夏の「蚊」対策_15 薬剤を使わないナチュラルな虫除け

自然素材活用派の大丸建設としては、化学薬剤を使わないナチュラルな虫除け方法もご紹介したいところです。

まずはアロマミストです。雑貨店などでも販売されているナチュラルなスプレーは、蚊が忌避する香りが含まれており、シトロネラやユーカリ、ペパーミントなど、人間にとってはさわやかで心地よい香りがするものが多いです。ハッカ油なども蚊がきらいな成分なのと、清涼感があって、ナチュラルな虫除けとして人気があります。

手作りコスメ派にはドクダミチンキはいかがでしょうか。すでに季節は終わってしまいましたが、6月ごろから自生するドクダミの花をアルコールに1カ月以上浸すと、痒みを抑える成分が抽出されます。刺された時にシュッと一拭きで痒みを抑えましょう。

最近注目なのはオニヤンマのレプリカです。蚊の天敵はオニヤンマということで、アウトドアに出かけると帽子やテントにオニヤンマのレプリカが吊るされていることが……。効果は人によりますが(笑)、実際に「効いたよ!」という声もあるので、気になる方はぜひ試してみてください。

夏の「蚊」対策_14 薬剤を使った虫除け

夏場にはドラッグストア等でたくさんの虫除けが販売されています。

昔からあるのは渦巻き型の「蚊取り線香」ですね。緑色の蚊取り線香はピレスロイド系の薬剤を使っており、着火することで煙とともに殺虫剤が蚊の皮膚や口から神経に作用して殺虫します。予防+殺虫を兼ねることができるのが特徴です。天然素材のものは「除虫菊」という商品名で販売されています。

電気や電池で薬剤を空中散布して、殺虫&予防効果のある虫除けも各社から販売されています。火気やにおいが気になる方におすすめです。

ワンプッシュして効果が数時間長持ちするスプレータイプの殺虫剤は、1シーズンで1本あれば十分に事足りるほど、殺虫効果が強いです。蚊に直接噴射することで即撃退することができるものもあります。部屋に薬剤散布する時は、外出前など、人間が直接吸い込むタイミングは避けましょう。

肌に塗布するタイプの虫除けで有効成分が高いのはディートが含まれているものです。ただしこれには副作用があり、濃度が12%以上のものは「医薬品」、10%以下のものは「医薬部外品」として扱われます。濃度は持続時間の違いですが、医薬品は生後6カ月未満には使用しないこと、12歳未満も回数が制限されていますので、気をつけて使いましょう。

網戸や玄関に吊るすタイプのものや、網戸に貼り付けるものは、主にユスリカやハエ対策のもので、蚊に直接的に効果があるものではないので、購入時には注意が必要です。

その他、側溝等に使用する薬剤(錠剤や液剤)もありますが、個人使用は避け、自治体や害虫駆除専門業者と相談のうえご使用ください。

夏の「蚊」対策_13なるべく化学的な薬剤には頼りたくないが……

大丸建設は自然素材と無垢材を大切にし、化学物質過敏症に苦しむ方でも安心して暮らせる住まいを提供したいと考えています。家づくりにおいて、合成化学薬品を使わないことを心がけているので、蚊の対策もできるだけ薬剤を使わない、ナチュラルな方法をおすすめしたいと思っています。

その気持ちとは裏腹に、薬剤を使わずに暮らしていたら、大量の蚊に刺されてしまい、お子さんが「とびひ」になって結果的に医師から強い薬剤を処方されてしまった……というお話を聞くこともあり、自然との共存の難しさを感じる面もあります。特に温暖化が激化してしまっている昨今、蚊による伝染病の媒介リスクはかつてより上がっているため、薬剤を使ってもしっかり虫除け対策をする方がいいのか、あくまでもナチュラルな手法で効果もやわらかな方向性を目指すのか、一人ひとりの価値判断が必要だと思います。

私のブログではなるべくニュートラルに、いろんな情報をお届けできればと思います。

夏の「蚊」対策_12 風通しをよくすることは大切

では、室内に蚊が入ってしまったら、どうすればいいでしょうか。実際は蚊を殺す以外に刺されない対策はなく、窓を開けて追いやろうにも、窓を開けることで新たな蚊の侵入を許してしまえば、元も子もありません。

蚊は吸血することで体重が重くなり、動きが鈍くなります。吸われたらなるべくすぐ叩く! 寝室に入ってきてプ〜ンと嫌な羽音を響かせながら飛ぶ蚊ほど、憎たらしいものはないですよね。寝ている時の痒みは睡眠不足につながりますし、なるべく早く撃退したいものです。

蚊は風に弱いのと、光が変化するとそれに向かって動きます。懐中電灯をつけて扇風機を回すことで、蚊を見つけやすくなります。

殺虫剤を使うのは最後の手段です。人が呼吸で吸い込むことはなるべく避けたいものです。できれば翌朝、出勤でしばらくその部屋にいない時間帯に、ワンプッシュで殺虫できるスプレーを寝室に散布することで、退治できなかった蚊を殺してしまいましょう。

夏の「蚊」対策_11 室内への侵入経路

蚊が家に入ってくる場所は、玄関、窓、人の体にくっついてくる、そして洗濯物を室内に取り込む時など、さまざまです。特にコロナ対策もあって、換気をすることも増えていますので、室内への完全なシャットアウトは難しいのも現実です。

前回にも書いたように、ベランダの窓の近くに植木鉢の水うけなど、水がたまるものを置かないことや、外周の草むしりをこまめにすることで、侵入防止については一定の対策になります。

また、玄関や網戸に吊るすタイプの防虫剤も有効です。網戸の場合はマジックテープ式で外側と内側に防虫剤がついていて、侵入前に蚊を忌避することができます。玄関はドアノブなどに吊るして玄関に蚊が近づかないこともできます。ただし、これらは蚊に対する効果は限定的で、ユスリカやハエなどに対する忌避効果がメインです。

万が一侵入してきたら、スプレータイプの殺虫剤をかけることも有効です。しかし、こうした殺虫剤に対して過敏な方もいるので、ご自身のライフスタイルに合わせて、殺虫成分については検討していく方がよいと思います。

夏の「蚊」対策_10 カラダも室外も清潔が一番!

