子ども時代の旅の思い出ナンバーワン、「北斗星」での北海道

私が子どものころの家族旅行で最も印象に残っているのは、寝台特急「北斗星」で行った北海道旅行です。

 

北斗星の切符を買えるのは乗車日の2カ月前。家族みんなで発売開始の9時に合わせて並んで買いました。その時にとれたのがA寝台の個室、二人部屋でした。兄と私、そして両親とわかれて、泊まりした。上野から夜18時くらいに出て、函館に明け方に着く列車でした。

食事は食堂車で食べました。夜は興奮してほとんど眠れず、外の景色を見つめたり、兄と話をしたりして、過ごしました。青函トンネルの中に入ると、展望車にみんな集まって、車掌さんが青函トンネルの説明をしてくれて、電光掲示板が光って絵が見えたりしたのを覚えています。

北海道に着いたら、有名な函館の夜景を見たり、また、小樽、札幌くらいまでを電車で移動し、復路も北斗星を使って東京まで戻りました。

帰りは一部屋だけロイヤルという一番いい部屋がとれて、両親はそこに泊まりました。ウェルカムドリンクがあって、シャワーもあって、とても素敵でした。私たち兄弟はB寝台列車でした。

寝台列車で過ごすのは子ども心にはすごくワクワクしました。ベッドが普通に上下あって、カーテンが閉まるだけのシンプルな構造ですが、自分の部屋じゃないところで、知らない人が隣にいて、ベッドを出れば廊下で外が見えたりする。非日常がとても楽しかったのを覚えています。

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