(4) 電気工事図面と電気工事

電気工事はまさに配線がキモになります。家の配電盤、ブレーカーから、どの部屋でどのような電化製品を使うのか、照明器具をどのように配置するのかなどを設計し、幹線と配線設備を設計していきます。

スイッチ、コンセントの設置や、インターネットの配線、それからエアコンや冷蔵庫、食器洗浄機、給湯器など大型の家電製品専用の配線、換気設備など、家のどこに何をつけるのかを検討していきます。これらの情報は、部屋の間取り図の上に専用の配電図を設けて、見積もりと合わせていきます。

内訳としては、幹線配線設備、分電盤、電灯、コンセント、弱電設備、LAN配線、専用電源、換気設備、換気扇や照明器具の取り付け費、エアコン用のスリーブ、シーリングファン、配線工事に伴う消耗品などです。

エアコンについては、入居後にお客様がご自身で家電量販店などから購入して取り付ける場合もありますし、工務店が手配して総工費の中に含める場合もあります。見積もり総額の調整をしやすい部分です。

 

[写真:大丸建設「施工レポートブログ」より]

(3) 給排水設備工事は設計時から細かくチェック

給排水設備工事は神経を使うところです。水漏れを起こしてしまうと、住宅の構造や壁体内、床下の腐食につながり、安全・安心を脅かすことになりかねません。信頼できる配管・給排水設備工事業者にお願いし、立会い検査やチェックをしっかりやっていきます。

給排水設備工事では、屋内給排水・給湯設備の工事、屋外給水工事、屋外排水工事があります。屋内では、キッチン・洗面所・洗濯槽・トイレ・風呂や、ベランダのシンクなどの給水と排水をそれぞれ設計していきます。特に排水については水を流すための勾配が必要になるので、床下高さとの調整があります。

屋外は外構の掃除や植栽の水やりのために必要で、また家の外周部の道路排水との連携も必要になります。給排水設備とガス配管は連動しているため、ガス会社との連絡もこの見積もり内訳に入ってきます。

いずれも、水道局に水道を新設するための手続きや、下水道局への申請手続きなど、神経を使うところで、これらの立ち会い検査費用についても見積もりに計上しています。

 

[写真:大丸建設「施工レポートブログ」より]

(2) 住宅設備工事は器具選びがポイント

住宅設備工事は、職人の手間というよりも、設備メーカーのカタログや内見から素材を選び、取り付ける、という類の工事になります。その数も種類も多様で、住宅によって異なります。

必ずここに入ってくるのが、給湯器、ユニットバス、トイレ、洗面台、洗濯パン、照明器具、住宅用火災報知器などで、さらにそれに伴う細々とした部材がついてきます。

給湯器であれば設置台、排気カバー、リモコンなど。トイレであれば便器、タンク、温水洗浄便座、ペーパーホルダー、タオルかけなど。ユニットバスならば浴槽、水洗、排水網、シャワー、シャワーかけ、照明器具、タオルかけなど。例えばシャワーヘッドの形や節水型にするかどうかなど、何を選ぶかで値段は相当変わります。

キッチンについては、システムキッチンでも造作キッチンでも、使用する器具の一つひとつで価格は変わるのは同様です。水栓も浄水機能付きかどうか、食器洗浄機のメーカーや大きさ、レンジフードの形やデザイン、選択肢は本当に多様なので、工務店側からある程度しぼってご提案することもあります。

お客様がデザインにこだわりのある場合は、お客様が自分で部材メーカーに直接発注する「施主支給」というやり方もあります。

 

↑UBの追い焚き配管

[上記写真:大丸建設HP「施工レポートブログ」より]

[洗面所写真:大丸建設HP(上記の完成レポートブログより)]

(1) システムキッチンか造作キッチンか

地域工務店に家づくりを頼むと、システムキッチンか造作キッチンを選ぶことができます。今はキッチンといえばシステムキッチンしか選択肢がないと思っている方も多いので、工務店ならば大工手作りのオリジナルキッチンもつくれますよ、というと驚かれることもあります。雑誌等でおしゃれなキッチンを見て、このようなキッチンを作りたい、と要望されることもあります。