蚊の種類によって、きれいな水場を好むものから、汚いところを好むもの、広い水場で生息するもの、少しの水があればそこで孵化するものなど、さまざまです。ただ、清潔で風通しがよいところは、そうでないところに比べて蚊は発生しにくくなります。

そのため、蚊の発生しやすい夏季は、水がたまるようなものを家の周囲(網戸の近くなど)に置かない、草むしりをこまめにする、風通しをよくする(見通しをよくする)ことを心がけることが大切です。

また、人も、汗をダラダラかいて体温が高い状態ですと、蚊が近寄りやすくなります。運動や外出などで汗をかいた時には、室内に入ったら早めにシャワーを浴びて清潔にすることで、蚊に刺されにくくなります。

家の周りから全ての水たまりや、草や植物を排除することは不可能です。ポイントをしぼって、蚊の室内侵入を防ぐことで、不快な状況への対処が可能になります。

 

 

夏の「蚊」対策_9 蚊の発生源

よく、草むらやヤブに入ると蚊に刺される、と言いますが、実は蚊の発生源は草ではなく、水場です。蚊は卵を水の中に産卵します。草は蚊の休息場所で、発生源は水たまりなのです。ですので、蚊を駆除するならば、家の周囲にある汚い水たまりをきれいにすることが先決です。

・水たまり

・側溝

・雨水マス

・バケツ

・古タイヤ

・墓場(供花の水)

・空き缶、空きペットボトル

・植木鉢の受け皿

・境界ブロックの穴

このようなところに蚊が発生しやすいので、水がたまらないように、日に当てて、乾かすようにしましょう。

 

大丸エリアの魅力_8 多摩川の自然とスポーツ

かつて東京の重要な交通路として、また物資を運ぶ大動脈として栄えた多摩川は、今も昔も東京都民の心のふるさとともいえる存在です。多摩川を北側に擁する稲城市は、是政、押立、矢野口、常久河原の4つの渡しがありました。現在では多摩川に大きな橋が架かり渡しはなくなりましたが、今でも多摩川の河川敷は稲城住民の憩いやスポーツに欠かせないスポットとして親しまれています。

多摩川緑地公園には野球のグラウンドやソフトボール場、サッカーやラグビーができる自由広場があります。北緑地公園にはテニスコートやバスケットコート、ゲートボール広場やピクニック広場、プールがあり、若者や子連れ、シニアなど幅広い世代から人気です。

稲城市は「自転車のまち」を掲げています。これは多摩川沿いのサイクリングロードの存在も大きいと思います。自転車レースの「稲城クロス」の開催や、東京2020大会のロードレースが通るなど、サイクリストの聖地になっています。シェアサイクルの導入も積極的に行っており、市内を自転車で巡りやすくしています。

稲城市は一見するとあまり特徴がないように思われがちですが、このように掘り下げてみるととても魅力があり、住みやすく、全国でも珍しく人口がまだまだ伸びている町です。そんな魅力的な稲城市で住まいを作る仕事をでき、大丸建設としてもありがたく感じています。

大丸エリアの魅力_7 東京ジャイアンツタウン

稲城市の一大観光スポットといえば「よみうりランド」。さまざまなアトラクション、プールに夜景など見どころいっぱいで、年中おおぜいの来場者で賑わっています。

その「よみうりランド」は稲城市、隣接している川崎市多摩区にジャイアンツ球場(巨人軍の練習場)がありますが、今年1月に、読売新聞と読売巨人軍、よみうりランドの3社が、よみうりランド遊園地に隣接するエリアで「TOKYO GIANTS TOWN(東京ジャイアンツタウン)」の構想を進めていることが明らかになりました。水族館一体型の球場と、飲食、スポーツ関連の施設を計画しているとのことです。球場は人工芝で2700席の収容人数となり、ジャイアンツの選手たちの練習場として、またイースタンリーグの公式戦会場として、また女子野球や高校野球の予選会場としても活用される予定だとか。2025年3月にオープン予定です。

水族館や飲食店などを含めた総合レジャー施設としては2026年度中のグランドオープン予定ということで、稲城市の新たな名所として注目度が高まりそうです。

大丸エリアの魅力_6 米軍施設とカルチャー

稲城市の地図を眺めていると、一般の住民が立ち入りできないエリアがあります。米軍多摩サービス補助施設は、稲城市の大丸・坂浜から多摩市連光寺エリアにまたがっており、「多摩レクリエーションセンター」とも呼ばれています。

戦時下の1938年(昭和13)に「火工厰多摩火薬製造所」として開設され、火薬の製造などが行われていました。最大で2000人以上の従業員がいたそうです。戦後にGHQが進駐してからはさまざまな変遷がありましたが、1960年(昭和43)から米軍のレクリエーション施設としてゴルフ場が開設され、その後もキャンプ場やソフトボール場などができています。

戦後から残る手つかずの自然や、旧日本陸軍の火薬製造の遺構などが残っており、米軍の協力を得て年に数回施設がオープンし、散策することができます。事前申し込みや身分証明証の提示が必要となります。秋には「稲城フェスティバル」の会場にもなります。