追い込み?

猪方の家
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浴室は桧板張りでご提案することが多い
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毎度の桧・・・だが!
桧も自然に生きていたわけで、同じ木目になるわけもなく
・・・そして猪方の家に来た桧は表情豊かなもの
追い込みの頃だが、調子良く?現場も進み工程は前倒しできている
引渡しの時期を迎えると思い出すことがある
前職では大手デベロッパーが手がける新築マンションの設計変更とオプションを
まとめる部署に在籍していた。
何につけてもタイトなところだった。
引渡しが近くになり施工会社=ゼネコンの事務所に行くと現場所長を除いては
だいたいが不精髭があったりなんとなくダイエットに成功?みたいな姿になって
いるし、なんならニオイも。
終盤になり、デベロッパーの担当者も毎日現場でなんやかんやと口を出す
頃になると、ゼネコンの担当者たちはほとんどが泊り込みになる。
プライバシーを確保できるのはトイレの中だけ。
朝一番でゆくと若い現場管理担当者の頬にはタイルカーペットの跡がついていた
こともあった。
Ⅰ「・・・夕べどこで寝たのですか?」
S 「気がついたら階段室の踊り場でした。静かだったのでおかげでぐっすり
  寝れましたよ・・・朝礼に遅れたけれど・・・」
Ⅰ「・・・大丈夫でしたか?Nさんのヤキ入らなかった?」
S 「大丈夫でした・・・」
 普段であれば朝礼に遅れるとそれは地獄をみることになる。
N副所長は厳しい。
Ⅰは一度怒鳴られただけで失神したことがあった。本当。
「ここは佐々木がいなかったら納まらなかったよ。ほんと、アイツが居てくれて助かった」
とは内覧会も終え、お互いにほっとした頃のN副所長の言葉だった。
Ⅰ「佐々木君はこの先どんな現場でもどんな仕事でもきっと大丈夫ですね」
N「そうだね。大丈夫だ・・・次はどこかな~?オイラは広島だ」
ゼネコンの現場監督達もある意味で流浪の民だった 

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