介するようにいたします・・・」
とご指導いただいたり。
たまには人の指導を受けるのも良いものだ。
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リバーサイドから眺めたスカイツリー
・・・♪ホテルはリバーサイド、川沿いリバーサイド、食事もリバーサイド♪
ショールームもリバーサイド

寺社建築に想う-その2-

近所には赤城神社がある。
月の初めや、気の向く時にご挨拶をしていたが、この一年以上は建替え工事のために
境内に入ることは出来なかった。プレハブの仮本殿はあったけれど・・・
神楽坂で生まれ育った友人の結婚が決まり、式場の話になった時
A「どこでしようかなあと探し始めてるところ・・・」
I 「○子師匠はやはり神前でしょ」(友人は三味線の先生をしている)
A「ですよねえ。実は赤城も良いかなと・・・」
I 「断然賛成!ご実家から花嫁道中しちゃおうよ。私はお付の世話役になるー・・・
  でも、建替えになっちゃうね」
A「・・・前のまんまが良かったですよねえ」
I 「ですよねえ」
たぶん、おそらく、大きな樹木と広い空があった境内と、気軽にお参りできる社殿のままで
あって欲しいというのが地元の人々の願いだったような気がしている。
少なくともⅠの聞く限りはそうだった。
最近になり、工事用のシートも外されて完成形が予想できる状況になった。
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大手デベロッパーによる分譲マンションを含む複合施設?というのか・・・は隈研吾の設計になる。
隈建築らしいストライプ。リズムはあるけれど、そこにメロディーはない。なーんて。
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社殿は鉄骨造の様子
そして。本殿も拝殿も地面からは離れている。
現状を外から見る限りでは、グランドレベル・1階は鉄筋コンクリート造での空間が形成されて
その上に本殿と拝殿がのっかってる。
空から降りてくるものが地面にたどり着けずに行き場を失うようなイメージが湧いてくるけれど・・・
良いのかな?と記した後で思い出したのは。
古い時代の出雲大社は高層と言えるほどの高さだったということ。
藤森照信の『天下無双の建築学』でも、神に近づこうと考えた時に高層建築を目指すのは自然だった
のではないか・・・的な文章があったことを思い出した。
ふうん。そういう意味なのかもしれないし、全然関係ないのかもしれない。
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社殿も隈研吾の設計のようだ。
庇の先がそれっぽいデザインになっていた・・・
ここでは、社殿建築の様式というものは消去されたのかもしれない。
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時間と歴史のなかで育まれてきたものから学ぶ姿勢を忘れずに居たいと想う。

寺社建築を想う-その1

今まで暮らしてきた部屋の近所には、いつもお寺や神社があったことに気づく。
そして、どこかへ出かけた時にもそれを目にする。
身近なものだったのね。
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香川県・金刀比羅宮
雨が良かった。さらに幸運なことに朝のお勤め時。
元々はお寺であったけれど、時代の政治的な力などにより神社となったという。歴史は複雑なのね。
主祭神—大物主命と崇徳天皇
そもそもは。
現在、書院で制作進行中の田窪恭治の襖絵の公開が目当てだった。
書院見学のチケット売り場で「田窪さんの襖絵を見にきました・・・」と言うと
受付の女性の目は点のようになり、「あら、昨日で終わりましたよ」と。
つくづく。『 I は詰めがあまい!』と言われた自分を認める時。ナミダ。
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諦めて、タイル絵を拝見
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床に敷き詰められたピンコロ
一般的にピンコロというと御影石の90*90*90を指す。
一目見て良いと感じたこのピンコロはどうやらスチール製であった。
(いつか使ってみたいな)と心の中で言ってみたけれど・・・一つ2,800円でお土産用に販売されていた。
ということはですねー、1㎡単価で・・・280,000円・・・まあ、そのままではないにしてもね
そして、思わぬ幸運!
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奥へ歩いてゆくと、まあ、素敵な建物ではないですか。
木造の小屋組を鉄骨造の軸組みが支えている。緑黛殿。
設計者:鈴木了ニ
第18回村野藤吾賞受賞
処変わり
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足の裏がこそばゆくなりそうな景色の場所にある
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御日碕神社
出雲の神様の親元だということ・・・神話の世界まで遡る歴史がある。と聞いた。
屋根は入母屋造。住吉造り?と思ったがちょっと違うのかな。
神社建築の様式としては大社造、神明造、春日造・・・建築士試験の知識しかないのだった・・・

無垢なる瞳

約束の時間は大切だ。
ましてはじめてお目にかかるのに遅刻はいけない。
かと言って、早くお邪魔するのもご迷惑になる。そう、設計事務所の場合は大いに有り得ること。
お約束の時間より早く着いたときは・・・ちょこっと散策。
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「はい!チーズ!」と言うと鼻を横に動かしてくれた。
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緑の草を食べようと一生懸命(草原につれて行ってあげたい)
「かわいいですねえ。なんとも言えないですねえ・・・犬より賢そうですね」
隣に居た短パン男性が話しかけてくる。
Ⅰ「本当にかわいいですねえ。瞳がガラスのようですよー」
無垢な魂の前では、人間でさえも無垢な気持ちになる。
『ひと粒の砂に世界を見
 野に咲く花に天国を見るためには
 自分の手のひらに無限を握り
 一瞬のうちに永遠をもて』

