2015年07月14日(火)

自己資金+融資額=土地+建物

土地が決まり、建物の値段はいくらまでなら出せるのか。それは、あくまでも自己資金と融資額の合計によって決まります。大丸建設の場合は、30坪の小さな家を建てる場合でも、できれば3000万円くらいの予算が必要で、どんなに削っても2500万円は必要です。そうなると、便利な駅の駅近で土地を取得するとなると難しく、少し郊外でも土地の値段を安く押さえなければなりません。
 逆に、自己資金にある程度余裕がある場合は、銀行の融資もおりやすくなります。というのも、ローンの総額が小さければ返済の目処も立つからで、時間を短縮する繰り上げ返済も可能になります。
 融資は、土地+建物の総額におります。融資が決定した段階で、先に土地代を支払い、次に建物にかかるお金を支払います。大丸建設の場合は、段階的に請求するのですが、つなぎ融資がない銀行からのローンを組んでいるお客様だと、厳しいケースもあります。

2015年07月10日(金)

ローンがおりないケースもある。

住まいを建てる際に、不動産を取得するのが先になりますが、実は工務店との打ち合わせとの同時並行でもあります。土地をおさえて工務店巡りをして見積もりを立てたものの、銀行からの融資がおりないケースもあります。なるべく早い段階で、不動産屋さん、工務店、FP(ファイナンシャルプランナー=資金計画の専門家)との打ち合わせをしっかりおこない、計画を立てていくのが大切です。
 ローンを組む際に指標になるのが、一家の大黒柱(たいていの場合はご主人)の勤務先がどこであるか。上場企業や公務員などは会社が倒産することは考えにくいのと、収入を読みやすいので、「きちんと返済してくれるだろう」と銀行も考えます。奥さんが働いている、パートに出ている場合も、ある程度金額を加算することができます。
 一方、融資がおりにくいのはフリーランスや個人事業主、小さな会社の役員です。私は最も融資がおりにくい部類に入ると思います。

2015年07月08日(水)

土地を買う時点で建物の見積もりを取る

6月に引き続き、7月も「建築とお金の話」です。
 誰にとっても家を建てる際は、土地+建物の両面でお金を工面しなければなりません。お金を借りる際は、土地と建物それぞれに対して借りるのではなく、土地を取得した金額と、住宅にかかる金額の見積額を合わせて、総額でローンを組むことになります。
 そのため、土地を探して決定する段階で、工務店やハウスメーカーに建物の見積もりを頼みます。簡単な設計図面が必要になり、短期間で集中して打ち合わせから測量、プランの作成をおこなわなければなりません。
 「家を建てたい」と思ったら、なるべく早めに工務店に相談し、土地探しの段階から一緒に見て回れる関係性ができていると、ローンを組む際も比較的スムーズにいくと思います。

2015年06月30日(火)

自己資金だけで住まいを建てられるケース

住まいを建てるほとんどの方は、住宅ローンを借りるという経験をすると思います。時々、自己資金だけで住まいを建てられる方もいます。だいたいは60代で住宅資金をコツコツ貯めてきた方で、あるいは親御さんの土地の一部に家を建てるケースです。
 その際の権利関係は、あくまでも「親御さんの土地」に建てる形になります。親子での土地の譲渡に関しては、親御さんの死後に分割を受ける際の相続税より、生前贈与の方が、税額が高くなります。親の土地に家を建てる場合、土地にかかる税金(固定資産税)は親御さんが支払います。
 このようなケースはとても恵まれていて、土地にかかる金額がないため、首都圏で家を建てる場合はかなりラッキーと言えるでしょう。首都圏では坪単価が100万円を下回らないことが常なので、例えば土地代3000万円+建物代3000万円で6000万円が必要なのか、土地代0円+建物代3000万円で済むのか、あるいは建物にもう少しお金をかけられるのかは、大きな違いになります。

2015年06月26日(金)

「持ち家」志向ならば早めがベター

もし、「自分の家を持ちたい」という持ち家志向があるのであれば、なるべく早めに動く方がいいと思います。賃貸は掛け捨てなので、「住まい」にかけたお金は貯まらずにそのまま流れてしまいます。持ち家の場合は、ローンの利息などで建物の上物以上にお金がかかりますが、最終的には土地+家が財産として残ります。
 人の一生涯にかかるお金は、一人あたり2億円とも言われますが、家だけにお金をかけられるわけではありません。生活費、教育費、老後のたくわえなど色々あるなかの一つとも言える住まい。住まいだけでではなく、人生トータルで考えるのがベターです。資金計画を立てるときは、個人でやるのではなく、できれば資金計画のプロ、ファイナンシャルプランナー(FP)に手助けしてもらうのがよいでしょう。

