2024年の抱負_1 大切な日々の生活を支えたい。

新年明けましておめでとうございます。

2000年からの長いコロナ禍を経て、ようやく社会が平常運転を取り戻しつつあるように思います。制限なしで人が集うことができるようになり、移動も自由にできるようになりました。経済活動が活発になり、物価も高騰しています。この間、リモートワークが進み、AIが進化して、社会のありよう自体が変わってしまうかもしれないという大きな流れの中にいます。

一方で、衣食住、普遍的な生活の営みは変わらず、おいしいものを食べ、規則正しい生活を送り、温かい住まいで家族が集う、そんなささやかな幸せを願う気持ちは、誰もが変わらず持つものではないでしょうか。

衣食住は暮らしの基本です、大丸建設では、その中の大きな要素である「住」が安全・安心であるよう、地域に根ざして皆様の生活を支えていきます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

脱炭素な住まい_8 近くの工務店を選ぶということ

今年の後半は、気候危機から脱炭素まで、環境問題と住まいを結びつけた発信をしてきました。これからの時代、持続可能性について考えることなしに、快適な住まいも、暮らしも、実現することはますます難しくなってくるでしょう。私たちが生活の中で排出するCO2が、猛暑や豪雨などの自然災害に直結している。ここまで進んでしまった異常気象は、すぐに戻ることはないけれど、取り返しのつかないことになる前に、できることはたくさんあります。

なるべく近くで採れたものを食べる。近くの材木で家を建てる。そうした選択の一つひとつが、持続可能なライフスタイルにつながります。

そして、近くの工務店を選ぶということも、実は脱炭素な住まいづくりで重要なポイントになると思います。経済圏をなるべく身近なところで回していく。工務店のスタッフだけでなく、職人の技術も、地産地消であることで、未来に受け継いでいくことができます。脱炭素な住まいは、人から始まるのです。

今年も私のブログをお読みくださいまして、ありがとうございました。この先も、地域の方々に有益な情報をお届けできるように精進していきます。よいお年をお迎えください。

史上最も暑い夏_7 1年の4分の1が真夏日

10月になってようやく「秋らしい」気候になってきました。9月末までの推移で、東京の真夏日(最高気温が30度以上)は年間90日ほどになり、1年365日のうち、実に4分の1が真夏日という気象になりました。地方部でも暑さがひどかったというデータが残っていますが、東京の場合はアスファルトの照り返しや、車の排気・エアコンの排熱などで、よけいに暑さを感じることも多かったのではないかと思います。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、9月は秋のお彼岸(秋分の日、2023年は9月23日)を過ぎても東京では真夏日が続きました(9月28日に33.2度)。10月に入ってようやく最高気温が29,9度(10月1日)となり、それ以降は秋らしいさわやかな気候が続いています。

2023年の猛暑は、気温が高かったことと、それが長期化したことが特徴です。この傾向は今後も続くのか注意が必要ですが、21世紀に入ってからの気候変動の傾向は、徐々に気温が上がっていく方にグラフが傾いていますので、「夏が長く、暑くなる」という心構えをしておく方がよさそうです。

史上最も暑い夏_6 今年の冬はどうなる?

2023年はエルニーニョ現象が起こったため、ここまでの猛暑が続いたと言われています。エルニーニョとはスペイン語で「神の子」を意味し、南米のペルー沖から赤道付近までの海水温が高くなる現象が1年ほど続くこと。2023年のエルニーニョ現象は、過去最大と言われ「スーパーエルニーニョ」とも言われています。

実はエルニーニョ現象によって、海水温による風の向きに変化が起こるため、日本にとっては「冷夏をもたらす」と言われているのですが、実際には史上最高の猛暑となりました。これは、2023年春まで続いた「ラニーニャ現象」の影響が残っているためと言われています。ラニーニャ現象はエルニーニョと反対で、インドネシアなど太平洋西部の海水温度が高くなる現象で、その影響で今夏は暑かったという予想がされています。

夏はエルニーニョ現象が起こっていたので、今年の冬は暖冬の予想もあります。夏暑く、冬も暖かいとなると、年間平均気温はますます上昇しそうな見込みです。

 

史上最も暑い夏_5 暑さの中での現場作業

今年の大丸建設の建築現場では、大工さんが「この暑さは本当に大変」とつぶやいていました。私が大丸建設に入社してからの25年ほどの間で、最も暑かったと言い切っていいと思います。職人さんの言葉にもあるように、これから先、どのように建築現場での安全性を確保していくか、会社としても重要課題だと感じています。

最近では暑さ対策のためのさまざまなグッズが出ています。首にまく保冷剤や空調ベスト、塩分タブレットなど、個々の暑さ対策と工夫はとても大切です。

少しでも涼しいうちに現場に出て作業を進めるとか、日中長めに休みをとって体力を温存するなどの対策も進めたいのですが、それには建築現場での近隣のご理解が必要となります。最近では中高生の部活でも、練習時間を早めたり、熱中症の危険性が高い時には屋外でのスポーツを控えるなどの対策も進んできています。数十年前には水筒を持ち歩くことがあまりなかったのが、今では水分補給が当たり前の時代です。社会全体で「暑さから命を守る」ことへの関心と理解を高めていくことが必要になってきます。

 