 ウィリアム・ブレイク
立て看板の文章になんとなくジーンとくる。
馬が人間に接近するために辿る道は長い!
耳を立て、眼を見開き、首を伸ばし、静かに鼻孔を動かしながら、ゆっくりと
馬は近寄り、ふと、人間の匂いをかいでみる。
馬が安心して、人間の腕を柔らかい鼻面で探るように触れ、人間の手に鼻を
擦り寄せるほど間近に歩み寄るまでには、馬は長い道程を経てきた。
馬は遥か彼方の大草原の野生の世界からやってきて、人間の友となる。
馬と人の世界は異なっている。
順応してもらいたいのなら、馬に個性を失うことなく、仕えさせたいのなら、

・・・読めなくなっていた。
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隈チックな建物だなあ・・・と思ったら、本当に隈研吾事務所の設計であった。
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これは一体なんでしょーか!

一橋キャンパスで涼む

仕事中でも週末はなんとなく、のんびりモードになる。
国立の大学通リを予定敷地まで歩く。歩く。
(気持ちの良い通りだなぁ・・・いつ来ても良い街だ)とか思いながら。
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蒸し暑さにどんよりしてきた頃、ちょうど一橋キャンパスが横目に入る。
(休日だしね・・・学生さんも居ないしね・・・休んでゆこうー!)
大学教育を受けていないものとしては、いつでも憧れの場所。
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エレガントです。
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木陰のステージ・・・では、一曲歌わせていただきます。
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アメンボはスイスイと水面を滑っている。
・・・よく見ると、4mmほどのアメンボチャイルドがたくさん、たくさん・・・ちょっと痒い感じになる。
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葉の緑と花のピンクはお似合い。
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まだ春紫苑が咲いていた。

美術館建築をめぐる冒険

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尾道市立美術館
巨匠・安藤忠雄建築研究所の設計
・・・本気ださなかったのか、クライアントが何も言わなかったのか、似て非なるもの。という印象。
ぜんぜんどきどきしない。・・・ま、美術館にどきどきしなくても良いか?
大阪府立近つ飛鳥博物館や直島ベネッセミュージアムを想う。
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若い頃の巨匠はPコンの処理にうるさかったらしい
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丸亀市猪熊玄一郎現代美術館
景色に対してファサードは強くないですか?という印象だった。
が、しかし。
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アプローチを歩いて内部に入ってゆくと、そこは素晴らしい空間が展開されてゆく。
(※上の写真はアプローチではございません)
設計は谷口建築設計研究所・谷口吉生
さすがです。さすがです。さすがです。
MOMAの設計競技を勝ち抜いた力の持ち主。
設計者を知らずに、上野の法隆寺宝物館をはじめて訪れた時のときめきを思い出す。
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島根県立古代出雲歴史博物館
設計は槇総合計画事務所・・・こちらも大御所
このような建築物があるということを知らずに出会った時の気持ちの高揚は、ラッキーッキー!
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設計者のコメント

信州鉄平石

住宅の玄関やアプローチに使われていた時代がある鉄平石。昭和のイメージかな。
長野県の諏訪や佐久が産地。
清水が丘の家の施主は長野県望月の鉄平石屋さんとご縁があるということをお聞きし、
「・・・せっかくですので。どこかへお使いになりませんか?」とご提案。
ということで、アプローチの敷石用のものを送って頂いた。
信州鉄平石さんより竣工前に送っていただいていたものを、やっと施工することができた。
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Ⅰ自身も信州を訪れ、石屋根の集落を歩いたことがあり、その際に信州鉄平石さんにもお邪魔したことがある。
その時の資料より抜粋して・・・
- 素材の特徴 -
数センチおきに入った節理にそって、層状にはばれる性質をもつ安山岩。別名、畳石(たたみいし)。
色は灰褐色をベースに赤、黄、緑、青の色が現れる。
- 鉄平石葺き建築の分布・歴史 -
鉄平石の採石は江戸時代、天保のころから、庭石をして使用されていた。
明治16年、諏訪地方の小林亀吉氏が菱型うろこの鉄平石葺き屋根を考案、自宅に葺いたのが
現在残る石屋根の始まり。
当時、草葺き屋根より耐久性があり、瓦よりリーズナブルであたため、一般の屋根として流行し・・・

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見たことの無い素敵な屋根の集落だったと印象に残っている。
信州鉄平石さんでは現在でも石屋根の施工を行っているということだった。
きっと、山には望月の集落の家並みをまかなうだけの石はまだまだあることだろう。
地元でとれる石が葺かれる屋根の素敵な景色は、容易に想像できる世界だなぁ・・・
信州鉄平石
長野県佐久市協和3450-7
TEL:0267-53-5456
FAX:0267-53-5458

なんか、暑いんですけど

梅雨入りしたばかりですが・・・真夏のようです。東京。
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木陰が嬉しい東郷寺
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の、山門扉は
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ヒンジ
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満開のアジサイもあれば咲き始めたものもある
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海へ行きたくなる午後