
ここまで書いてきた塗料、防水材、ベニヤ、断熱材、釘やビス。どれも住まいをつくるうえで欠かせないものですが、今、何がスムーズに入り、何が止まっているのか、その全体像を把握することは難しくなっています。
ひと月前まで普通に入っていた部材が、ある日突然「次回の入荷は未定です」という状況になると、工期に大きく影響してきます。逆に、しばらく止まっていたものが、ふと流通に戻ってくることも同様にあります。私たちのような小さな工務店は、流通全体をコントロールできるわけではありませんから、問屋や仕入れ先、メーカーとの関係性の中で情報を得て、日々の現場に対応させる、というのが精一杯です。

こうした状況のなかで私たちにできるのは、現場ごとに必要な部材を早めに洗い出し、確保できるものから手を打っておくことです。代替がきくものは、あらかじめ選択肢を持っておく。規格が決まっているものは、少し余裕を見て発注しておく。当たり前の段取りを、これまで以上に丁寧に積み重ねるしかありません。
そして、私たちの強みは、手仕事に強いということです。自然素材の持つ断熱性能や調湿性能を熟知しているため、いざとなれば木材で代替できる、自然素材の性能を生かしきる家づくりを提案できることです。こうした「現場力」と現実的な提案でお客様の不安を少しでも取り除いていきたいと思っています。


















