建築家と社会

伊藤豊雄さん講演会-その2-
独立後はじめての公共建築設計である、八代市立博物館未来の森ミュージアムのオープニングの時、
芝生の上を多くの人が歩いている風景を見て、涙がでるほど嬉しかったと仰っていた。
仙台メディアテークのプレオープンの時も同じように感激したと。
このお話の中で「やっと社会に組み込まれたと感じた」という表現をされていた。
自分の手がけた公共建築物の中で、人々が生き生きと動いている様子を見た時、建築家として
社会の役に立っているということを実感されたのだろう。
その気持ちを率直に言葉に出来ること自体も素敵だ。
クリエイティブな仕事をしている人は『社会からはみ出る』ことで、強い印象を与え、注目されるイメージを
創っているとも思う。
伊藤豊雄さんご自身もある意味で『はみ出る』アイディアを試行錯誤しつつ、自分たちの建築を創ってきた
ことだろう。『はみ出た』建築だからこそ『組み込まれる』ことに喜びを感じたのではないだろうか。
社会のなかで建築が果たすべき役割を見据えて、自分たちの目指すもの創る。俯瞰できること。
それにしても。
プロフィールにある年齢とはとても思えぬ若々しさ!
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ぐりんぐりんに行ってみたいな。

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