システムキッチンとは、キッチンメーカーによるセット売りのキッチンのことで、調理台とコンロ、シンク、レンジフードと戸棚が一体化したもの。上下に引き出しや棚がセットでついており、メーカーに発注して工務店側は「設置」するのが仕事になります。

一方で、造作キッチンの場合は、キッチンの部材である水栓、コンロ、ガスレンジなどの設備はお客様に選んでいただき、天板やカウンター、シンク、引き出しなどの大きさや形についてはお客様の要望に合わせて設計し、大工が一つひとつ手作りします。引き出しの取っ手やタオルかけなどもご自由に選ぶことができるのが利点です。

 

[写真:大丸建設ホームページ「事例紹介!」より]

(8)建具は鋼製建具と木製建具で内訳を変える

住まいにおいてはボリュームが大きいのが建具工事です。

建具工事の内訳は二つに大別します。「鋼製建具工事」は、主に窓サッシ、玄関ドアなど、アルミや樹脂のサッシ工事となります。あるお宅では「玄関ドア」「窓サッシ」「勝手口引き戸」「網戸」がそこに含まれます。窓枠の材質(アルミか樹脂かなど)、窓の断熱性能によって単価が変わります。単価×窓の数で見積もりの金額が変動します。

大丸建設らしさといえば「木製建具工事」のボリュームが大きいことだと思います。木製建具は、部屋と部屋を仕切る引戸、開戸などで、これらは建具職人がその家の設計に合わせて手作りしたものを納入します。

非常に細やかな施工技術が求められるものなので、大丸建設では信頼できる職人さんにお願いしています。現場監督と大工、職人との連携プレーが生きる、大切な現場です。

 

 

[写真:大丸建設HP「施工レポートブログ」より]

(7) 内装工事は主にクロス工事の費用

大丸建設の見積もり内訳の「内装工事」は、主に室内のクロス張りにかかる費用となります。クロス(壁紙)は、なるべく自然素材を活用したものを使用しています。また、接着剤も有害な化学物質を使わないものを選んでいます。どんなクロスにするかによって単価が変わり、あとは壁の面積での掛け算となります。

床をクッションフロアにする際にも、内装工事の内訳に追加されます。大丸建設では、床は無垢材であることがほとんどなので、その場合は木工事の内訳に入ります。壁を板張りにする場合も木工事です。

壁を塗り壁仕上げにする場合は、左官工事の内訳に入ります。珪藻土や漆喰などを塗る左官仕事は、大工ではなく左官職人に委託するため、手間も別途となります。

壁や床の施工は内装工事と言えますが、木を使うか、左官仕事なのか、クロス張りなのかによって、大丸建設では「木工事」「左官工事」「内装工事」の内訳に振り分けます。

 

[写真:大丸建設HP「施工レポートブログ」より]

(6) 塗装工事と外壁工事

塗装工事の見積もりは、主に、内装の塗装、玄関ポーチ、軒裏などに対して行います。いずれも、耐光性、耐水性、防汚性を高めるためです。

外壁の工事も、住まいを水や光から守るために必要です。

外壁工事は、外壁の材料により工事内容が大きく変わるため、お客様によってお見積もりも変わります。大きくはサイディング仕上げとモルタル仕上げに分かれます。

外壁サイディング工事、サイディング材というボードをカットして壁に貼りつける施工をします。レンガやタイル状に見える窯業系サイディングが最も多くのシェアで、続いて最近人気なのが金属系サイディングです。グレーや黒の金属サイディングは外壁をクールに見せます。木材系サイディングは、昔ながらの下見板張りのように見えますが、サイディング材をカットして使うのでより安価で施工がしやすくなります。

外壁を左官仕上げにする場合は、左官材料と左官の下地工事などが材料費として計上されます。大丸建設は「そとん壁」というシラス灰を主原料にした自然素材を使うことが多いです。左官職人がコテで仕上げるため、表情が豊かで、景観に調和した外装になります。

 

↑ 外壁左官材「そとん壁」の下塗りスタート!

