2017年05月12日(金)

この15年での大きな変化

大丸建設が「チルチンびと『地域主義』工務店の会」で活動を始めて約15年。その間、国産材の需要が高まり、間伐材の有効活用などへの意識も高まってきています。例えば、林産地では木質バイオマス発電や熱利用なども増え、例えば間伐材のペレットを温泉の追い炊きに使ったり、製材所の動力としてバーク材(製材時に出た木の皮など)を活用するなどの事例も出ています。

一方で、杉材の建築材料としての合理性、強度なども具体的な数字として表せるようになってきました。例えば杉材の耐久強度試験などの数字が向上し、ヤング係数(弾性係数とも呼ばれて、木材の曲げやたわみに耐える強度のこと)なども表示されるようになり、木造住宅の構造材としての国産材の価値が見直されるようになりました。

集成材や構造用合板といった、国産材の木質建材も産業も活性化しつつあります。

2017年05月09日(火)

大丸建設が原点回帰して15年

大丸建設はもともと、明治初期に宮大工として創業した家系で、日本の材木を使うことに長けていました。しかし、戦後の経済成長期に住宅にも大量生産・大量消費の波が押し寄せ、新建材や安い外国産材が主流となった時代、大丸建設も一般的な住まいづくりを進めていた時期もあります。

現社長の安田昭が2013年、「チルチンびと『地域主義工務店』の会」の設立に参画したことがきっかけで、仲間の工務店たちと一緒に今後100年、200年と続く住まいづくりを深く考えました。今後、私たちが未来に残していきたいのは、日本の材を使い、日本の大工技術を未来に伝えていくこと。そして、新しい技術と研鑽を積んでおこなっていくことではないかと考え、私や兄をチルチンびとの会に連れ出し、勉強と研鑽を積みました。その時に国産材と自然素材の家作りに原点回帰し、今に続きます。

2017年05月05日(金)

外国産材に追われていた国産材

私が大丸建設で仕事を始めた20年前ほど前は、木材の自給率は20%を割れていました。外国の安い木材に押されて国産材の需要が低迷し、林業に携わる人たちの手間代が十分に回らない状況でした。企業も、安価な外国産材や合板を使い、原価が安くて簡単なキット化した家づくりが主流になりました。

お客様のニーズに合わせて、日本の尺寸法に合わせた手刻みの家づくりは、どこか古くさいとする風潮さえありました。

戦後の拡大造林政策の弊害もあったと思います。日本の山は、針葉樹と広葉樹がほどよく混じった「混交林」から、戦時中の木材需要で広葉樹が切り倒され、早く「材」になりやすい杉が戦後に一気に植えられて、多様性の少ない山になってしまいました。花粉症が国民的な現代病になっている今、極端なモノカルチャー(単一の作物だけを使う環境破壊)の問題が浮き彫りになった一事例と言えるでしょう。

2017年05月02日(火)

木材の自給率が回復してきました

大丸建設は、ほぼ国産の無垢材を使用し、自然素材を使った家づくりをしています。国産材を使うことが、日本の一次産業である林業を活性化し、日本の森林が持つ公益的な機能を維持し、水源の涵養、緑のダムの機能、景観の保全などにつながっていきます。また、日本の大工、建具職人など、木使いの文化を未来につないでいくことができます。

この20年間の国産材の自給率を見てみると、平成26年度の木材自給率は31.2%となり、昭和63年度より26年ぶりに30%台に回復しました(林野庁『木材受給表』平成27年9月発表)。20年前には20%を割れていたことを考えると、この数字はひとまずは喜ばしいことだと考えます。

2017年04月06日(木)

7、8、9月のプログラムは参加者の希望に寄り添いつくります!

NPO法人森ノオトさんと展開する「土曜日の日曜大工講座」は、4月から9月までの半年間、継続でおこないます。現時点では6月までのプログラムしか決まっていませんが、7月、8月は夏休み時期に入るため、お子さんの夏休みの工作に活かせそうな内容を考えています。また、できるだけ参加者の皆さんのニーズを聞き、「こんなものをつくってみたい!」という声にもお答えしていこうと思っています。

「土曜日の日曜大工講座」では、国産の無垢材(杉材)を使います。防腐や防蟻処理をしておらず、薬品が使われていない、安心・安全な素材です。無垢の杉材を切ったりさわっていると、とてもさわやかな香りがして、手ざわりもよいので、幸せな気持ちになります。ぜひ、皆さんでワイワイと楽しくつくりましょう!

2017年04月03日(月)

6月につくる「ダストボックス」について

「土曜日の日曜大工講座」の第3回目は、ダストボックスです。大丸建設でダストボックスをつくるのは初めてですが、以前の「大丸木工フェスタ」でプランターボックスをつくったことがあるので、それを小さく、インテリアに馴染むような形で展開しようと考えています。

インテリア好きな主婦の間では、お気に入りのダストボックスに出会えない、プラスチックの味気ないものになってしまう……という悩みが多いそうです。無垢の木でつくるダストボックスは、きっとさりげなく住まいに馴染み、やさしい存在感を出してくれることでしょう。

 