2015年06月23日(火)

住まいの選択肢

人が暮らす、それだけで確実にお金はかかります。住居の費用も、戸建てであれ、賃貸であれ、必ず、何かしらのお金がかかります。
・賃貸住宅
 社宅、アパート、マンション、戸建て
・分譲住宅
 マンション、戸建て
・イチから建てる一戸建て
・親の家に同居
 住まいの選択肢として、自分で取得するのか、賃貸暮らしを続けるのか、それは価値観やライフスタイルで、どちらがよいというものではありません。賃貸暮らしは気ままに移り住むことができ、住まいに対する責任も重くはありません。一戸建ては財産になるぶん、金銭的な面を含めての住まいの維持管理に責任が伴います。

2015年06月19日(金)

マンション暮らしか、戸建て暮らしか

住まいを選ぶ際に、土地を取得してそこに家を建てる方がいいのか、マンションに暮らすのか、どちらがよいのかは難しい選択です。マンションには共益費や修繕積立金、駐車場代などがかかり、安くても2万円〜高いと毎月5万円くらいが必要になります。一戸建ての場合は、それらは必要ありませんが、住まいにかかるメンテナンスの費用はすべて自分持ちなので、できれば毎月幾らかは積み立てておく方がよいと思います。
 私は、一戸建てであっても、できれば毎月1万円は、住まいの修繕、メンテナンスのために積み立てておいてほしいと思います。マンションの管理費を支払っているのと同じように、戸建てでも修繕や管理にお金がかかり、それを自分で積み立てるイメージです。

2015年06月16日(火)

土地にかかる税金はいくつかある

土地は、買った瞬間から固定資産税が発生します。土地を取得して住まいを建てずにいても、毎年一定の税金がかかるので、例えば土地をたくさん持っている地主さんは、家やアパートを建てて貸家にするなどして運用しています。
 また、地主さんでご高齢の方が亡くなると、相続税で多額の税金を支払わねばならなくなるため、土地と現金がある方は相続税対策で家やアパートを建てるケースが多いです。相続税を払えないと、相続税に相当する分の土地を「物納」といって納めるケースもあり、農家さんなどに多く見られます。土地を売った分で相続税を支払う形です。近年、農地が切り取られて開拓されているのを見ると、「相続で持って行かれたな」とわかります。
 話が横道にそれましたが、そうした土地に新しく家を建てる人もいるので、住まいと土地とお金の関係はとても深いなあ、と思います。

2015年06月12日(金)

土地を決める前に、工務店に相談してほしい。

新規に家を建てる方の多くは、土地探しからスタートします。まずは不動産屋さんに行き、通勤に便利な駅、駅からの利便性、周辺環境、教育環境、坂道の有無や買い物の便、日当たりなど、様々な条件を考えて、お気に入りの土地を探すのではないでしょうか。しかし、条件のよい立地は、値段も相応になります。便利な駅で、駅近で、環境もよければ、それなりの価格になり、結果的に土地の面積を抑えなければならなくなるでしょう。逆に駅から遠くても、広々とした日当たりのよい土地を選ぶことで、住まいの方にお金をかけられる場合もあります。
 できれば、本来は、土地を決める時に不動産屋さんとだけ相談するのではなく、買う前に工務店に相談してほしいと思います。お客様が求めている住まいを建てるのに適した土地なのかどうか、住まいのプロである工務店だからこそ判断できることもあります。大きければいいわけではない、小さすぎても困る。住まいの設計は、建物だけではない、お客様の暮らしをトータルで考えるものです。
 ぜひ、「買う前に工務店に相談」のキーワードを思い出してください。

2015年06月09日(火)

まずは、土地ありき。

家を建てる際に必要なもの。それは、なんと言っても「土地」です。土地がなければ家を建てられません。その土地をどう取得するか、それによって建築全体のコストが変わってきます。土地の決定があってはじめて、どんな建物になるのかが決まります。
 最初から土地がある場合は、建築のハードルはぐっと低くなります。土地にかかる予算を建物に回せるからです。例えば、親御さんの持つ土地が広大で、敷地を分割してそこに子世代の住居を建てられるケースは、とても恵まれていると言えます。資金計画も建物にしぼって立てられるからです。
 しかし、親御さんの土地に家を建てられる人は決して多くはなく、大半の方は土地を新規に取得します。土地と建物のトータルで資金繰りを考えなければいけません。