技と素材と力

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板金の仕事
先日訪れた林芙美子記念館の樋はおそらく銅板であろう。
銅という素材の特性と職人の技がこのような美しい仕事に繋がる。
「宮崎さん!今回はこんなんでやりましょうか!」と言ってみたかった。
現在のわが社の標準仕様の樋はガルバリウム鋼板という、スチールに亜鉛メッキを施した硬い素材を
使っているため、このような仕事をすることは出来ない。
硬いものを力技で曲げようとしても、やはり美しさはだせないものだ。
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力といえば。
マネージメント力の必要性をヒシヒシと感じる時がある。
そこに必要とされることは数字のやりくりだけではなく、全体を見渡し、納まるべきところを
見定めて、やんわりとまとめてゆくことだ。
建築の仕事においても、「作品」と呼ばれる建築をつくりだす建築家を別として、私共のように
施主の希望をカタチに纏め上げるという仕事には、数字も含めて、時間と人と街の関係を見据え
ながら着地点を目指す。
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近所のブーゲンビリアは秋の紅葉の頃まで鮮やかな色のまま

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