史上最も暑い夏_4 本社での暑さ対策

大丸建設の本社では、今年、業者に入ってもらい、エアコンのクリーニングを行いました。業者さんが室外機まで本当にていねいに掃除をしてくださったので、冷気が心地よく循環し、快適性が高まりました。私自身が実際に執務をする中で、明らかに空気がきれいになったのを感じ、実感をもってエアコンクリーニングの効果をお客さまに説明できるようになりました。実際に電気代の節約効果もあるため、「我慢の省エネ」ではなく「効果的な省エネ」につながります。

また、パートタイムスタッフが2階の断熱対策をしてくれました。直射日光が当たる窓に遮光カーテンをつけてくれたことで、エアコンの効きが高まり、執務環境がよくなりました。「夏の窓はストーブ」とはよく言ったもので、窓の断熱・遮熱対策をすることが、そのまま暑さ対策や省エネ対策につながり、ひいては健康維持、環境保全にもつながります。

身近にできることをおろそかにせず、一人ひとりの行動が、環境と調和していく大きな一歩になるのだと感じます。

史上最も暑い夏_3 夜も眠れない

朝の最低気温が25.0度を下回らない日を「熱帯夜」といいます。東京都心では、8月3日の最低気温が26.3度を記録して以降、9月3日まで、32日連続で熱帯夜となりました。天気予報のニュースからは「東京ではようやく熱帯夜から解放」という、まさに安堵の言葉が漏れ聞こえたほど。体への負担も大きかったと思います。7月も東京では17日も熱帯夜があったので、寝苦しい期間が本当に長かったと言えます。9月6日に熱帯夜を脱して以降、ようやく朝晩に涼しさを感じるようになりました。

エアコンなしで夜ぐっすり眠るのが難しいような気候でしたので、体力を消耗した方も多かったのではないでしょうか。断熱性が高い家でない場合、日中の日差しで熱をもった屋根や壁からの輻射熱で、建物自体が熱く、エアコンの効きが悪いようなケースも発生したとも聞きます。もはや「省エネ」よりも、いかに命を守るかという視点で猛暑対策をしていかなければならない時代に突入したと感じます。

 

史上最も暑い夏_2 64日連続で真夏日

東京都心のこの夏の暑さは観測史上類例をみないほどでした。

最高気温が30度以上となる真夏日は、64日連続を記録しました。7月6日に最高気温が33.4度を記録して以降、9月7日(30.0度)まで、実に64日も連続で真夏日というのは、観測史上初のことです。丸々2カ月間以上も「毎日真夏」で、息をつく暇もなかったと言えます。9月8日、9日の台風によって、最高気温が30度を下回った日が2日ありましたが、今週の天気予報でも当面真夏日が続きそうです。

最高気温が35度以上になった猛暑日は、7月が13日、8月が9日ありました。9月は今のところ猛暑日まではいかないものの、34.6度〜34.8度の日がすでに3日もあり、猛暑の傾向は続いています。この夏、東京で最も暑かった日は7月26日の37.7度が最高でした。

まさに、命の危険を感じるほどの暑さで、しかもそれが毎日続くことが天気予報でもみてとれるので、うんざりするほどの日々だったと言えます。

史上最も暑い夏_1 2023年の夏を振り返る

今年の夏は暑かったですね。9月に入っても残暑が続き、最高気温が30度を超す真夏日が連続しています。

報道等でも言われていますが、2023年の夏は史上最も暑い夏と言ってよいようです。

2023年8月の東京の気温について、気象庁のデータから、ざっくりと傾向をまとめてみました。

 

・平均気温: 2023年8月の東京の平均気温は29.2度で、平年よりも高い値でした。これは長期平均よりも約2度高いことを示しています。

・最高気温: 8月の最高気温は、8月4日に記録された36.7度が最も高く、体温ほどの気温になりました。この日は特に猛暑とされ、熱中症などの健康リスクが高まりました。クーラーの利用が増加し、電力需要が高まりました。

・熱中症警戒: 高温と湿度の組み合わせから、熱中症にかかるリスクが高まりました。市民に対して、屋外での過ごし方や水分補給などの予防策が呼びかけられました。

夏の「蚊」対策_16 虫に刺された時の薬

蚊に刺された時には、市販薬等で素早くケアするようにしましょう。蚊はかきむしって「とびひ」になってしまうと、その後の肌トラブルが大変です。「とひび」になってしまった場合、小さな子は保育園に行けなかったり、入浴に不便するなど、日常生活に支障をきたします。刺されたら早めに対策しましょう。

昔ながらの「キンカン」や「ムヒ」「ウナコーワ」などの薬剤は、どの家庭にも1本はある虫刺され薬ではないでしょうか。いずれにも清涼感を与える「メントール」と「カンフル」が含まれることは共通していますが、痒みをおさえる有効成分が異なります。

「キンカン」は痒みをおさえる成分としてアンモニアが、また皮膚の刺激成分として「トウガラシチンキ」が含まれているので、独特のにおいと刺激があります。ムヒにはステロイドが含まれ、痛みを伴う虫刺されにも効果的です。ウナコーワは痒み止めに特化したシンプルな処方が特徴です。

化膿したり炎症を起こすなど、ひどい虫刺されには医師による診断と処方が必要になります。市販薬のみに頼らず、専門家による治療で早く対策しましょう。

この夏の間、ずっと蚊に関する情報を発信してきましたが、これで最後です(笑)。ぜひ来年の夏も読み返してみてください。