2017年6月10日(土)10:00〜12:00「ダストボックス」

会場:NPO法人森ノオト事務所「森ノオウチ」

神奈川県横浜市青葉区鴨志田町818-3

東急田園都市線青葉台駅よりバス「鴨志田団地」「寺家町循環」に乗り、「鴨志田町」バス停下車徒歩3分。開始時間の20分前に青葉台駅に到着するとちょうどよいです。

参加費:1組2000円(作品1つにつき。できあがった作品はお持ち帰りいただけます)保険代、道具レンタル代込み

お申し込み・お問い合わせ:

参加者全員の氏名、生年月日(保険のため)、住所、電話番号、メールアドレス、参加の動機を記入のうえ、event@morinooto.jpまでお申し込みください。

主催:NPO法人森ノオト

共催:株式会社大丸建設

2017年03月29日(水)

5月13日につくる「ブックエンド」について

NPO法人森ノオトさんと共催する「土曜日の日曜大工講座」の第2回では、「ブックエンド」をつくります。大丸建設の木工教室の定番で、こちらはある程度、ご家庭の必要に応じてサイズを調整することができます。お子様の学習机や書斎のテーブルなどに、国産無垢材でつくるシンプルなブックエンドは、きっと馴染むはずです。

 

2017年5月13日(土)10:00〜12:00「ブックエンド」

会場:NPO法人森ノオト事務所「森ノオウチ」

神奈川県横浜市青葉区鴨志田町818-3

東急田園都市線青葉台駅よりバス「鴨志田団地」「寺家町循環」に乗り、「鴨志田町」バス停下車徒歩3分。開始時間の20分前に青葉台駅に到着するとちょうどよいです。

参加費:1組2000円(作品1つにつき。できあがった作品はお持ち帰りいただけます)保険代、道具レンタル代込み

お申し込み・お問い合わせ:

参加者全員の氏名、生年月日(保険のため)、住所、電話番号、メールアドレス、参加の動機を記入のうえ、event@morinooto.jpまでお申し込みください。

主催:NPO法人森ノオト

共催:株式会社大丸建設

2017年03月27日(月)

4月8日につくる「踏み台」について

以前におこなっていた「大丸木工フェスタ」では、入門編として「踏み台」をつくっていました。踏み台というと難しそうに感じるのですが、実は木の板を組み合わせて釘打ち、ビス止めするだけでできるので、とても簡単です。あらかじめこちらでキットを用意しておきますが、踏み板だけはご自身でのこぎりを挽いていただくため、制作工程を丸ごと楽しんでいただけます。

踏み台は高さがそろっていない、強度を受けるところがしっかりしていないと、転倒等の危険があるため、台のキットはこちらで用意いたしますこと、ご了承ください。

ちなみに、NPO法人森ノオト代表の北原さんは、大丸木工フェスタで10年以上前につくった踏み台を今でも愛用しているそうです。

 

日時:2017年4月8日(土)10:00〜12:00「踏み台」

会場:NPO法人森ノオト事務所「森ノオウチ」

神奈川県横浜市青葉区鴨志田町818-3

東急田園都市線青葉台駅よりバス「鴨志田団地」「寺家町循環」に乗り、「鴨志田町」バス停下車徒歩3分。開始時間の20分前に青葉台駅に到着するとちょうどよいです。

参加費:1組2000円(作品1つにつき。できあがった作品はお持ち帰りいただけます)保険代、道具レンタル代込み

お申し込み・お問い合わせ:

参加者全員の氏名、生年月日(保険のため)、住所、電話番号、メールアドレス、参加の動機を記入のうえ、event@morinooto.jpまでお申し込みください。

主催:NPO法人森ノオト

共催:株式会社大丸建設

2017年03月25日(土)

つくった木工作品をお持ち帰りいただけます!

2016年度に半年間おこなった「土曜日の日曜大工講座」では、道具の使い方を中心に、フックの取り付け方、サンドペーパーの使い方など、入門編でありながら本格的な内容で展開してきました。

女性グループが毎回リピーターで来てくださって、DIYのニーズが女性にあるのだな、ということに意外な驚きがありました。

同時に、以前おこなっていた「大丸木工フェスタ」では、つくった木工作品をお持ち帰りできることでお客様にたいへんご好評いただいていたので、今年の「土曜日の日曜大工講座」では、家で使える木工品をつくることを目的に開催しようと思っています。

まずは、どの家でも使える「踏み台」「ブックエンド」「ダストボックス」から展開していきます。お楽しみに!

2017年03月23日(木)

NPO法人森ノオトのエコDIYについて

大丸建設の「土曜日の日曜大工講座」をコラボするNPO法人森ノオトでは、2015年度に日立財団環境NPO助成を受け、「エコDIYまちづくり」という講座をおこなっていました。このエコDIYは、エコ建築で有名な建築家を招いての勉強会や、築30年ほどの無断熱の戸建て住宅に構えている事務所をDIYで断熱するワークショップ、樹木医を呼んでグリーンカーテンをつくる、DIYで断熱内窓をつくるなど、様々な講座をおこなっていました。

2016年度には地球環境基金の入門助成を受け、エコDIYを継続。玄関や軒先に置く土間パネルづくりや、パーマカルチャーの先駆者を呼んでの庭づくり、より簡易的でデザイン性の高いDIY内窓づくりなどを継続。

2017年度は助成金を取らずに独自事業で展開していくとのことで、大丸建設の日曜大工講座をコラボしてもらうことにしました。