[写真:大丸建設HP「施工レポートブログ」より]

(5) 防蟻工事とはシロアリ対策のことです

防蟻工事とは、読んで字の如く、「蟻を防ぐ」つまりシロアリ対策のための工事です。

シロアリ対策で最も重視すべきなのは、床下の環境です。シロアリは光が入らずにジメジメしているところを好むので、床下や水回り付近を風通しよくすること、少しでも光が入るようにすることで対策ができるようになります。

物理的な対策としては、シロアリの侵入路を遮断することです。シロアリの侵入路付近に毒餌を置く、基礎のクラックをつくらないことで床下付近の土からの侵入を防ぐなど、いろいろな方法があります。

薬剤を使った対策としては、シロアリの忌避成分を含んだ薬剤を床下に散布したり、シロアリの餌となる木部に薬剤を浸み込ませることです。

ただ、薬剤散布は人の健康に影響する可能性もあるため、大丸建設では薬剤とシックハウスの関係を勉強し、人体への影響が少ない自然由来の忌避剤を使うなど、お客様と話し合いながら施工を進めていきます。

 

↑ 土台の基礎側に、ヒバ油を塗って防蟻性能を高めます。

[写真:大丸建設HP「施工レポートブログ」より]

(4) 断熱工事を重視すれば住まいの快適性が上がる !?

断熱工事の見積もりでは、基本的には断熱材と防湿気密シートの材料費が計上されます。

断熱材は最低限の場合、屋根、壁、1階床といった、外周部に面した場所に施工します。バルコニーや間仕切り壁までに断熱材を使うと、家全体の断熱性能がより高まります。

断熱材は厚みにより断熱性能が大きく変わります。断熱材を厚くするほど、外気の温熱環境に左右されにくくなるため、夏は涼しく、冬は温かい家になります。結果的に冷暖房のコストが削減され、快適性が増すので、建築の予算に少しでも余裕があれば、断熱性能を高めることをおすすめします。

断熱材は、断熱材の種類(安価なものならばグラスウール、エコにこだわるなら羊毛やセルローズファイバーなど)によって単価が異なります。あとは厚みをどうするかによって建物全体の断熱性能が変わります。

住まいにおける断熱材のコストが、その建物の暮らしやすさ、心地よさに直結してきます。

 


↑ 屋根の通気層を確保する為の、通気スペーサー(白いたまごのパックみたいなもの)。

 この隙間を通って、空気が流れます。

[写真:大丸建設HP「施工レポートブログ」より]

(3) 屋根工事にかかる費用

屋根がなければ雨風をしのげず、家に住むことはできません。屋根工事は住まいの中でもとても重要なパーツです。

屋根工事にかかる費用は、屋根の下地、ガルバリウム鋼板葺き(大丸建設の屋根材に使う軽量金属の屋根材)、軒先の処理、棟換気、雪止め、土台の水切り、軒樋や雨樋、集水器などが主なものになります。

このうち、棟換気とは、屋根裏や小屋裏の湿気や熱気を外に放出するために必要なもので、屋根の頂部分に取り付けられている換気システムのこと。雨漏りがしないように、高い施工技術が求められます。

見積もりに「破風」や「鼻隠し」という珍しい言葉を見かけることもあります。「破風」は屋根の妻側の端部分で、こちらも屋根の内側に水が入り込まないようにするために必要です。「鼻隠し」は屋根の端を囲い込む部材のことで、屋根面から室内に水が入り込むのを防ぐ役割があります。昔はここに唐草文用の装飾をしたことから「唐草」と呼ぶこともあります。

雨樋なども屋根工事にかかる費用に含まれ、屋根工事の見積もりを見ると、いかに「雨から住まいを守る」ことが大切かわかります。

↑「破風」

↑「鼻隠し」

[写真:大丸建設HP「施工レポートブログ」より]